おかげさまで目標達成しました!ほんとうにありがとうございます!
vol. 20 2025-08-06 0
3ヶ月にわたるクラウドファンディング、準備期間を含めると半年ちかい長期戦でした。中盤以降から終盤にさしかかっても動かなくなった時分は、並行しておこなっていた映画の巡回上映も、ラーメン屋の方もお客さんは増えることなく、ライブハウスの方々やチラシを置いてくださった各お店の方々、上映イベントに参加してくれたミュージシャンのみなさん、なにかと協力してくれている若い人たちにも申し訳ない気持ちになって、もうチラシを蒔く意味もSNSもひとりよがりにしか思えなくなり、いまの店屋を畳んだ後のことを初めて具体的に考えるに至りました。
しかしやるべきことをなんとか最低限やりつづけたことで、小さな出会いがひとつ、ふたつと増えていったのです。あらためて他人、人の存在のありがたさを身に滲みて感じました。
こんかい、このクラウドファンディングを通じて関わっていただいた全ての方々に、あらためて心から感謝を申しあげます。
本当にありがとうございました。
ここに至ったのもすべては自らの至らなさだと思っています。ラーメン屋として、映画屋としてもどっちも半人前だと言われても致し方ありません。世の中は結果がすべてと言われたらそれまでです。常にオーバーワークなのは承知のうえ、ここまでやってきました。自分は商売人たり得ているか。あらためて商売とは一体なんだと考えるのです。
いま、いわゆる小商の者者が窮地に追い込まれていると思います。中小企業などを含める町の小規模事業者たちです。私がうちのラーメン屋を通じて感じていること、それは40-50代の年齢のお客さんの激減です。おそらく家庭や子どもさんのことで一杯いっぱいなのだと思います。これはすでに社会の空洞化を産み出しているのではないでしょうか。それは経済的、さらには文化的にも大きな影響を与えている。
そして今後も、小規模事業者がばたばたと倒れていくとすれば社会は完全に空洞化して、一部の勝者だけが幅をきかす世の中になってしまうのではないでしょうか。映画の世界もおなじです。一部の作品だけが日の目を見て、それ以外のほとんどの作品は商売にはなり得ない。これでは新たなる表現の可能性を潰してしまうことになりかねません。
だからこれからが本番です。ゴールはまだ先、先というかゴールはないのかもしれません。それでも可能性を信じて生きていく。そして子どもたちや次世代に小さな可能性のほんの一寸でもいいから繋げること。それが私の仕事かと思ったりしています。商売やないやんと突っ込まれますね。大人は判ってくれない。それでええじゃないか、子どもたちが勝手に、自由にのびのびと生きていける世界を夢みて。
本クラウドファンディングの終盤にご支援くださった方々においては、いまだ個別に返礼のお返事もできていませんで本当に申し訳ありません。明日から東京〜焼津上映ツアーにいってきますので、いましばらくお待ちください。おって必ずお礼申しあげます。
今回が最終上映の心持ちでやってまいりました。ところが本クラファンで、ついにお一方から自主上映の申し込みがありました。こんなに嬉しいことはありません。みみおの映画は生物ですから、放っておくと悪くなってしまいます。こんな感じでまた映画が続いていくことを祈ります。
ぜひまたどこかでお会いしましょう。暑い日が続きます、どうかみなさんお体をご自愛ください。
この度は本当にありがとうございました。
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