本日、最終日を迎えました。8/5 23:59〆
vol. 19 2025-08-05 0
本当にありがとうございます。
こんなにも多くの方々に支えられているのだと思うと、あらためて中華そば みみおを一日でも長く開けつづけたい。そして願わくば映画も続けていきたいと、みなさまからの期待になんとか応えたいという想いで一杯で、ますます気持ちが引き締まります。
途中なんども諦めかけました。クラファンが始まってからの3ヶ月間、映画の公開が始まってからのこの約3年間、自分の無力さ加減を思い知らされてきました。ラーメンが、映画が世界を変えることなんかできる訳ないて。
世界が変わるって一体なんだとあらためておもう。みみおがなくなったところで世界はなにも変わらない。やはりたいせつなのは気持ちだろう。目に見えない、形のないものだからつい見落としてしまう。だからひとつひとつの想いをつむぎ、人から人へ繋げていく。それならやれるはずだ。
約30年前から応援してくださっている新宿 K's cinema の家田祐明さんからのメッセージです。
ラブ&ピースで世界は変わらなかったけども、人の心持ちは大きく変わった。音楽や映画の力を信じた「みみお」の大将・佐藤訪米。ラーメン&ピース。映画「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」から受け止めたメッセージだ。世界を変えてくれ。ペルー映画「革命する大地」は映画で政治を追い込んだ。海の向こうの市井の人は、映画の力で世の中を変えようとした。
風呂屋の日めくりカレンダーに“世界が平和でありますように”とでてくるように、ラーメンを啜りながら、のんびりとにこやかでいたいが、そうもいかない。ラーメンと映画で武装し、まだまだ訪米大将には走ってもらわないといけない。先日まで上映のあった福居ショウジン監督作品「ピノキオ√964」の上映を終え、その際に上映した同監督96年の作品「ラバーズ・ラヴァー」で佐藤訪米のクレジットを発見した。熱いラーメンもいいが、熱い現場にこの男ありというのも更にいい。グリコ一粒300m。ラーメン一杯42.195キロ。走り続けてもらいたい。
湯気を上げて沸騰する大きな寸胴の中で映画と麺が、見ごろ食べごろやでと踊ってる。その光景こそ“ラーメン&ピース”だ。俺らは、玉のような汗をかきながら喰らうだけ。それだけで、もうハッピーに生きられる。まだまだこれからだ。
家田祐明(新宿 K's cinema)
ラーメンといえば、とかく戦争と絡めて語られがちだ。その歴史的背景をみれば頷ける。それを踏まえた上でラーメンとともに歩んできた。映画「ネバ渋」に出演いただいた大友良英さんが仰った言葉があった。「音楽の楽器と戦争の武器にはどこか似ているところがあるんだ。でも、だから僕は武器の代わりに楽器を手に持って訴えます」そしてギターノイズが炸裂する。
ラーメンは地球からできている。映画もおなじく、ともに愛おしい存在。人と人が出会う場でありつづけたい。