山下敦弘監督からとっても嬉しい応援のメッセージが届きました。
vol. 9 2025-07-10 0
その昔、俺は大阪、訪米さんは京都で映画を作っていた。ある日訪米さんが京都でラーメン屋をやると聞いた。
映画辞めちゃうんだ…と思った。それから20年近く経ったある日、訪米さんから連絡が来た。
「映画出てくれへん」
あぁ、映画辞めて無かったんだ、と思った。
久しぶりに会った訪米さんは映画屋でラーメン屋だった。
“ラーメン“と“映画”
あぁ『タンポポ』ね〜
違います
佐藤訪米という妖怪みたいな映画監督が作るラーメンはめちゃめちゃ美味しいです。
普通に美味しいラーメン屋が無くなるのは嫌です。
俺はラーメン屋が作る映画をもっと観たいです。
だから“みみお”は俺にとって必要です。
だから、よろしくお願いします。
映画監督 山下敦弘
この写真はノブが監督の映画「1秒先の彼」撮影時の記念のオフショット。じつはなぜか僕が1シーン、いや2シーンか出演してます。スーパーの店長?の役。京都を舞台に撮影してたんやね。
ちょうどまだコロナの真っ只中で、彼もたいへん苦労してたと思います。その少し前に僕の映画「ネバ渋」に出演してもらったので、役者でもないけど仕方なく出ました。主演の清原果耶さんとのシーン撮影でした。前の日から何かしでかしてやろうと企んでいたのですが、テイク1でOKになってしまって残念、山下演出に乗せられてしまいました。
現場におなじ演出部の人間がいると何故かホッとするんやな。僕の現場でもノブが出てくれたシーンだけが唯一空気が緩くなっていて、共演の作家であり役者でもある戌井昭人さんとの掛け合いは息もぴったり。流石やな〜と思ったけど、ノブ本人にしたら堪らんかったやろうなきっと。なにせウチは一応ドキュメンタリーやったんで、ぜんぶ即興でやってもらってたんで。
山下敦弘はぼくらの世代といっても僕よりだいぶ若いですが、ぼくは彼がまだ20代の頃からいちばん期待してる作家です。そろそろ彼の傑作「松ヶ根乱射事件」を超える大傑作を撮ってくれるだろうなとなおさら期待するのです。ありがとう〜ノブ