渋さ知らズオーケストラ Go 味園ユニバース&磔磔
vol. 7 2025-06-24 0
大阪は千日前の味園ユニバースがついに閉店する。1955年の創業というから70年の歴史に幕を閉じることになるのだ。渋さ知らズにはこういった”場”がよく似合う。たとえば沖縄の首里劇場だったり、京大西部講堂や同じく京都の磔磔もしかり、だがこれを郷愁といった一言ですます訳にはいかない。
”場”とはその土地に根ざしたものでなければならない。はずだったが、いまや土地といえば、なんぼ?いくら?って話ばかりで、その土地の歴史だとか土臭い部分については二の次になってしまった。
渋さ知らズ主宰の不破大輔はいう「渋さ知らズってのは”場”だ」と。はたして中華そば みみおは”場”たり得るかというと、まだまだ25、6年目のヒヨッ子としか言いようがない。あの大谷さんでさえ二刀流などとは最初は叩かれていた訳だから、潔く受け入れよう。わたしは二足の草鞋のいずれも履きつぶしてしまうかもしれないが、たとえ裸一貫になろうとも私たちの心の”場”は守り抜く。
”場”とはなにか、あらためて自問する。空き地。原っぱ。広場。公園とは違う。こどもの遊び場。それは大人にとってはもう必要ないものなのか。そんな訳はない。土なくして私たち人間は生きていけないのだから。
- 前の記事へ
- 次の記事へ