レコーディングのこと〜チェロの音と自転車と、タキモティ〜
vol. 6 2016-03-29 0
ファンディング終了まであと3日。
そして残り20万9,000円。
「知ってたら支援したのに!」という方にまで情報を届けるには、どうしたらいいんだろう。
松本佳奈のことを、「こんな人がいるんだ。ちょっと支援してみようかな」と知ってもらうには、どうしたらいいんだろう。
Twitterでは、RT100回のお願いを呼び掛けはじめました。
100回RTされたら、私のことを知らなかった人にも情報が届くんじゃないか。その中で、興味を持ってくれる人に出会えるんじゃないか。
【CD制作費クラウドファンディング、残り3日。RT100回超えたら世界は変わる?】松本佳奈です。あと3日で20万。「知ってたら支援したのに!」という方まで情報を届けたい。あなたのRTが大きな力になります。どうかよろしくお願いします。 https://t.co/ybHVarFJKD
— 松本佳奈@4/30リリースワンマン (@matsumotokana) 2016年3月28日
あと3日。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。
【レコーディングのこと〜チェロの音と自転車と、タキモティ〜】
2月中旬。5日間に渡るレコーディングの3日目からは、清瀬にある「スタジオ地球」さんにお世話になりました。初日はチェロのレコーディング。
お願いしたのは、大好きなチェリスト・白神あき絵さん。
3rdアルバム『生きているだけの価値』での「Strings」「価値」「インディゴの風」や、4th『死んだように生きるのはもうやめた』の「手放したらもう、見知らぬ誰かのもの」「凛として、明日も強くいてやるんだ」などを弾いていただいていて、はや4年のお付き合い。
白神さんはもの静かで、凛として、たまにふふっと微笑みます。チェロを弾いている時の目は職人のようで、けれどすべてを許してくれる聖母のようでもあって、ほんとうにその佇まいがわたしは好きです。
勝手にですが、白神さんのチェロの音は、深い深い悲しみや闇が長い年月をかけて濾過され、暗い淵からこんこんと湧き出した水のように聴こえます。清らかな水。歴史。
私はそんな白神さんのチェロの音がすごく好きです。
どうしても今回のアルバムに、白神さんのチェロの音を入れたかった。
新秋津駅で白神さんと待ち合わせ。駅の近くにあった神社のご神木がとっても生き生きしていて、パワー充電。
白神さんには、今回のアルバムの核となる、「灯」。
そして「魔法の手のひら」の2曲に参加してもらいました。
どちらの曲も、根底に流れるのは「深い悲しみ」です。そこからどう進んでいくのか、私はどうしたいのか、と、曲は展開していくのですが…。
佐々木真里さんとのアレンジ打ち合わせをしていた1月下旬、直感で「この曲はチェロを入れたい」と言い出したものの、「なぜチェロなのか」を説明することができませんでした。けれど、たぶん私はその「深い悲しみ」を表現したかったんだなと、今はわかります。
白神さんのチェロの音が入って、「ああ、私がイメージしていたのはこれだ」と、思わず涙ぐんでしまいました。ほんとうに嬉しかったんです。
三鷹の桜咲く大通りと、国立で買った自転車
「桜」という曲を作ったのは高校を卒業してすぐ。
生まれ育った木更津から、吉祥寺と三鷹の間にある学生寮に引っ越した頃。慣れない中央線に乗っている最中にメロディが浮かんで書き留めたのを覚えています。
三鷹での暮らしは自転車無しには成り立ちません。
上京3日目。「国立は自転車が安い」という母からの謎のアドバイスで、わざわざ自転車を買いに国立まで行きました。(確かに安かった…6,800円)
購入後、「配達お願いします」「あ、すみません、うち配達やってないんですよ」という展開になり、「じゃあ乗って帰ります」と大見栄張った私は、迷いに迷いながら3時間かけて命からがら寮に辿り着きました…忘れられない大冒険です…。
毎日、その自転車で大学に行きました。
春。入学式。途中の大通りに、満開の桜がゆっさゆっさと咲いていました。風が吹くと花吹雪が一面に舞って、それは夢のような景色でした。
その頃、私は恋をしていました。その人は木更津にいました。私が上京することになり距離が離れ、電話をしてみてもなかなか「会いたい」と言えず。
「歌にすれば伝わるのに、どうして言葉にできないんだろう」
「桜静かに散るように散りゆく、私の言葉」
「桜」の歌詞は、そんな経緯で生まれました。
作ってからなんと12年…!!毎年春が来ると歌っていたこの曲を、ついに今回のアルバムに収録します。
そこで、「冒頭に、自転車を漕ぐ音を入れたい」と、思いました。
レコーディング4日目。マンドリンやウクレレを録音しに来てくださっていたギタリストの安宅さんが自転車を持っているという話になり…。「すみません…自転車を漕いでもらえませんか…」と、トンデモなお願いを笑顔で快諾してくださった安宅さん。ありがとうございました。
というわけで、「桜」の冒頭に、安宅さんが漕いで下さった自転車の生音が入っております。必聴!
タキモティとのこと
レコーディング最終日はコーラス、滝本亜由美ことタキモティに来てもらいました。
彼女との出会いや思い出は書きはじめると非常に長くなってしまいそうなので、次の記事で書きますね。
クラウドファンディングは3/31(木)23:59まで。
残り20万9,000円。
現在、147名の方にご支援いただいています。
本当にありがとうございます。
https://motion-gallery.net/projects/matsukana_5thalbam_project