介護とジェンダーの関係について(姫路での応援イベントより)
vol. 21 2017-05-03 0
こちらも随分時間が経ってしまいましたが、4/9(日)に姫路で応援イベントが開催されました。その際、「介護者が男性の場合、女性に比べ困難が大きいのではないか。男性介護者の負担を減らすにはどうしたらいいか?」という質問が出ました。それをきっかけに「介護とジェンダーの関係」について、考えるようになった関口監督、その答えは意外なところで得られたようです。
先日、亡き父の17回忌を執り行った関口家。(宏子さんは「お金がないので行かない」の一点張りで、頑として参列を拒否したので不在でした)そこで久しぶりに再会した従兄弟の母(関口監督の伯母)も認知症であることが判明。伯母は独身の長男と2人暮らしで、まさに「男性介護」が行なわれていたのでした。
伯母(要介護5)は認知症だけでなく、下半身付随のため車椅子生活。しかし、長男である従兄弟は介護疲れなどなく、伯母の認知症も「2回の入院で認知症が進行した」と冷静に観察し、外からの助けを上手に取り入れています。特に「神」パンツ取り換えは、息子である従兄弟では伯母の抵抗感が強く難しいので、その為に、伯母が慣れたヘルパーさんを1日に3回、3人に入ってもらっているそうです。なお、デイサービスは1日おき。従兄弟の適材適所な手配ぶりに関口監督は「介護にジェンダーは関係ない」と強く確信したそうです。
そんな従兄弟からは伯母との楽しいエピソードもたくさん出てきます。
最後に特に関口監督が感心したというエピソードを紹介しますね。
ある日、デイサービスのお迎えにきた新しいスタッフさんを見て、伯母が「あんた誰?」とたずねました。その時に従兄弟は、あえて「デイのお迎えの人だよ」と答えを言わず、伯母と一緒に「ほんとだね、誰だろ?」と応じ、デイサービスのスタッフさんに自己紹介と、お迎えに来た目的を言ってもらいました。それを聞いた伯母は、納得してお迎えの車に乗り、デイサービスに向かったそうです。
なお、従兄弟は会社員として今もフルタイムで働いているので、「男性でも働きながら上手に介護ができる」というのは、男性だけでなく、働く人たちにとっても貴重なモデルケースになるのではないでしょうか。
※姫路でのイベントの様子です。会場の前方真ん中白く輝いているのが関口監督です(笑)主催者の方からは幸運の象徴でもある「白鷺城のよう」と言われました。『毎アル ザ・ファイナル』完成に向けて、大きな幸運が飛び込んできますように!
「認知症のケアと看とり|認知症と医療、その先の看とり」5/11(木)開催!
【残席わずか】詳細はこちら↓
http://maiaru.com/2017/03/07/talk_event/
[全国同時上映] 関口監督と一緒に映画を観よう『毎日がアルツハイマー』 in サイボウズBar 5/21(日)開催!詳細はこちら↓
https://popcorn.theater/events/142@Popcorn_theater
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『毎アル ザ・ファイナル』完成応援プロジェクトのご説明
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