【ルンタWEB通信006】 ルンタナーサリー(仮) 竹と泥でつくる作業棟
vol. 7 2018-04-13 0
ルンタプロジェクト代表:中原一博
建設が始まったシェルター「ルンタナーサリー(仮)」は、A棟とB棟の2棟で構成される。A棟(イメージ図・左)はHIV/AIDS女性7人、子供14人の宿泊施設。B棟(右)は織り機などが設置される作業アトリエとゲストルームにより構成される。
実は母屋であるA棟には建設許可証が必要なのだが、この取得になんとほぼ半年かかった。最後は相当額の袖の下を役人に要求されたが、結局一銭も払わずに許可証を手に入れることに成功した。めでたく今週やっと許可証を手に入れることができたのだ。これで母屋A棟の建設も始められる。雨季までにはもう時間があまり無い。とにかく資金集めと建設自体を急ぐ必要があるという状況である。
アトリエB棟はトイレだけは壁がレンガだが、他は竹と泥製ということで、建設許可証は不要である。去年の終わりに壁の下地まで作ったあと、母屋A棟の建設が始まらないというので、中休みしていた。そして、今日から再びB棟を始めた。
このB棟はしかし、誰が考えたのか(私が考えたのだが)、間仕切りの直線以外はほぼすべて曲線で構成されており、実はパズルやってるみたいで、試行錯誤を繰り返しながら何とか進めているという具合である。この基礎部分にはネパール初物と思われる『竹筋コンクリート』を試してみた。竹筋コンクリートとは、鉄筋の代わりに竹を使う工法で日本でも戦時中鉄が軍用優先となり鉄不足から民間でこの工法がビルを始め橋などの土木工事にも採用されていた。壁は泥壁、屋根は竹と藁の予定である。
B棟は5月末、A棟は7月末の完成予定である。が、すべてはネパール時間で進んでいる。これから暑くなる。現場は日焼けサロン状態であろう。ふんどしを締め直して頑張りたい。
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