プロトタイプでテスト撮影:第七回 壱岐紀仁
vol. 30 2016-05-16 0
© 壱岐紀仁
初監督作品「 ねぼけ」がモントリオール世界映画祭に正式出品されるなど、精力的に活動中の映画監督・フォトグラファーの壱岐紀仁さん。「ねぼけ」はなんとMotionGalleryで制作・宣伝費の一部資金の支援を募り、プロジェクトが成功したことによって撮影された作品です、今回はDaguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lensの"いろけ"に心動かさた壱岐監督から、落語家の洗練された所作をシンプルにしかし大胆に写し撮ったショートムービーが届きました。
◆ プロトタイプではありますが、動画制作のため実際に使用いただいました。ずばり、最初に手にした時の第一印象は?
◇ただただ、感動の一言。僕に限らず、撮影を真剣に生業にしている人間なら、このレンズに込められた歴史の重さを、言葉を尽くさずとも感じ取ると思います。
◆ 今回の撮影を通じて壱岐監督が感じた使用感などの感想を聞かせてください。
◇まず、ダゲレオタイプ特有の「色気」に心が震えました。「色気」とは目に見えないもので、感じ取る実体の無いものですが、それを目の前で視覚化できる喜びを味わうことが出来ました。被写体の秘められた内なる魅力を、とても上品かつスマートに引き出す魔法のレンズですね。あと、徹底してアナログなのが良いです。デジタルカメラといえど、このレンズを使えば絞りプレートをその都度入れ替えたり、原初的なカメラのプロセスを一部体感することが出来ます。これは、デジタルカメラしか知らない世代にはけっこうな衝撃でしょう(笑)でも、「撮影」という作業は、本来たいへん面倒で繊細で手間暇かかるものでして、だからこその錬金術といいますか、カメラオブスキュアに込められた神秘性を肌で感じることが出来ます。将来、フォトグラファーを目指す人にとっては、その神秘的体験は非常に重要だと思います。
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