【スペシャルウィーントリップ】体験記
vol. 26 2016-05-11 0
皆さまお気づきでしょうか。
24番目にそっと佇む
【スペシャルウィーントリップ】のリターンの存在に。
2013年6月、私たちロモグラフィーはクラウドファンディングにおいてペッツバール型レンズを現代に蘇らせるプロジェクトを開始し、2014年に Lomography Petzval 85 Lensとして復刻いたしました。そのプロジェクトにおいてもリターンとしてウィーンにあるロモグラフィー本社へのご招待とPetzvalをめぐるツアー 【スペシャルウィーントリップ】をご用意しておりました。
今回は当時そのリターンにご支援頂き、2014年5月 【スペシャルウィーントリップ】へ唯一の日本人として参加されたM.S様に、旅行の思い出やレンズへの思い入れなどたっぷりとお話しをお伺いしました!
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Photo by M.S
1. ロモグラフィーを通してウィーンを訪れたいと思ったきっかけを教えてください。
Micro Four Thirds 機の発売以前は、私にとっての写真といえばモノクロフィルムでの撮影が殆どで、当然 Lomography が世に流通させたフィルムカメラも所有していて、それらのカメラでも多くの写真を撮りました。よく使ったのは Smena 8Mですね。カメラの質感と写りのギャップが凄すぎて、仕上がった写真を見る度に頭が混乱するカメラなんですが。
Lomography は、なんというか、デジタルカメラが台頭してからは特にだと思うんですが、プロ・アマの別け隔てのない立ち位置で本当に写真・カメラが好きで、その業界というか界隈を大切にしているなぁという感じがあって、カメラやフィルムを自社のプロダクトとして発信したり……というか、lomography って何屋なんだろう(笑)。 ともかく、そういう Photography 愛溢れる、自然な形で色々な影響を自分に与えてくる Lomography が、150年以上前の Petzval レンズを復刻するという話を聞いた時は、なるほどその手があったかと感心もし、なるべくしてなったという印象もあり、とにかく興奮のるつぼ状態 。「してやられた!」感も強かったかな(笑)。冒頭の、「MFT 機発売以前は」というのは、MFT 機では、c-mount や Arri マウントレンズが利用できるんですが、そこで、非点収差の多いグルグルボケのレンズにハマってしまったんですが、「lomography もこの魅力に気づいてしまったか!」という(笑)。 更に当時は、クラウドファンディングの黎明期が過ぎて、醸成期に差し掛かった時期で、単純にクラウドファンディング経由での復刻というのも、自分としては何か特別に光るものがあって、そこで、「ウイーンの Lomography 本社へご招待」という Reward があった日にはもう。
というわけで、自分としてはもはや行かない理由がないような状況のもと、参加をすることになりました。
2. ウィーンを訪れて感じたことなど滞在時の思い出をお話しください。
- ロモグラフィーにゆかりのある、ロモグラフィーが手配してくれたホテルの近くにある、Neubauschenke というレストランがおいしく、何度も通っていたら、自家製のリキュールボトルをくれた。 - ウイーンの町並みは、新と旧がバランス良く混在していて、パリ・ニューヨークの良いとこ取りのような感じを受けた
- オペラは見ておけば良かった
- ザッハーのザッハトルテはとにかく甘い
- 夜間はお店は営業しない(飲食店以外)
- ウインナーコーヒーこと、アインシュペナー / メランシュは美味しい。
- デザートはかなり美味しい。マクドナルドにはケーキのショーケースがある。
- 蚤の市でフォールディングカメラをゲットしそこなったのは残念。その代わり旧市街のカメラ屋さんで別のカメラは購入した
Photo by M.S
3. ペッツバールゆかりの地を訪れてどういった印象を受けましたか?
ペッツバール博物館は、ヨーロッパらしい素敵な家屋が並ぶ町並みの一角にあり、Mr. ノイハウスと呼ばれる自称ペッツバールマニアのおじいさんプラス、ツアー参加者と共に訪れました。博物館は、その名に恥じない、様々なサイズ・用途のペッツバール型レンズが大量に所蔵されており、今回の、ロモグラフィーによる復刻版 New Petzval レンズも、そのコレクションに加えられました。 当日は市長も訪れ、調印式(?)やパネルの展示なども行い、乾杯の際は「これがスロバキア流」という殺し文句のもと、かなりの量のスピリッツを一気飲みしましたがかなりキツ……いや、あれも今となっては良い思い出。 最後に Petzval 型レンズが作られたのはいつかはわかりませんが、数十年の月日を経て今一度 Petzval 型レンズが新たに作られ、世界中から集まった New Petzval の復刻に強い興味を持った人たちと共に Petzval 博物館に訪れたのは、実に感慨深い経験でした。
Photo by M.S
4. お手持ちのPetzvalレンズへの感情の変化などはございましたか?
やはり、レンズに対する愛着は、ウイーンに行く前と比べて比較にならないほど強くなりました。 写真を撮影する際に、持ち出せるレンズは限られています。交換レンズは、New Petzval 以外にもいくつか所有しているわけで、私の場合、持ち出すレンズは、大体決まってしまっていて、正直 New Petzval を持ち出す回数はあまり多くありませんでした。ツアー後は、New Petzval を持ち出す機会・撮る写真が増え、改めて New Petzval の持つ魅力に改めて気づいた、というようなことはありました。
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歴史や背景を知るほかに、実際ゆかりの地を訪れることでその一本に対しての思い入れもグンっと深くなる。M.S様、この度は貴重なお話しをありがとうございました!
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本プロジェクトでもご用意しております、【スペシャルウィーントリップ】。今回の旅はウィーンにあるロモグラフィーの本社、そしてダゲールゆかりの地へお連れいたします!
ゴールデンウィークに旅行に行かれた方も多いと思います。次またどこかへ行きたい!そんな時、ウィーンを次の候補に入れてみるのはいかがでしょう?ぜひご検討ください!!!