24時間オープニング合宿イベントについて
vol. 20 2020-03-16 0
クラウドファンディングが、いよいよ残り1日となりました。目標まで、残り79,999円。絶対に無理かと思っていましたが、あともうちょっとのところまでやって来ました。さらに、ここに来て、オープニング合宿イベント、最後のコーディネーターも決定しました。
4月25日13:00から4月26日13:00まで、24時間にわたって実施されるオープニング合宿イベント。流れに関しては、開催概要をご覧いただくとして、この記事では4つのテーマについて書いていきたいと思います。
この4つのテーマは、ゲストハウスが課題を価値に変えることができるであろう主要な事柄として、①観光の終焉/②余剰ストック/③異文化間葛藤/④イノベーションの消失を挙げました。クローズプログラムでは、テーマごと4班に分かれて対話し、オープンプログラム(25日16:00-20:00)では、このテーマを掘り下げて議論をしていきます。
①観光の終焉(コーディネーター:堀直人)
コペンハーゲン市が、『観光の終焉(ジ・エンド・オブ・ツーリズム)』という観光戦略を発表したのが、2017年。マスメディアによるPR、見栄えの良い美しい観光写真、それらにより大量の観光客が押し寄せ、地域住民の負担を強いる観光から、観光客を一時的市民として捉え、一緒に作り上げていく観光へ変革しようというスタンスを明らかにしました。わたしたちは、旅行者の立場からも、「お客様扱いはいらない」という要請があると考えております。そして、地域コミュニティの減退という社会課題へ、旅行者が参画することにより価値に変えていけると信じております。住民と旅人が相互にインスピレーションを与え、ビジネスや創作活動などの価値創造をしていく観光の未来について考えます。学問の世界では、「ホストとゲストの超克」について、これより先んじて話し合われていました。そうした観光学術書の編集経験もある堀直人が、このテーマのコーディネートを務めます。
②余剰ストック(コーディネーター:林匡宏)
人口減少に伴い発生する諸課題として、大きなものの一つがこの余剰ストック。つまり、空き家や空きテナントや廃校などの遊休不動産です。これをどのように負債ではなく、資産に変えていくのか。住環境の悪化ではなく、向上につなげることができるかが、その地域のまちづくりの分水嶺になります。さらに、地域が存続できるか否かは、その地域にやりたいと思う人がいて、その人が続けていける環境があるかどうかです。その「やりたい」を実現する器が、不動産でもあります。よって、余剰ストックと「やりたい」をマッチングすることが、課題を価値に変えるためのステップです。わたしたちは、余剰ストックをゲストハウスという装置に変えて、地域再生拠点にするというシステムを考えました。さまざまな地域で、公共空間の活用に取り組む林匡宏が、このテーマのコーディネートを務めます。
③異文化間葛藤(コーディネーター:橋本正彦)
こういう話を、よく聞きます。「〇〇人が嫌い」だとか、「〇〇人が怖い」だとか。しかし、会ってみると、〇〇人であろうが、普通に人です。日本人にも、合う人と合わない人がいるように、〇〇人であってもそうなのです。そうした文化の違い、先入観でラベリングをしたり、双方を知らないことにより生まれてしまうコンフリクトは、国際問題だけではありません。男性と女性、若者と高齢者、都市と地方など、わたしたちが生きるあらゆるところに、異文化間葛藤が存在しています。異なる文化を持った人が、どのように対話し、調和していくか。どのように、多様性と向き合っていくのかは、生きることそのものです。若者と地域をつなげ、大麻銀座商店街の専務理事を務め、林と堀の古くからの友人であり、後述の反町とはファシリテーター仲間である橋本正彦が、このテーマのコーディネートを務めます。
④イノベーションの消失(コーディネーター:反町恭一郎)
何をやったってダメだよ。わたしたちの社会は、閉塞感に苛まれ、希望が失われています。不可能性が、わたしたちのあたりまえです。そうだとしたら、あたりまえじゃない未来をつくりませんか。時代の転換期、これから訪れる常識を覆すほどの変化に対応するためには、何よりイノベーションが不可欠です。イノベーションとは、新結合と訳されます。わたしたちは、社会のあたらしい組み合わせを考えることで、危機を可能性に変えていくことができます。社会の複雑さに向き合い、複雑さに学ぶことから、イノベーションの導きの糸を発見していきましょう。全国各地で対話の場づくりしている最中、宿泊者として「ゲニウス・ロキが旅をした」に関わり、相互に類似した課題意識への共鳴から、当施設の経営に参画することになった「あたりまえじゃない」枠の反町恭一郎が、このテーマのコーディネートを務めます。
以上が、4つのテーマについてのお知らせでした。ここで、じゃあ、オープニング合宿イベントに参加しようかなと思って、リターンボタンを押そうと思ったら、売り切れているやないかーい!ってなるんですけども、あと1名くらいでしたら泊まれそうですので、もし合宿に参加したい!という方がいましたら、メールをください。違うリターンで登録してもらい、手続きを進めたいと思います。
合宿参加者が激アツいということで、大藤さんと五十嵐さんの2人しかまだ紹介しておりませんが、まだ紹介していない8人もおもしろい人がたくさん参加しております。ぜひ、みなさまのご参加、心からお待ちしております!