ローカルメディアとまちづくり
vol. 23 2019-12-18 0
NPO法人森ノオト理事長の北原です。
ローカルメディアコンパスのプロジェクトは、森ノオトが進める「ローカルメディア事業」の一つとしておこなっています。
ローカルメディア事業は、神奈川県の「かながわボランタリー活動基金21」のボランタリー補助金を得て、森ノオトの新規事業として立ち上げました。
(1)市民団体の情報発信力を高める「発信力UP講座」
(2)地域活動を情報でサポートする人を育成する「ローカルライター講座」
(3)すでに情報発信をしている人の学び合いの場「ローカルメディアミーティング」
(4)情報発信者が自らの行動指針をつくるためのワークショップツール「ローカルメディアコンパス」
私たちの目指すところは、広い意味での「市民力アップ」。情報発信は地域社会をよくするためにおこなうべきである、と森ノオトでは考えています。
この事業の中間地点をまとめたのが、2018年の森ノオトでの特集「地域活動とローカルメディア」です。
http://morinooto.jp/special/localmedia/
情報発信者の学び合いの場「ローカルメディアミーティング」で、ゲストによる問題提起と私たちの議論も、レポートでまとめています。
「横浜の光も闇もすべて知ったうえで、横浜を愛したい」 作家・山崎洋子さんhttp://morinooto.jp/2017/07/25/lmmtg01/
「メディア運営者としての責務とSNS」〜宮島真希子さん
http://morinooto.jp/2017/08/21/lmmtg02/
「すべての地域活動と地域ニュース はSDGsにつながる」~木村麻紀さんhttp://morinooto.jp/2017/09/21/lmmtg03/
「マイノリティメディアの現場が新しい価値を作る」〜元山文菜さんhttp://morinooto.jp/2017/12/10/lmmtg04/
「寄付で支えるメディアをつくるための5つの問い」〜greenz.jp植原正太郎さんhttp://morinooto.jp/2018/03/09/lmmtg05-2/
「パラリンピックが促す、地域パラスポーツの学び」〜パラフォト佐々木延江さんhttp://morinooto.jp/2018/05/15/lmmtg06/
「検証できる事実を積み重ねる」〜ファクトチェック・イニシアティブ・立岩陽一郎さんhttp://morinooto.jp/2018/08/21/lmmtg07/
「正解ではなく、その時のベストを考える」〜減災ラボ・鈴木光さん
http://morinooto.jp/2018/10/30/lmmtg08/
「被写体との関係づくりで、先入観を取り除く」〜フォトジャーナリスト・大藪順子さんhttp://morinooto.jp/2019/02/09/lmmtg09/
そして、ローカルメディアコンパスにメッセージをくださった伊藤大貴さんも、ゲストとしてメディアリテラシーについて講演くださいました。
https://motion-gallery.net/projects/localmediacomp...
実は森ノオトでは、過去にもクラウドファンディングで出版プロジェクトを成功させたことがあります
東急田園都市線沿線の「たまプラーザ」地区でおこなわれている「次世代郊外まちづくり 住民創発プロジェクト」で、たまプラーザ住民向けのライター講座を開催して、市民ライターが地域住民100人を取材・執筆して紹介する『たまプラーザの100人』という書籍を出版したのです。2014年10月のことです。
この時のコンセプトは「本づくり=まちづくり」。地域を愛する住民たちが、地域を取材して地域の宝を発掘し、それを本にしていくことが、住民参加のまちづくりを盛り上げる一つの手法になると考えていました。
『たまプラーザの100人』以降、川崎市宮前区、横浜市港北区・都筑区、横須賀市、平塚市、茅ヶ崎市、東京都目黒区、長野県などに「市民ライター養成講座」が広がってきています。
市民ライターを育成し、まちづくりにつなげていこうという行政や、団体の方にこそ、ぜひこの「ローカルメディアコンパス」を活用していただきたいと、私は思っています。
メディアの現場で起こることは、まちの課題や魅力の凝縮版です。それをどう評価し、対策していくのか。対話を通して「私たちは、このまちをどう伝えていくのか」を考えることが、まさにまちづくりと言えるのではないかと感じています。
どうぞ、全国の同じような気持ちを持つ方々に、このローカルメディアを届けられるよう、最後まで応援をよろしくお願いします!