私の気になるコンパスカード(その2)
vol. 18 2019-12-13 0
ローカルメディアコンパスカードに関心を持っていただいた皆さんに、自分が気になるカードを一つ選んでもらいました。
名前を間違えて怒らせてしまった
このカードをあげてくれたのは子育て情報紙「ベイ★キッズ」編集長の東恵子さん。
何より、ご自身が名前を間違えられることが多いとか。
「私は東と書いてアズマと読みます。でも、ヒガシさんと呼ばれることが多く、ひどい時だと思い込んでずっとヒガシさんと呼び続ける方もいます。そんな時はもうヒガシになりすまします」
せっかくいい仕事・取材をしていても、肝心な名前を間違えるのはいけませんね。
「確認することが基本です!」と話してくれました。
おっと?主人?旦那さん?
このカードを選んでくださったのは認定NPO法人地球学校の丸山伊津紀さん。ご自身は日本語教師としても活動されていて、日本語を母語としない人たちに日本語を教える際にも、漢字や言葉の成り立ちについて考えたり、気をつけたりすることが多いそう。
男女は対等なはずなのに「主人」というのはなんなのだろう。
日本語にはふさわしい言葉がなかなか見つからず、丸山さんが他者のパートナーを指す時、話し言葉として気に入って使っているのは「ダーリン」「ハニー」だそうです。
なるほど、上下関係を感じず、さらに愛のある言葉ですね。
丸山さん自身はパートナーのことを「旦那」(さん付け無し)と呼び、「そういう『呼び名』だと思って割り切って使うようにしている」とのこと。
「日本人ならではの文化的な思い込みもあるし、世代的なものもあるでしょう。ある一定の言葉に違和感がある人もいるだろう。私のように個人で割り切って使っている人もいるでしょう。言葉は深い、同じものを見ていても他者とは違うことを想像していることもあります」
と、話してくださいました。
言葉に敏感に
このカードを選んでくれたのはフリーランスライターでウェブマガジンgreenz.jpのシニアエディターでもある池田美砂子さんです。
「以前、ウェブメディアの記事で『ご主人』という表現をしたとき、読者の方から『封建的だ』と指摘を受けました。私は自分の夫を『主人』と呼んでいるため慣習的に使ってしまったのですが、読み手によって様々な受け取り方があることを知り、ドキリとしたのです。
この経験が教えてくれたのは、何気なく使った言葉たったひとつで、誰かを傷つけたり、嫌な想いをさせてしまうこともあるということ。でも、一方で言葉一つで心が救われることもある。それだけ言葉の持つ力は大きく、だからこそ私は発信を続けているのですが、いつも言葉に敏感であることは、何よりも大事だと思っています。もちろん文章においてだけでなく、毎日の家族や友人とのコミュニケーションにおいても、敏感でありたいものです」
私たちが主催する「ローカルライター講座」でも「ローカルの魅力を発信する文章術」と題して文章講座を担当してくださった美砂子さん。「想い」を伝えたいからこそ大切にすべき基礎的なこととしてこのカードを選んでくださいました。
***
みなさんの一枚、ありがとうございました!
カードは完成版に向けて編集中!白地に黒文字だった第二期バージョンから、3色に分けた第三期バージョンを作成しました。(これも暫定的なデザインです)
今後はこちらのカードで体験デモ会を開かせていただき、ワークショップの進め方の試行錯誤を行います。そして、体験者の皆さんからのフィードバックを元に、2月の完成版に向け、精度を高めていこうと思っています。
明日も横浜日本大通りで体験会を行います
13時から神奈川県住宅供給公社ビル一階のKosha33で開催します。
どのようなカードなのかどのようなワークショップなのかを確かめに、ぜひ足をお運び下さい!