市民ライター育成の出張講座もしています。
vol. 15 2019-12-10 0
森ノオト代表の北原です。
今日は長野県の木島平村で、市民ライター養成講座の講師をしてきました。
この数年、市民メディアの立ち上げや、市民ライター育成のお声がかかることがあり、これまでに神奈川県平塚市、茅ヶ崎市、横須賀市、川崎市、厚木市、横浜市港北区、都筑区、東京都目黒区、長野県木島平村など、様々なところに出向いています。
地域の魅力は、その地域に住む生活者がいちばんよく知っている。
生活者にしか知り得ない草の根的な情報を集めて、発信していこう。
暮らしに寄り添った視点で、愛着あふれる情報を地域住民と共有したい。
そんなニーズに対して、Webメディアでの情報発信方法をお伝えしています。
(木島平村のライター養成講座でのペアインタビューの様子)
出張講座はだいたい3回講座で、次のような構成にしています。
(1) 自分の興味を掘り下げながら、取材したい人を見つける
(2) 文章の構成方法と、文章力を高めるコツ
(3) 書いた文章をみんなで校正し、編集力をつける
ペアインタビューを行って事前に取材の心構えを持ってもらうこと(そして取材される側の気持ちにもなってもらう)、講座期間内に1本記事を完成させて校正をみんなでするまでを一つのプログラムにしています。
Webメディアの場合は、写真の撮り方も重要なポイントになるので、信頼できるカメラマンにお願いして、連動した写真講座を開催することも。
本格的に学びたい方には、森ノオトのライター養成講座(全6回)や、ローカルライター講座(全5回)をお勧めしています。さらに深くローカルメディアとまちづくりの関係や、社会性や時代性を取り入れる視点、エコロジーについて自分の生活を見直すなど、プログラムのバリエーションもいくつかあります。
(FARMUSという直売所がカッコよくて。ここで売られている養殖鮭のバッグがお気に入りです)
長野県木島平村では、3回のコースで講座を組み立てました。
人口約4500人、農業とウィンタースポーツの村です。ただ、有名な観光地や特産品があるわけでもないので(お米がとてもおいしいらしいですが!)、どのように村の魅力を発信していったらいいのか、という悩みがありました。
今回のライター養成講座では、木島平村を愛してやまない地元の人々にスポットを当てることを提案し、人物インタビューを最終課題に設定しました。
受講生の皆さんから挙がってきたネタ(取材したい人)と、最終的にあがってきた記事から、木島平村にはものすごく豊かな一次産業のバリエーションと、地域の人に寄り添った地域活動の担い手があちこちにいることがわかりました。そして、そんな村の温かさと自然に魅せられて移住してくる人がいることも。
きのこ栽培からジビエ、ミツバチに注目した農家さん。
今から30年以上前にデイケアやグループホームの原型を求めて提唱してきた女性。
困難を抱える若者の居場所づくりを通して、村の担い手を育成している男性。
そんな「木島平人」に心惹かれて取材をしている受講生もまた、魅力的な「木島平人」でした。何もないからこそ、ただ自然にたたずみ、木島平人の温かさにふれる旅をしたいなと思わせてくれる村でした。
今後、受講生の皆さんの言葉から、どんな物語がつむがれていくのか、楽しみにしています。
「めぐる木島平。」
https://kijimadaira.org/
(最終回。受講生の皆さんとの集合写真。大切にします!)
ローカルメディアコンパスのクラウドファンディングには、25万円という高額のご支援枠があります。こちらは、ライター養成講座や、発信力UP講座の4回講座のパッケージを、ご支援団体向けにカスタマイズして提供するコースです。「おらが村」で市民ライターを育成したいというニーズや、団体の発信力を高めるための研修としてもご活用いただけます(東京・神奈川以外での開催の場合は、交通費の実費を別途いただきます)。
クラウドファンディングは残り10日となりました。80%のご支援をいただき、目標に近づいていて、本当に勇気づけられる思いです。
(市民ライターの育成を通して、都市と地域の交流を広げていきたいなあと、野心は広がります)