最初のご挨拶、大事にしたいこと
vol. 1 2019-08-14 0
こんにちは。映画作家の舩橋淳です。
今回、映画「些細なこだわり」を撮ろうと思ったきっかけは、
世間を騒がすパワハラ、セクハラ事件がここ近年、急増しているという実感からでした。
詳しく調べてゆくと、同じ職場や組織の中など、「すでに仕事の関係や上下の関係が結ばれた環境」で起こったケースが殆どでした。
当然ですね。いきなり赤の他人に身体を触られたら、すぐ警察に通報しますよね。
しかし、同僚や上司などすでに互いに知っている間柄である場合はどうでしょうか。
そんな人間関係の中で、互いの認識不足から(日本の場合、男性から女性が圧倒的に多い)相手のいやがるセクシャルな行為、相手のいやがる精神的圧力を与え、しかし組織内のしがらみがあって被害者が我慢しているうちに、加害者が増長してさらなるハラスメントを犯し、被害が大きくなってしまうというケースが多いのです。
つまり、私たちが「そんなことはまずないだろう」と思っている慣れ親しんだ日常でこそ、起こっているんです。これがとても重要で、かつむずかしい問題なんだなと思います。
このテーマで、特別記念トークをしました。よろしければご覧下さい。→
「ハラスメントの認識には、個人差があり、時間差がある。
社会や組織の中で、この『差』を埋めてゆくことが大切」
http://www.timeflies.co.jp/little-obsessions
(下の写真は、太田啓子弁護士、女優・平井早紀と僕とのトークの様子)
本作では、この日常に潜んでいるからこそ、誰もが罪悪感を感じずにスルーしてしまったところに大問題が起こる、という観点を大事にしています。
まずは、最初のご挨拶でした。
舩橋淳
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