8月15日、このプロジェクトを応援する『ホピの予言』上映会が開催されます!
vol. 21 2023-08-12 0
台風6号に伴う土砂災害、水害に遭われたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
猛暑に豪雨。人間の開発によって蓄積された地球の「脈」の詰まりが、気候変動というより気候危機となって人間に襲いかかっているようです。
君たちはどう生きるか。
これまでの作品の集大成とも思える宮﨑駿監督の最新作とも重なって、自然界からの強いメッセージを、私たちは問いかけられていると思います。
猛暑は樹木のありがたさを思い知らせてもくれます。
体温を超える猛暑の日も仮移植した木々のところは心地よい風が吹き、それほどの暑さを感じません。7月23日、木々の養生作業の折に実際に測ってみると、はっきりとした違いが! 日の当たる校庭と6℃もの差が出たのです。
注目すべきは、普通の木陰との差。仮移植した木々の下には水脈を通したことで、もともとあった桜も胴吹きし、元気になっています。そこにスクラムを組む移植された木たちの根鉢の上には落とした幹、枝葉がしがらんで、通気、通水、保水、保気の機能が保たれています。空気と水が循環することで、そこには「天然のラジエーター機能」が働き、猛暑も和らいでいる。
「温度だけじゃないんです。空気の質が変わるんです」と矢野さん。「生きものが最低限呼吸できて生きていける環境になるんです」
みらもり通信のウラ面はこちら。
プロジェクト・メンバーが、子どもたちも読んでくれるように、と一生懸命描いた渾身のチラシ。是非読んでいただけたら幸いです。
さて、8月12日現在、仮移植した木々は互いにスクラムを組んで過酷な環境を耐えてくれています。
大きく剪定した枝の先端から新しい芽が!既存の桜と支え合うようにして呼吸を繋いでいます最後に救出された桜、元気です!
ここに仮移植されている木々は35本。多くが桜で、モミジやイスノキ、ヒマラヤスギもいます。でも、まだ本移植先は決まっておらず、仮移植にかかった費用もまだまだ足りていません。
そんな状況を見かねて、大地の再生活動に深く共鳴されているランド・アンド・ライフ(辰巳玲子さん主宰)が、このプロジェクトをはじめとする三団体のチャリティー・オンライン上映会を企画してくださいました。
上映してくださる映画は『ホピの予言』。辰巳玲子さんの言葉を引用します。
「地中の鉱物、天然ガス、地下水はMotherEarthの内臓。ことにウランは決して掘り出してはならなかったのです。
矢野さんは『杜人』の中で、『単純に、皆さんの体で考えて頂ければ、呼吸と血管、空気と血液という循環ですね。これが体の中を巡っているのと同じように、地球上の大地そのものが、大気と水の動き、これが地球全体で体のように循環しているということ』とインディアンと同じことを話されています。
バランスを保つこととは、宇宙の真理とともに在ることです。それが平和の有り様なのだと。平和を創る〜様々なアプローチ、歩み方があります。小さいかもしれませんが、その交流の場となることを願っています」
『ホピの予言』は「ムーミン」や「あしたのジョー」、「ルパン三世」(TV第一シリーズ!)、そして「探偵物語」(松田優作)など名だたるTV作品を手がけた脚本家、宮田雪さんがアメリカ先住民の「ホピ=平和の民」と出会ったことをきっかけに、私財を投じて撮られた渾身のドキュメンタリー。
1986年、まさにチェルノブイリ事故が起きた年に公開されました。当時はフィルムしかない時代。資金的にも労力的にも、どれほど大変だったか想像も及びません。
それでも、文字を持たない彼らが石板に刻んだ絵、口で伝え継いできた大切な教えを、絶対に世界へ、次なる世代へと伝え継がなくてはいけないという想いでつくり上げた『ホピの予言』。
ここには、宮﨑駿監督に通底する地球と人類への祈りが脈打っています。
ご覧になったことがある方も、初めてご覧になる方も、いま、「ホピの予言」の意味を、私たちが生きていく方向を、一緒に考え、見据える機会になりますように。
是非、下記のリンクをご覧ください。
すでにご支援をいただいているうえに、重ねてのお願いになることは大変心苦しいのですが、この映画を観ていただきたい想いには変えられず、申し訳ありません。
8月15日、終戦の日が、永遠にその日であることを願って。