「結」のパネル展&映像上映、無事終了しました。第2弾も開催決定!
vol. 8 2023-06-16 0
6/10~14@旧国立駅舎での「結」のパネル展&記録映像上映が無事終了しました。ツバメ飛び交う中での報告会、たくさんの方にご来場いただきました! ありがとうございます!!
初日の午後には、GW中の作業に直接関わってくださった大地の再生関東甲信越支部の押田大助さん、濱田和之さんがトークショーに参加してくださいました。
「伐採の仕事ばかり来る中で、造園に関わる者として木を生かす仕事をしたいと思っている人は大勢います。GWを返上して集まってくれた仲間の中に、お金がもらえる仕事として受けた人は誰もいなかった」と押田大助さん(中央園芸)。関東一円の造園組合への声かけはもちろん、当日は50名ものスタッフをまとめる現場監督を務めてくださいました。
押田さんのもとで経験を積み、「みどり縁」として独立された濱田和之さんは「映像を観ると、改めて大変な作業だったなあ、と(笑)」。現場には、初めて大地の再生活動に参加された職人さんも多く、間に入ってさまざま調整してくださいました。
4日間、というより、事前事後を合わせると何日もこのプロジェクトの中枢として動いてくださった「結の杜事務局」の温野まきさんは「4日間で可能な限り救出する。それが大前提。4日目の午後、まだ掘り取りも終わっていない木が何本も残っていた。片付け、撤収を考えると絶対間に合わない。あきらめましょう、と矢野さんを説得しようとした。でも、矢野さんはあきらめない。やれるだけやってみましょう、とすごい勢いで掘り取りを始め、そして、全部掘り取った。最後の一本を宝物のように運んでくるときの光景は忘れられない」。
「二小の木を守ってくれて、うれしかったです。それに参加できて、よかったです」と作業に参加してくれた子どもたち。
「いのちを学ぶ場所で、いのちを無駄にするようなむごいことが行われずに済んで、本当によかった。こんなになっちゃって大丈夫なの? という声も聞きます。でも、木たちは芽も出てきているし、生きている。いのちをあきらめない、っというのか、いのちをつないできてくださったみなさんがいて、いまがある。まだスタートだと思っています。ここから先、もっと広めてみんなの力でやっていければいいのかなと思います」(二小の近くに長く住んでいらっしゃる女性)
「いまの木たちの光景を見て涙が止まらなかった。こんな状態になっても木が生きている。生きていられるんだということ。知らなかった。あれだけの木が伐採されずにいまも息をしている。本当に凄いことだと思う」(元二小保護者の方)
直接、パネルと映像と生の声でこのプロジェクトのことを伝えることができ、来てくださった方と繋がることができて、本当にありがたく、嬉しく、励まされる時間と場でした。
この旧駅舎は、新たな駅舎ができたとき、さまざまな議論がありました。「すでに役目を終えたのだから不要だ」という声。「この赤い三角屋根はまちのシンボル、絶対に残すべきだ」という願い。市民間でも議会でも意見が真っ二つに分かれ、いったんは解体になりました。それでも、貴重な大正時代の建築物、捨ててしまうのはもったいない。いつか、もしかしたら……。という希望の灯を消さないために長く保管されていました。そして、駅舎復元を望む市民の寄附と市の予算を合わせる形でこの場所に戻ってきたのでした。
奇しくもツバメが戻ってくる時期。十数年ぶりに戻ってきたツバメたちが飛び交う場所でこの報告会を催すことができたこと、そして熱い想いでわざわざ静岡から、山梨から、埼玉から来てくださった方々と出逢えたこと、たまたま立ち寄って映像やパネルを観てくださった方から「凄いです!」と応援をいただいたこと……。
まだまだ目標額に届きませんが、私たちはどんなことがあっても、大手術後の傷も癒えぬ中で新たな芽を出しているあの木々のいのちを守り育てていかなければと固く心に誓う会になりました。
実は、第2弾の開催が6/30~7/3に決定しました。第1弾では3/30~5/4までしか観ていただけなかった記録映像も、最終日5/6まで観ていただけるように準備します。二小の桜の剪定枝を使ったワークショップ(キーホルダーづくり)の準備も進めています。
詳しくは後日改めてお知らせしますが、次回は朝顔の季節、旧国立駅舎でお目にかかれることを楽しみにしています。