制作日誌 15 脱稿、入稿、ロケハン
vol. 19 2025-08-27 0
シナリオが完成しました。
たくさんの方々にアドバイスをいただき、励まされながら、
時には酒に溺れ、時にはYouTubeに邪魔され、
時に書いてるフリをしながらただただSNSを無限にスクロールし続けた夜もありました。
いざ書こうとPCに向かった途端に急に伸びてきた爪が気になり出したり、
無性に部屋の掃除をしたくなる衝動に頭を抱えたり、
「そろそろ髪きらなあかんなぁ」
と違うことを考え始めてしまったのが最後、美容室を予約するために手にしただけのスマホが、美容室の予約後も手に張りついたまま離れず、親指は私の意思とは無関係にスクロールを続ける。そして書きかけのシナリオに2度と意識が戻ることがないまま1日を終える。
そんな日々を乗り越え、ようやく納得のいく形に整いました。
ここに至るまで、数々の言葉の屍を生み出してきました。
愛着のあるシーンや言葉も多く、泣く泣く削ったシーンやセリフも山ほどあります。
長くて苦しくて、でも楽しくて、いや、やっぱり苦しい作業でしたが、
こうして印刷されたものを手にすると、少しづつ形になっていく実感が湧いて
ワクワクします。
そんな作業を終えて、ようやくスタートラインに。
書かれた言葉をこれから世界に届けるために俳優たちがいます。
俳優たちは書かれた言葉を研ぎ澄まし、それぞれの個性、あるいはパーソナリティ、もしくは人となりをのせて、世界に伝えてくれます。
そして俳優のその作業、あるいはパフォーマンス、もしくは演技をベストな状態で発揮できるようにスタッフあるいはクルーもしくは作業員が場を整えていきます。
今週メインスタッフが集い、本格的なロケハンがスタートしました。
これから予想もつかないトラブルあるいは障害、もしくは困難が立ちはだかるかもしれませんが、いい映画を作るぞという想いを胸に、
”物語の力”を信じて
進んでまいります。
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