制作日誌14 道
vol. 18 2025-08-12 0
先週、演出部チーフ、制作部チーフと共に久米島に下準備に行ってきました。
映画製作も会社と同じように、○○部と各セクションをそのように呼びます。
ちなみに俳優たちは、俳優部と呼ばれています。
今回は未確定のロケ地を探すためのロケハンや、撮影で大規模に公道を使用するための相談や宿泊施設やロケでお借りする施設との打ち合わせなどなどを3日間にギュンギュンに詰め込んできました。
夏休みの旅行シーズンなので、道中の飛行機はハッピーな浮かれムードに包まれています。夏のムードに流され、浮かれてチャラチャラウキウキドキドキしたい気持ちをグッと堪え、ロケハンへ。
探す場所は理想的な道、ミチ、みち。
かっこいい道、エモい道、ドラマティックな道、出会いそうな道、別れそうな道、喧嘩しそうな道、トラブルに巻き込まれそうな道などなど各々のシーンにふさわしい道を探して右往左往。こればっかりはgooglemapだけでは見つけられません。タバコを買いに出かける近所のおっちゃんは映っていても、それぞれの道から醸し出される情感はgooglemapには映らないのです。
だから車を走らせ、ひたすら歩く。車を走らせ、ひたすら歩く。を繰り返す。
人や車の動線、カメラのアングルを、ああでもないこうででもないと考えながら無数にある道の中からシーンに適した道を探しまくる。
でもこの作業は結構好き。歩くのは結構好き。
どうでもいい余談ですが、学生時代、飛び交うGPSの電波を計測するために謎の端末を持って、朝から日没まで、一つの街のあらゆる路地を隅から隅まで歩き回るというバイトをしていました。そのくらい知らない土地をランダムに歩くのが好き。どうでもいい余談でした。
久米島の魅力はなんといっても、ゆったりと流れる時間!なんて言いながらも、これまでこの島でゆったりした時間を味わったことがないような気がするので、今回は無理にでもゆったりした時間を過ごすため、遅寝早起きで、予定の合間を縫って、現地でできた友人に早朝SUPに連れて行ってもらいました。
しかし終始次の予定が気になってソワソワする始末。
そもそも無理やり予定を詰め込んでる時点でゆったりはできてないんですけどね。
映画が終わったら、ゆっくり旅行で訪れたい。スマホを持たずにウロウロしたい。
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