制作日誌 12 畳石でデトックス
vol. 14 2025-07-22 0
デジタルデトックスを謳った映画を作るとはいえ、やはりデジタルは手放せないわけで。
日々のコミュニケーションはもちろんのこと、映画を作るとなるとスタッフ間のコミュニケーションも増え、
SNSの更新頻度も増えていく。SNSに一つ投稿すると、反応が気になりいつしか無意識に親指がSNSアプリをタップする。
いいねやコメントがつくと、ドーパミンがドバドバと出て、気持ちいい。もっと欲しい。もっと気持ちよくなりたい。
そしてまた一人スマホ中毒が生まれる。身体に電気も溜まっていく。
ところでアーシングというものををご存知だろうか?アーシングとは、大地や自然に素足や素手で触れることで、体内に溜まった電気を放電し、心身のリラックスや健康促進を促す健康法のことで、別名「グラウンディング」とも呼ばれている。
そのアーシングにもってこいな場所が、奥武島にある畳石だ。亀の甲羅のように、五角形や六角形の奇岩が
畳石のように敷き詰められていることからそう呼ばれる。
ここで、裸足になり足をつけると岩と海水のダブルで放電効果があると言われている。
半信半疑になりながらも早速素足で、畳石の上に足をのせてみる。
「あっっつ!」
乾いてるとこは暑いに決まってるやんか。何月やとおもてんねんな。濡れてるところに足のせやんと。
と、脳内のもう一人のペルソナにつっこまれながら畳石にできた潮溜まりに足を浸してみる。
「ああ、放電されてる。放電されてる」
実際には放電されているのかどうなのかよくわからないが、リラックス効果は期待できる。
だがしかし、放電中であっても容赦なく電話はかかってくる。メールは飛んでくる。
私は今まさに右手で電波を受信、充電しながらその電気を足から放電している。
避雷針の気持ちが少しだけわかった気がする。
これからは人にも避雷針にももっと優しくなろう。
クラウドファンディングは7月31日まで。引き続き応援よろしくお願いします!
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