制作日誌 13 はての浜 360度の
vol. 15 2025-07-24 0
久米島と言えば、はての浜。
はての浜とは、久米島からさらに船に乗って、15分くらいのところにある砂浜だけの無人島。
まさにこの世のハテのような、見た目が天国みたいな島。
天国のイメージは人それぞれだから、簡単に天国とか言わないでくださいという意見もあるかとは思いますが、
一旦天国みたいな島としておいてください。言わせておいてください。
そこは、360度おーるー(青)色の海に囲まれていて、非常にフォトジェニックで映えまくるのだが、全長が7km近くあり、ドローンや飛行機などに乗って上空から俯瞰して見ない限り、360度海に囲まれているのかどうかはわからない。
たかが人間の身長程度の高さから見たところで、その360度感を体感することは難しい。
だから、その360度感を満喫するためには、
「おれ、今360度海に囲まれた島にいてるんやわ」
と己に言い聞かせ、信じることが何よりも大切だ。
「僕はこの瞳で見たものしか信じない!」とかいうめんどくさい現実主義者に、
はての浜を楽しむのは難しい。
見えない部分を、「信じる力」で補ってこそ、その360度感をフルに堪能することができる。
味わうことが許される。
同じ海に潜るのでも、そこが陸続きの180度くらいだけ海のあるいは、120度くらいだけ海に囲まれた普通の砂浜と思うのか、360度海に囲まれた無人島だと思うのかで、感動の振れ幅は大きく違ってくるはずだ。
たとえカクレクマノミや、運よくウミガメに出会えたとしても、
「いうても俺、今180度くらいだけ海の普通のビーチにおるだけやしな」って心のどこかで思っていると、それだけで感動は薄れてしまうはずだ。
だからたとえ360度の水平線が見えなかったとしても、「俺、あるいは私、今360度海に囲まれてるわ」と言い聞かせることが何よちも大切なのである。
ちなみにはての浜は、地元の人はあまり訪れないらしく、行ったことがない人も多いらしい。
「それって、大阪で生まれ育ってるのに、新喜劇を生で見たことがない僕みたいですね」と余計なことを言ったら、
その場にいたウチナンチューたちの共感は全く得られず、変な空気になってしまい、必要のないどうでもいい例えをしてしまった自分を深く反省した。反省しました。
さあ、みんさんも360度を信じる力を試しに、ぜひはての浜へ。
クラウドファンディングは7月31日までです。最後まで応援よろしくお願いします!
- 前の記事へ
- 次の記事へ