106%達成しました!たくさんの応援をありがとうございます。
vol. 30 2024-12-22 0
航海記のクラウドファンディングへの応援、誠にありがとうございます。
達成して本当に嬉しいです。
数十日かけた、皆様の櫂の一かきずつで、小さな舟がついに航海に乗り出しました。
航海は、むしろここからが大変だと思います。皆の力で作る2000部の本で、書店さんや図書館などとつながれたり、読者さんと出会う広がりのため、共に漕いで、そのことを楽しんでいただけるよう、宜しくお願い致します。これから先の航海を見守っていただくことで、皆様の楽しみがいっそう心豊かに増えていくように。私たちも心して本を作っていきます。
149人の応援で、106%の達成。本を作る新たな時代が始まったように思います。これまでは、数人の理解者による出資で、本が作られていた時代だったのではないでしょうか。とはいえ、初めてのことで、時代を切り拓くのはきっと困難が伴います。伴走して下さるのはとても心強いことです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
赤井都
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10月10日から挑戦した約70日間に渡るクラウドファンディング。
一昨日の23:59に、無事に終了いたしました。
106%の達成、149人の方々からご支援をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
みなさまの応援のおかげで、『航海記』の書店版を作ることが叶います。
本当にありがとうございます。
日々いただくあたたかいコメントにもとても勇気付けられました。
今回、クラファンに挑戦しよう、と腹を決めた時、一体どれくらいの方々に共感し応援いただけるのかわかりませんでした。
もともと「赤井都さんの豆本『航海記』とともに生きていきたい」という私のとてもシンプルな思いから始まっています。ただ一個人の思いが、実際はどれくらいの方々と共有しうるものなのか、こればかりはボールを精一杯投げてみないとわからないものでした。
11月に開催した山小屋での豆本の展示を通して、また書店版のゲラを読んでくださった方々からの応援コメントを通じて、それぞれの方が、この物語の中に違う景色を見ていることがわかりました。
「厳しい物語」であり「穏やかな物語」でもある。
ひとりの人が生きていく話であり、誰かと出会い、別れる話でもある。
読むタイミングによっても、この物語から受け取る印象は変わる。
書店版のデザインを担当する高野美緒子さんは「今の“私”を映し出す鏡」であり、「その時にしか出会えない“私”に出会える」と言いました。
姉であり作家の川内有緒は「暗くて静かな海のように、果てが見えない魅力を持っている」と言った。
詩人の吉成虎維さんは「長らく僕は『航海記』を、残される者の視点でばかり読んでいましたが、ある頃からは、立ち去る者の側からも読むようになりました。」と語りました。
『航海記』という物語は、読む人それぞれの心に響く色合いも深さも違い、読む季節によっても変わるけれど、読んだ人が自分の物語として読み、何かこれはと感じてくださっていることは確かです。
『航海記』がどんな物語なのか、みなさんの語る言葉を通して私もこの物語と出会い直しています。改めて、不思議な物語だと感じています。
さて、これからが本当のスタートで、
心してかからねばと思っています。
全国の書店に本を届けるというのは、私にとってはほぼゼロからの挑戦です。
遠い街の本屋さんの一角に、『航海記』を見つけたい。
「この本持ってます!」と初めて出会う誰かに言ってもらいたい。
それくらいたくさんの方々に、この物語が届きますように。
その未来の景色が見られるように、これから書店版(単行本)作り、本屋さんの開拓をがんばっていきたいと思います。
図書館にも届けていきたい。
読書席を作って、物語との出会い方も提案していきたい。
どこかの街で『航海記』を伝える展示がしたい。
ぜひ、その道のりを一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。
おすすめの本屋さんやお店などをご紹介いただけたらありがたいです。
もし他にも何かアイデアを思いつかれた方がいらしたら、お知らせいただけましたら幸いです。
ぜひお力を貸してください。
まずは、ここから書店版作りに邁進します。
応援いただき、本当にありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
新谷佐知子
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