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豆本作家・赤井都が書いた物語「航海記」の書店版制作をクラウドファンディングで実現!
わずか30部の限定版として作られた豆本『航海記』(赤井都作)と出会ってから、人生で初めて全国の書店に並ぶ本を作りたいと思い立ちました。この物語をたくさんの人に届けるため、本を作り出版します。ご支援よろしくお願いします!
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東京・恵比寿にあるgallery and shop山小屋を運営し、絵や写真、器などの展示を企画しています。 「作品との出会いをつくる」会社、MOVE Art Management代表。 忘れられないアートとの出会い、人生に寄り添ってくれる作品との出会いを作りたい。出版レーベル山小屋ブックスから赤井都『航海記』を出版すべく、クラウドファンディングに挑戦する。全国津々浦々の書店に物語を届けたい。
わずか30部の限定版として作られた豆本『航海記』(赤井都作)と出会ってから、人生で初めて全国の書店に並ぶ本を作りたいと思い立ちました。この物語をたくさんの人に届けるため、本を作り出版します。ご支援よろしくお願いします!
English instructions are provided at the bottom. Please scroll down the screen and read them.
赤井都さんが執筆した物語『航海記』は、もともと活版印刷・手製本による限定30部の豆本として作られました。私はある日、この物語に出会って、 人生で初めてもっとたくさんの人にこの物語を読んでほしい、届けたいと思うに至りました。この物語を日本全国の書店に届けるため、「書店版」として新しい形で作り出版します。また、一人ひとりの物語との出会い方も「読書席」という出張型の小さな体験できる席として提案していきます。本の制作・展示にかかる費用への応援をお願いします!
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目次
□「山小屋」って? 2坪しかないギャラリー
□ 私と『航海記』との出会い
□『航海記』はどんな物語なのか
□ オリジナルの豆本はどんな本なのか
□ 新しい『航海記』を作りたい
□ 新しい『航海記』は、豆本、そして書店版
□ 書店版はどんな本になるのか
□ 赤井都というアーティストの魅力
□『航海記』を読む時間はどんな時間になるのか
□ だから「航海記の読書席」を作りたい
□ 全国の本屋さんへお願い
□ 航海記がどんな未来を届けるのか
□ 集まった資金の使い道
□ 書店版『航海記』の仕様
□ 書店版『航海記』制作クレジット
□ 今後のスケジュール
□ 想定されるリスクとチャレンジ
□ リターンについて
□ 応援コメント
□ 赤井都プロフィール(Miyako Akai)
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photo by Asaco Suzuki
こんにちは! 初めまして。新谷佐知子(しんたにさちこ)と申します。
私は東京・恵比寿で、「gallery and shop山小屋」というギャラリーを運営しています。
2坪だけしかない恵比寿で一番小さなギャラリーです。
このギャラリーは12年前に、ノンフィクション作家の姉・川内有緒と、手仕事好きの母と3人でオープンしました。訪れる人たちが同じ景色(作品)を見て楽しんだり、ひとときの間、ホッとしたり。そんな場所になればと思って「山小屋」という名前をつけました。
もともとこの場所では、私が小さい頃は母が布地屋さんを営んでいました。学校で使うレッスンバッグやお弁当袋の注文を受けて、ミシンや手刺繍で仕上げていた母の姿を今でもよく覚えています。
家族でずっと、大切にしてきた場所。12年前に、私はこの場所でいつかオープンしたいと思っていたギャラリーを始めることにしました。それが「山小屋」です。
山小屋は、恵比寿のバス通り沿いにある小さなギャラリー。晴れた日はテントの下で語らうのが楽しい。 photo by Yusuke Sato
「山小屋」をオープンしてから、たくさんの面白いアーティストや作品と出会いました。私は、 ワクワクする作品や思いがけない作品との出会いを作ることが心から好きです。作品との出会いは、正解のない世界で自分がこれだ!と思えるエネルギーを送ってくれます。生きることに力が湧いてくるのです。
街の片隅で、人と人とが出会い、作品と出会い、自由な風を感じられる場所でありたい。
そんな思いで、これからも「山小屋」という場を開いていきます。
photo by Katsuhiro Ichikawa
「山小屋」は、空間が狭いからか、4〜5人が入ればいっぱいになり、知らない人同士でも自然と会話が生まれ、気づけば作品について熱く語り合うこともしばしば。アーティストと気軽に話せるのも山小屋ならではです。これまで絵や写真、器の展示やパフォーマンス作品など、いろんな展示を開催してきました。
その場に居合わせた人同士が楽しく語り合う。アーティストとの再会を楽しみに遠方から駆けつけてくれる方も。
私と『航海記』との出会い
その「山小屋」で、2020年に豆本作家・赤井都さんの個展を開催しました。“豆本”の最大の特徴はサイズで、手のひらに収まる大きさをしています。赤井都さんが作る豆本の多くが一冊ずつ手製本された特別な仕様で、作られる部数(エディション)も限られています。
photo by Yosuke Owashi
赤井都さんの作品は、これまで国際ミニチュアブックコンペティション2006(アメリカ)で日本人で初めて最高賞を受賞するなど、世界的に高く評価されてきました。世界中のコレクターがいつも新しい作品を待っています。
2020年の展示では、赤井都さんの新作に加え、制作した豆本のアーカイブがほぼ全て読める予約制の特別席 「読書席」を用意しました。16年にわたる豆本ライフが詰まった贅沢な展示でした。
2020年の展示で設置した読書席。様々な作品を50分間じっくりと堪能することができる特別席。photo by Yosuke Owashi
読書席で『航海記』と出会って、「この本と生きていきたい」と思った。その思いのまま、ここまで漕いできた。photo by Ryumon Kagioka
展示した30種類以上の豆本の中に、『航海記』という作品がありました。
和紙が手貼りされた白いたとう(ケース)に包まれた縦横7cmほどの本は、ひっそりと佇んでいました。
展示期間中のある日、私は読書席に座り、『航海記』を手に取りました。ページをめくるうち、不思議なことが起こりました。物語の世界にすっかり入り込んでしまっただけではなく、 本を閉じる頃には「この本と生きていきたい」と思ったのです。決して大げさではありません。私の深い部分に、この物語が静かに響いていたのです。
私は、すぐに赤井都さんに「この本を買いたいです!」と申し出ました。
しかし、限定30部のエディションは全て他の人の手に渡っているとのこと。
そして、展示に出品されていたのは作家の保管分である最後の一冊であり、私が買うことは叶いませんでした。
とても残念な気持ちになりながらも、私は展示期間中、山小屋に訪れる人たちに『航海記』を勧め続けました。ぜひ読んでみて!
じっくりと、静かに、それぞれの人がこの物語を読み、物語の世界に入り込んでいく姿を目にしました。ある詩人は、『航海記』を読んだ数日後、赤井さん宛に長い手紙を送ってくださいました。そこには、作品を読んで考えたこと、感じたことが書かれていました。
オリジナルの『航海記』は、小さな本。世の中に30人しかこの本を持っている人はいない。
さて、『航海記』は一体どんな物語なのでしょうか。
主人公である「私」が、どこかの海にいてひとり舟を漕いでいます。あるとき同じように舟を漕いでいる他者の気配を感じます。「おおい」「おおい」と呼びかけ合いながら、しばらく並走して、同じ時を過ごしますが、その後別れて、またひとりになる。ひとりに戻って、舟を漕ぎ続ける、そんな話です。
とてもシンプルなお話です。しかし、シンプルな中に、多くのものを感じさせる力があると私は思います。
人は誰しもひとりであること、誰かと共に生きること、別れること。どんなに一緒にいたくてもそれは限られた時間であること、一緒にいてもそれぞれが見ているものは、同じではないこと、自分という命は限られた時間であること、それでも漕いでいくこと。
そんな生きることについて、生きていくことについて感じさせます。
そして、この物語は、「私」として漕いでいくことを全面的に応援してくれます。
「私」が人生の中で見つけたいもの、行きたい方向へ進んで行くことに、YESと言ってくれます。
私にも、人生という海を航海していくことがしんどい時期がありました。これからも、きっとあるでしょう。そんな時、もしこの本が手元にあったなら、と私は願わずにいられませんでした。
それほどまでに私を惹きつけた『航海記』は、本としても特別な作りをしています。
白いたとうに包まれた和綴じの本で、本文は、赤井さん自らが小さな活版印刷機(テキン)で刷っています。鉛の文字を1文字ずつ拾って、組んで版にして、1枚1枚刷り、一冊ずつ手で製本をして仕上げられ、アート作品ともいえる本です。
絵の部分は、赤井さんが波を描いた線画をドライポイントという版画の技法で刷って作られています。丸い型抜きで縁取られた波の版画は、まるで舟の丸窓から外をのぞいているかのようです。
たくさんの手作業を経て30冊限定で制作されたのが、オリジナルの豆本『航海記』です。
展示が終わってからも、私は『航海記』のことが忘れられずに過ごしていました。
展示から3ヶ月ほど経った頃、赤井さんに、「『航海記』がどうにも忘れられません。本の持ち主が世界に30人しかいないなんて、もったいないです。 『航海記』は、もっとたくさんの人に読まれるべき本だと思います!」と伝えました。
そうしたら、赤井さんが言いました。
「では、新しい形で、作ってみましょうか」
「え?!本当ですか!!」
あまりの嬉しい急展開に、興奮しながら帰宅しました。
そして、しばらくしてから、ん? あれ? 新しい形?と思い至りました。
新しい形の『航海記』はどんな本になるのだろう?
その時は、ぼんやりとしてよくわかりませんでした。
それから、赤井さんと私の新しい形の豆本『航海記』作りが始まりました。
3年に及ぶ試行錯誤の末、それがもうすぐ完成しようとしています。
豆本作家の赤井都さん。新しい豆本は、アトリエにある活版印刷機(テキン)で一枚一枚線画の部分を刷った。
本文の文字は、弘陽の三木氏が活版印刷を行なった。線画との響きあいが美しい。
なんども打ち合わせと試作を重ねて仕上げていった。(写真左:染め紙の吉成虎維さん、右奥:赤井都さん、右:書店版のデザインをする高野美緒子さん)
新しい豆本は、3種類の装丁を考えています。
「言壺装」30部、「海の窓装」50部、「がんだれ装」210部、未綴じ30部。
トータルの部数は300部に増やしました。
今回も活版印刷で刷り、赤井さんの手製本で一冊ずつ丁寧に仕上げていきます。
初版の30部とはまた違う趣の本ですが、『航海記』が持つ静けさや、謎めいた雰囲気、奥行きのある深い海を表せたらと思っています。
豆本は、11月の上旬に山小屋でお披露目できるよう、今、鋭意制作中ですのでぜひ、見にいらしてください。
とはいえ、それでも300部です。まだまだ少部数な上に、かなり手間とこだわりが詰まっているので、販売価格がそれなりになってしまいます。本というより、絵を買うように作品として購入いただく感覚かもしれません。そして、とても興味を持ってくださった方でも、東京の山小屋まで実際に来ることができる方は限られています。 このままでは、やはり限られた人にしか届かないのだろうか、とひそかに悩んでいました。
いや、まずは豆本を完成させ、その先のことはまた考えようとも思っていた矢先、作家であり、山小屋を一緒に運営してきた姉の川内有緒がこんなことを言いました。
ノンフィクション作家の川内有緒。赤井都さんの展示にて。 photo by Ryumon Kagioka
「300部では、きっと赤井さんや山小屋の周囲の人に買ってもらうだけでまた終わってしまう。しかし、本来、 「本」の素晴らしいところは、一度にたくさんの部数が刷れるので、比較的安い価格で、その言葉や内容をとても遠くまで届けられること。全国にある本屋さんを通じて、知らない誰かに手に取ってもらえること。そして、本はその人の本棚にあり続けて、人生で何度でも読みかえし、その人を勇気づけることができる。だから、書店版を作ることは、大きな意味があると思うし、『航海記』にはまさにその力があると思う」
思えば、この『航海記』の復活は、私自身がこの本を手元におき、一緒に生きていきたいと願ったことから始まったのでした。
『航海記』は、人が抱える孤独や悲しみ、出会いや喜び、愛おしさ、尊敬、別れ、いろんなことをひっくるめて、「おおい」と声をかけてくれる本。 正解のないこの世界で、自分として漕いでいくことを応援してくれる本。
嬉しい時も、悲しい時も、そっと、力強く、背中を押してくれる。
物語がその胸の奥に広がり、そっと人生の航路を照らす灯台の光のようになる。その思いが改めて蘇ってきました。この物語を必要としている人が、世界にたくさんいるのではないか。
そうだ、「書店版」を作ろう…!
再び立ち上がりました。
これから作る書店版は、文庫本よりもほんの少し大きい本を想定しています。
部数は2000部、ページ数は80ページほどを予定しています。
2000部ともなると赤井さんの豆本のように手作業を中心に、というわけにはいきませんが、 豆本で大事にしていたこだわりを感じられるようにしたいと工夫を重ねています。
例えば、本文は豆本の活版印刷をデータ化して、本文に活かします。
装丁は上製本(ハードカバー)にして、糸かがりの綴じ方にします。
糸かがりにすることで、ページの開きが良くなるので読みやすいということと、もし本が壊れてバラバラになってしまったとしても、糸でもう一度かがれば再生できます。
ページはゆったりと構成し、豆本よりも文字を大きくします。
海外の人にも読んでいただけるよう、本の後半には英語翻訳を掲載します。
ずっと手元に置いていきたいと思っていただける本を目指します。
今回の『航海記』書店版づくりにおける 最大のチャレンジは、本を取り扱っていただくための書店の開拓です。
書店の中でも、 “独立系”と呼ばれる個人の店主が経営している本屋さんを中心にお願いしていこうと思っています。独立系書店は、内装から店内の雰囲気、本のセレクトまで、店主の人柄や視点、個性が表れていて、訪ねるだけでワクワクします。
これまでギャラリーのオリジナルレーベル「山小屋ブックス」にて、少部数の本や画集、ZINEを何冊か作ってきましたが、実際に本屋さんで販売してもらったことはほとんどありません。これまではギャラリーに訪れる人に見てもらうばかりで、遠くまで届けるという発想を持ち合わせていなかったのだと思います。
料理好きな母のレシピ展を開催した時に作った本。『比佐食堂のレシピ』は、200部ほど作った。
スプーン作家・miyazono spoonさんの展示の際に作ったスープのレシピ本『SEVEN DAYS SOUP』。300部ほど。
しかし、今回は
全国津々浦々、いろんな本屋さんの棚に並んでほしい。
夢は、知らない誰かがどこかの本屋さんで『航海記』を買ってくださって、ある日出会った時に「その本持ってます!」と言ってもらえること。
本の流通について何も知らないところからのスタートですが、周りの方々に教えていただきながら一歩ずつ進めています。
『航海記』を気に入ってくださる本屋さんを探して、一軒一軒開拓し、いまこれを読んでいるみなさんの街の本屋さんまでお届けできるよう、邁進していきます。
赤井都さんの制作風景。全て手作業で行われている。 photo by Atsuko Ito
赤井都さんは、これまで豆本作家として様々な作品を世に送り出してきました。
短編が多く、例えばA4用紙に印刷すると、物語の結末が読む人の目に入ってしまうくらい短いものもあります。そこで小さいサイズ、いわゆる豆本に印刷すれば、短い話でも次のページをめくりたくなるワクワク感を味わってもらえると考え、豆本を自分で作るようになりました。そこから、紙や印刷手法、製本や外箱、持ったときの手触りに至るまで、表現の世界を広げていきました。
例えば、『籠込鳥』(2006年)は青い本が小さな鳥籠の中に入っています。
濃くて短い幻想小説で、そこには籠に閉じ込められた鳥族の女性の物語が綴られています。この本は、国際ミニチュアブックコンペティション(アメリカ・2006年)で受賞しました。
『籠込鳥』国際ミニチュアブックコンペティション(2006年 アメリカ)で日本人初の最高賞受賞
『寒中見舞』特装版
photo by Yosuke Owashi
赤井都さんは、物語を読むための舞台装置を作っています。読む人は、本が入った箱を手にして、開ける瞬間からすでに物語の中にいます。一人一人の読者に向けて手をかけた少部数の本を作り、濃厚で特別な読書体験を届けてきたアーティストだと言えます。
過去の赤井さんのブログの中に、こんな言葉があります。
「本を読んでいれば自由に、どこにでもいられる。
私はその自由を、手の中の紙の物理的な手触りとして、
偏愛しているのかもしれない。」
『航海記』は、テキストにするとA4サイズ2枚ほどの短いお話ですが、読んでいる間、長い旅をしているように感じられる物語です。
人が舟を漕いで、旅をする話。それは私たちの人生に似ていると思うのです。
深遠な海を手漕ぎ舟で漕いで行く。どこへ向かっているのだろう。
最後のページを閉じても、物語は、きっと終わりません。
私たちの人生に繋がっている。
だから、一人で静かな場所で読んでほしい。そうすればきっと特別な時間になります。
photo by Ryumon Kagioka
本がなかなか読めないことってありませんか?
毎日忙しくて、気持ちがざわざわしていて、本を開いても文章が上手く頭に入ってこない。本の世界になかなか入っていけない。
自分の中に静けさがないと、本を読むことに集中できないことがあります。
2020年の山小屋の展示では、予約制でひとり物語を味わう「読書席」を作りました。
ギャラリー空間に机と椅子が置いてあって、50分間自由に豆本を堪能できるというものです。多くの方が、静かな空間で『航海記』と向き合った時、すっとその世界に入っていくことができたと話してくれました。
このときの経験から、本との出会い方もとても大事なのだと気づきました。
今回、『航海記』を作ると同時に、静かに物語を感じるための席を用意したい。
本屋さんの片隅に、小さな机と椅子を置いて、『航海記』を読むための小さな仕掛けを作って、思う存分作品世界を味わってもらいたい。
その空間を、「航海記の読書席」と呼ぶことにしました。
読書席で読む人
このクラウドファンディングでは、この 「航海記の読書席」をデザイン・製作し、その読書体験自体を本屋さんに届けていくという資金もお願いしています。「読書席」はあまりスペースをとらず、コンパクトに、かつ簡単に設置できる仕様で考えています。
もしこれを読んでくださっている中に本屋さんや、本を扱うカフェや雑貨店の方がいらっしゃったら、ぜひ 『航海記』のお取り扱いを検討していただけないでしょうか。詳しい条件などは、また詳細が見え次第、お知らせしてまいります。まずは、心の中に『航海記』という本が生まれようとしていうことを留めておいていただけたらと思います。そして、もしスペースにゆとりがあれば、「読書席」の設置(期間限定)も考えてみていただけたらとても嬉しいです。
きっと本を読むという特別な時間、そして本を読みたいと願う人との新しい出会いが生まれるのではないかと思います。
航海記という物語が広がることによって、どんな未来があるのでしょうか。
『航海記』を通じて本を読む時間を味わって、私が私でいる自由を手にしてほしい。
他の誰でもない自分として未来へ漕いでいくことを肯定してほしい。
そういう人が一人でも増えることで、それぞれの未来は少しずつ変わっていくかもしれない、と思っています。
ぜひ、このプロジェクトを応援し、一緒に『航海記』をめぐる旅に出ていただけたら嬉しいです。
「先へ先へ、漕いで行けばいいのです」
これは航海記にある一文です。
一緒に、この航海を楽しんでいただける方を求めています。
ご支援、よろしくお願い致します!
印刷費用 640,000円
本制作費・謝礼 550,000円
読書席制作費 130,000円
送料・諸経費 80,000円
リターン制作費 200,000円
クラファン手数料ほか 200,000円
1,800,000円
四六版 変形 上製本(ハードカバー)糸かがり綴じ 72〜80ページ(予定)
部数:2000部(予定)
※判型、サイズ、ページ数はこれから束見本を作成し、検討の上決定します。
文・絵 赤井都
企画・編集 新谷佐知子
(山小屋ブックス/gallery and shop山小屋 / MOVE Art Management)
デザイン 高野美緒子
染め紙 吉成虎維
発行所 山小屋ブックス
2024年11月1日(金)〜11月9日(土)
gallery and shop 山小屋で赤井都さんと制作した豆本『航海記』の展示を開催します。
新たに作った豆本3種をお披露目します。
2025年3月下旬〜4月下旬
書店版『航海記』出版(予定)
出版後より、全国の本屋さんでの「読書席」の巡回設置も展開していきます。(本屋さんの希望制)
今回はプロダクションファンディング(All in)での挑戦になるため、もし目標金額未達となった場合でも、不足する資金は自費で補填することで、「航海記」を出版し、その読書体験を全国の本屋さんに届けていきます。リターンも必ずお届けしますので、ご安心ください。
・小冊子『航海記日記』(zine)
2015年に赤井都さんが綴っていたブログをちいさな小冊子(zine)にしてお届けします。
初版の豆本『航海記』を作っていた時の、作品にかける思いや制作プロセス、活版印刷の苦労、なぜ本を作るのか、などが綴られています。作者の静かな情熱を感じるzine。
・『航海記』書店版サイン本
完成した『航海記』書店版に赤井都さんがサインをしてお届けします。(5月15日までにお届け予定)ぜひ、完成した本を手にとっていただけたらうれしいです!
・『航海記』完成記念オンライントーク
著者の赤井都さんと山小屋の新谷佐知子が本の完成を記念してトークします。
スペシャルゲストもお呼びする予定!
2025年5月に、zoomでのオンライントークを予定しています。
アーカイブのリンクもお知らせいたしますので、お好きな時にご覧ください。
アーカイブは公開の日から6月20日まで随時視聴できます。
・「先へ先へ漕いで行けばいいのです」活版印刷栞
『航海記』に出てくる一節「先へ先へ漕いで行けばいいのです」を
活版印刷でおした小さな栞です。読書の時間をお楽しみください。
・山小屋アートグッズ(絵のハンカチ)
山小屋がこれまでの展示を記念して制作したアーティストの絵のハンカチを1枚お届けします。
どんな絵のハンカチがお手元に届くかは、開けてみるまでのお楽しみ!
(企画制作 YAMAGOYA ARTS AND BOOKS・綿100%)
・『航海記』線画凸版カード3枚セット
『航海記』のために赤井都さんが描いた波の線画を、グラデーションの凸版印刷で押したカードです。どんな線画が届くのかはお楽しみに。
・山小屋でのちいさな朗読会
東京・恵比寿にあるgallery and shop山小屋でちいさな朗読会を開きます。
完成した『航海記』を声に出して読みながら、物語を味わいます。
お茶を飲みながら、『航海記』について語らうひととき。限定5名のちいさな会です。
開催日:2025年4月19日(土)
昼の部 11時〜12時(5名)/ 夜の部 20時〜21時(5名)
※昼の部か夜の部のどちらかにご参加いただけます。
・赤井都さんのアトリエグループツアー
埼玉県久喜市にある赤井都さんのアトリエを訪ねるツアーです。
滞在時間は約90分。赤井都さんがこれまで制作した特装本などを見ながら豆本の世界を堪能するひとときです。限定5名のツアーです。
当日は、最寄駅のJR栗橋駅で待ち合わせしてアトリエへ行きましょう。
栗橋駅までの交通費は各自ご負担ください。
開催日:2025年1月18日(土)14時〜15時半(13時半に駅集合)
・豆本『航海記』(がんだれ装)
赤井都さんと山小屋ブックスとで新たに作った豆本です。
がんだれ装は、巻物のように柿渋染の和紙で包んでいる装丁です。
古い巻物が島に流れ着いたようなイメージで作りました。
物語の文章は活版印刷、線画も凸版のグラデーション印刷。
赤井都さんによる手製本の仕上げで、エディションが210部の限定本です。
・豆本『航海記』(海の窓装)
赤井都さんと山小屋ブックスとで新たに作った豆本です。
外箱は観音開きになっていて、海の窓を開けるようなイメージで作られています。さまざまな海の青を一点一点和紙に水彩で描いて染めました。
染めは、詩人の吉成虎維さんによるものです。
物語の文章は活版印刷、線画も凸版のグラデーション印刷。赤井都さんによる手製本の仕上げで、エディションが50部の限定本です。
一点一点手染めのため、色合いや模様の出方が異なります。あらかじめご承知おきください。
・『航海記』線画凸版カード額装
赤井都さんが描いた波や水辺の線画をテキンの凸版印刷で刷りました。
そのちいさなカードを、マット付きの額装にしてお届けします。
どんな線画が額装されるかは、届くまでのお楽しみ。
・「先へ先へ漕いで行けばいいのです」線画活版手帳(名入れなし)
赤井都さんが手製本で作る手帳です。手帳を開くと、「先へ先へ漕いで行けばいいのです」の一節が活版で押されています。
美しく丁寧な手製本と活版の味わいの両方をお楽しみください。
・「先へ先へ漕いで行けばいいのです」線画活版手帳(名入れあり)
赤井都さんが糸かがり手製本で作る手帳です。手帳を開くと、最初のページには、活版であなたのお名前(ローマ字)が印刷されます。
また、別ページには「先へ先へ漕いで行けばいいのです」の一節が活版で押されています。
美しく丁寧な手製本と活版の味わいの両方をお楽しみください。
・
【限定2】山小屋1日貸切であなたのための読書席を開催!
東京・恵比寿にあるgallery and shop山小屋を1日貸切にし、あなたのための読書席を開催します。
1日限定1組で、思う存分豆本の世界を楽しんでいただきます。
当日は、赤井都さんによる作品解説の時間を設けます。
作者から直接豆本にまつわるお話しを聞きながら特装本を見られる貴重な機会です。
※山小屋までの交通費はご自身でご負担ください。
※2025年1月以降〜9月までの日程で、日程を調整させてください。
※山小屋の新谷が当日読書席のガイドとなります。
・【限定1】赤井都さんによる出張プライベート読書席
あなたの街まで赤井都さんが豆本コレクションを持って伺います。
あなたのための、出張プライベート読書席をお楽しみください。
赤井都さんの特装本を堪能いただく、貴重な機会です。
山小屋の新谷佐知子・『航海記』海の窓装の染紙を描いた吉成虎維も、読書席のガイドとして伺います!
※3名分の交通費・宿泊費を別途ご負担ください。
※2025年1月以降〜9月までの日程で、日程を調整させてください。
リターンを選択した後に、ご自身でお好きな金額を上乗せすることも可能ですので、ぜひ合わせてご検討ください。
『航海記』の物語への感想や応援の言葉をいただきました! ありがとうございます。
川内有緒 (ノンフィクション作家 そして、新谷サチコの姉)
photo by Harumichi Saito
本というものは、遠くからやってくるお手紙にも似ています。
自分が知らない人が、自分にあてて書いてくれているような。
この物語は、私の物語だ、そんなふうに感じる本があります。
そのとき、本と自分の境界線が消え失せて、私は本になり、本もまた私になります。
私が本を書くことが好きな理由も、言葉がとても遠い誰かまで届くからでしょう。
文章を書く時、私は孤独で、誰にあてて書いているのかもわからないまま書いています。
しかし、ようやく書き終えられたとき、これはきっと誰かに届くんだろうと信じ、また遠くまで旅していけ、と願います。私がこの人生で出会える人は限られているけど、本を通じてならばとても遠くにいる人とも、なんならば、私が死んでしまった後に生まれてくる人にすら出会えるのです。
赤井都さんの『航海記』を復活させるというプロジェクトが始まったのは、いつのことだったでしょう。よく思い出せないくらい、前のことだったような気がします。
はじめは、限定された数で、考え抜かれた造形の本だけを作ろうと考えていた新谷サチコに、
「いや、『航海記』はもっと多くの人に読まれるべき本だと思う。全国の本屋さんに置いてもらって、ふと通りかかった誰かが気負わないで買い求めて、カバンにいれて持ち帰れる。そんな感じの本もあるといい」と説得したのは、私でした。
この「航海記」という本は、とても短い物語です。
その分、暗くて静かな海のように、「果て」が見えない魅力を持っています。
読んでみてください。
そして、ぜひ皆さんのお力を貸してあげてください。
届きますように。
岸辺の見えない海に浮かぶ舟を漕ぐ現代のわたしたちに。
流れていきますように。
一冊の本が、海を超えて遠くまで。
齋藤陽道(写真家)
「航海記によせて」
ひとりのなしうる行い。 ひとりのよるべなさ。 ひとりの持つ大胆不敵さ。 ひとりのはらむ奇妙な可能性。 ひとりとひとりが、 ひっそりと出会っていく奇跡。
ひとりの命のゆくえが、 言葉の果てるほど短い物語の中で、 咲き乱れている。
・ ・ ・
最近本がほんとに読めないんだけど、命が凝縮されたものに触れたいという思いは年々ごとに膨らむんですね。でもそうした本はぎゅっと文字が詰まっていて、まあ、うん、読めない。 でも、この本は、気負わず読めて、思いがけず深く刺さって、読むたびにそれは違うところで刺さってきて。繰り返し読めるものになりそうで。 それは物語の力だけでなく、心血ゆきとどいた造本による力によって、さらに凄みを増すのだろうなあ。出来上がった本を手にとる日がいまからむちゃくちゃ楽しみです。
photo by Atsuko Ito
豆本作家、ブックアーティスト。自分で書いた物語をそれにふさわしい本の形にしたいという思いから、独学で初めて作ったハードカバー豆本で、2006年ミニチュアブックソサエティ(本拠地アメリカ)の国際的な豆本コンクールで、日本人初のグランプリを受賞(MBS book competition distinguished award winner)、2007年連続受賞。その後、10年間かけて、通常サイズの本の西洋伝統的手製本、デコール、書籍の修理と保存をルリユール工房などで学ぶ。2016年、9年ぶりの受賞、また2021年、2022年受賞。
2014, 2017年、Hong Kong Book Art Festival(香港)からの招待で豆本ワークショップ、講演講師。2018年、The Sharjah International Book Fair(アラブ首長国連邦)からの招待で子供向け豆本ワークショップ講師。2019年、豆本に貢献した人として、ミニチュアブックソサエティからのNorman Forgue Award受賞。
著書に『豆本づくりのいろは』(河出書房新社)、『そのまま豆本』(河出書房新社)、『楽しい豆本の作りかた』(学研パブリッシング)。
2006年より個展、グループ展、ワークショップ講師、豆本がちゃぽん主催など。オリジナルの物語を、その世界観を現す装丁で手作りする、小さなアーティストブックの作り手として、また講師として活動中。
Miniature book artist Miyako Akai's works have been highly acclaimed worldwide, including being the first Japanese to win the top prize at the International Miniature Book Competition 2006 (USA). Collectors from all over the world are always waiting for her new works.
The story “The Voyage,” written by Miyako Akai, was originally produced as a limited edition of 30 letterpress-printed and hand-bound miniature books.
One day I came across this story and for the first time in my life, I wanted more people to read and deliver this story.
In order to bring this story to bookstores all over Japan, I am creating and publishing a new “bookstore edition” of this story in a new form.
This book is bilingual (English and Japanese) with English translation.
We hope that people overseas will enjoy this story as well.
We would appreciate your support for the costs involved in the production and exhibition of the book!
Thank you for reading to the end.
Gallery YAMAGOYA
Curator
Sachiko Shintani
3000 円
3000 円
5000 円
10000 円
15000 円
残り58枚
20000 円
残り28枚
20000 円
30000 円
残り4枚
30000 円
残り5枚
30000 円
残り3枚
50000 円
残り9枚
50000 円
残り5枚
75000 円
残り5枚
100000 円
残り2枚
100000 円
残り3枚
150000 円
残り2枚
200000 円
残り1枚
300000 円