【応援コメント6】和田文緒さんから応援コメントをいただきました!
vol. 16 2024-12-11 0
今、福島の大熊町に来ています。
今日は東京から大野駅まで移動する電車の中でクラファンの応援通知を度々受け取り、うれしくて胸が熱くなっていました。
ご支援いただき、本当にありがとうございます!
日付が変わってしまいそうですが、今日でクラファンは残り10日となりました。
とてもうれしい応援コメントをいただいたので、何としても今日、アップデートの記事を投稿します。
アロマセラピストの和田文緒さんから応援コメントをいただきました。
和田文緒さんとの出会いは15年以上前。『アロマテラピーの教科書』という本のお仕事で出会いました。それ以来一緒に旅をしたり、作品作りをしたりとたくさんの時間をご一緒してきました。
2020年に山小屋で赤井都さんの個展を開催した時に、和田文緒さんも読書席に座って豆本『航海記』を読んだ人のひとりです。
今回の山小屋の展示で4年ぶりにふたたび読んで、たくさんのことを感じたとおっしゃいました。
移動中の電車の中で、和田文緒さんから届いた応援コメントを読みながら鳥肌が立ち泣けてきました。
和田文緒さん、『航海記』を遠くにいるまだ見ぬ誰かに届けますね。
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航海記クラファンによせて
和田文緒(アロマセラピスト)
赤井都さんの豆本『航海記』を初めて手にしたのは4年前だった。不思議だったのは読後感が全然違ったこと。読書によくあることで同じ本でも印象が変わるのが常だとは思う。
でもね、今回はそれとは違う特別なものを受け取った。
違いを通じて今の自分を素直に見ることができたように思う。わたし、ずいぶんと変化したのだな、見ているところが違うのだなと腑に落ちた。
2024年の秋に再びこの本と巡り合い、ギャラリー山小屋さんの読書席でゆっくりと文字を追った。物語に引き込まれるうちに鎧みたいなものが一枚一枚落ちていき、軽くなっていった。
素の私が舟に乗って一途に漕ぎ続けている、そんな光景が浮かび、ふとエールを送りたいと思い、エールの言葉を呟いた。
自分へのエール、どちらかというとかなり苦手なほうだ。もしかしたら声に出すのは初めてかもしれない。
一人しかのれない大きさの舟だったことにも気づいた。一緒に乗っていると思っていた人は別の舟に乗っていたのだった。それを認識したのは私にとっては重大だった。覚悟を新たに勇気をもった。
豆本の『航海記』は全て活版印刷で手染めのとても特別な本だ。手製本で多くは制作できないので、手元に迎えられる人の数は限られている。
今回、『航海記』を全国の書店に届けたい!という、書店版作りのクラファンが立ち上がった。文庫本ほどのサイズで2000部作るそうだ。もしも、この本が多くの方のところに届いたらと想像する心躍る。
私と同じように小さな舟にのり、漕いでいる誰かのもとへ届きますように。
photo by Jun Sanbonmatsu
アロマセラピスト。「赤ちゃんからお年寄りまで。心と体にアロマテラピー」をコンセプトに97年フリーのアロマセラピストとして独立、リラクゼーションサロン“seed’s(シーズ)”を主宰。屋号は種、種を播くという意。 東京・緑が丘での活動を経て2019年我孫子に移転。個人セッション、アロマ精油やハーブを暮らしの中で活用する講座やワークショップを行っている。著書『アロマテラピーの教科書』(新星出版社)は、出版部数23万部のベストセラーとなった。