アスベスト関連資料の一部をご紹介!
vol. 10 2017-10-08 0
本日はアスベスト関連の参考資料をご紹介します。
『”緩慢なる惨劇” に立ち向かう2 「クボタショック」から8年』(中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会尼崎支部/尼崎労働者安全衛生センター 2013年)
はじめに手にした資料。とにかくわからない語彙、気になるトピックをひたすら書き抜き。
『”緩慢なる惨劇” に立ち向かう5』「クボタショック」から11年・石綿救済法施行10年』 (中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会尼崎支部/尼崎労働者安全衛生センター 2016年)
三上が幼い頃住んでいたマンションの隣にあった”秩父セメント"もアスベスト訴訟の対象となっていることを知り、曝露はひとごとではないのだと自分の問題として引き寄せるきっかけとなる。
「空気がそこにあるのに吸えないんや」の一文が身体に残る。
監修 松田毅・竹宮恵子 制作 神戸大学人文学研究科倫理創成プロジェクト 京都精華大学機能マンガ研究プロジェクト
『石の綿 マンガで読むアスベスト問題』(かもがわ出版 2012年)
ドキュメンタリー、ドラマ、歴史年表など数章に別れており、絵柄がどれも魅力的。漫画でありながらアスベスト問題のエッセンスがつまった作品。
残念ながら絶版中(ですがアマゾンで買いました。2017年7月頃は300円代が何冊かありましたが、10月現在1,500円以上に値上がりしてました。もしかして流行ってる?プレミアついちゃった?図書館でも読めたりします。)
『判例タイムズ 1359号 1/15号』判例タイムズ社 2012年
様々な裁判記録が報告されている中に「規制権限の不行使をめぐる国家賠償法上の諸問題について—その2/二子石亮・鈴木和孝」という記事が。
第1陣訴訟大阪高裁判決後に法務省の職員が掲載したものであり、要約すれば「被害者救済は政府のおしごとじゃないんじゃない?」といった記事。
政府の職員が新自由主義を煽動する内容に司法界でも話題となった。
ただし一般人が読んでも独特の言い回しと専門用語に理解不能。一般人を共に考えさせないためにわざわざ難解な用語を使用しているのでは?と思ってしまう。
『法と民主主義 472号』(日本民主法律家協会 2012年)
上記、判例タイムズの炎上を解説した記事が載っている。(判例タイムズを「判タ」と略すところがツボ)アスベスト問題を上手にまとめて解説してくれており、判タ問題だけでなく全体の理解にも役立つ。以外と読みやすくおもしろい!
『明日をください』(株)アットワークス
亀戸のアスベストセンターにていただく。
アスベスト被害者のひとりひとりとその家族が浮かび上がる記録。写真多し。企業が、国が、といった議論は超えたひとりひとりの仕事=人生が浮かび上がる。
【アスベストを曝露した横須賀米軍基地元従業員の言葉】
「アメリカ人だろうと日本人だろうと、人間困っているとき助け合うものだ。戦争は嫌いだけれど、その艦に乗っていく兵隊たちも行きたくないのに任務で行かされるのだ。その者たちが少しでも安心して乗艦していけるように万全の修理をしてやるのが俺たちの仕事なのだ。」
ロバート・ワイアットの『シップ・ビルディング』の歌詞を思い出しました。
皆”誇り”を持って仕事をしていた。その姿勢は実にかっこいい。
(三上周子 野口泉)