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滋賀県産米をブレンドした日本酒『湖の辺にして(このへんにして)』をクラウドファンディングで実現!

浪乃音酒造の新たな挑戦!
滋賀県産米を23品種ブレンドした日本酒『湖の辺にして(このへんにして)』が誕生。

琵琶湖のほとりで200年以上酒造りを営む「浪乃音酒造」が、滋賀県で生産されている米の“ほとんど”の品種を使うブレンド日本酒『湖の辺にして(このへんにして)』を醸造。滋賀の風土と作り手の粋を集約してできる酒をお届けします。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額500,000円を達成し、2021年7月30日23:59に終了しました。

コレクター
201
現在までに集まった金額
2,261,100
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額500,000円を達成し、2021年7月30日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
中井 孝

浪乃音~なみのおと~ 自然に育まれた悠大で美しい母なる琵琶湖。そのほとり、琵琶湖のさざなみが聞こえる湖族の町・堅田に浪乃音酒造はあります。200年を超えて醸されるその酒は、小さな酒蔵だからこその丁寧な酒造りにこだわり続け、「古壷新酒(ここしんしゅ)」~古い壷に新しい酒を入れる~伝統を守りながら新しいことにチャレンジし続けていく、を信念に今も造り続けています。

インスタライブにて蔵元が【湖の辺にして】についてお話しさせていただきました!

vol. 5 2021-07-16 0

こんにちは。

先日、浪乃音酒造のインスタグラムライブを行いました。

【湖の辺にして】について、プロジェクトのサポートやラベルデザインなどしていただいた「マガザン キョウト」の藤本さん、井上さんと 浪乃音蔵元の中井孝が対談させていただきました!

場所は浪乃音酒造の料亭「余花朗」で行いました。

本日はこちらにその時の対談の内容を載せたいと思います。

↑メンバー(井上さんはリモート参加でした)

以下、セリフの前の名前をそれぞれ

藤本さん・・・藤

井上さん・・・井

中井・・・中

と表記させていただきます。

それでは、スタート!

藤「では、まず最初に、、」

中「まず乾杯しましょう」

藤・中「乾杯!」

【湖の辺にして】を飲みながら

藤・中「うまい!」

藤「ではまず自己紹介から」

中「皆さん、こんばんは。浪乃音酒造の蔵元の中井でございます。今日はよろしくお願いします。ちょっと緊張してますけど、頑張ります!」

藤「初めまして。私、株式会社マガザンの藤本と申します。今回浪乃音酒造の新商品を作るということに関しまして、ラベルのデザインや開発のサポートをさせていただいています。今日はよろしくお願いします。」

井「同じく、株式会社マガザンの井上と申します。【湖の辺にして】のラベルやパッケージのデザインを担当しております。今日はよろしくお願い致します。」

藤「今日は【湖の辺にして】の商品の紹介や、クラウドファンディングのページでは伝えきれていないお酒の背景だったり、裏話を聞いて行きたいと思います。」

中「今日は飲みながらお話しさせていただきます。なかなか良い出来で、美味しくできていますので皆様お楽しみにしていてください。」

藤「まず【湖の辺にして】がどういうお酒なのかをお聞きしても良いですか?」

中「このお酒は、滋賀県のお米23種類を使って仕込んだお酒です。基本酒造りには、お米を1種類または2種類使うことが多く、これだけ多くのお米を使って造ることはないので、とても面白い企画かなと思い、挑戦しました。」

藤「お米の種類は、お酒に使うお米以外のものもあるんですか?」

中「お米には酒米というのと、飯米という食べるお米ともち米と、大きく3種類あるんですけど、滋賀県の品種登録されているお米が全部で36種類ありまして、本当はその36種類全部のお米を使って酒造りしたかったんですけど、なかなか手に入らないお米がたくさんあり、米農家さんや問屋さんに相談し、集まったお米が今回の23種類でした。初めはお米を集めるのがこんなに難しいと思っていなかったので、よく23種類集まったな〜と今は思っています。」

藤「普段の酒造りには酒米だけを使うんですか?」

中「普段はほとんど酒米がメインです。日本晴など酒造りしやすい飯米もあり、そういったお米は使いますが、コシヒカリなどは酒造りが難しいし、今回はもち米も使っているので、とても難しいところがありました。」

藤「お米をたくさん使っているということと、飯米やもち米を使っているという、すでに2つイレギュラーがあるということですね?」

中「そうです。なので酒造りが難しい、というかやったことがないチャレンジです。」

藤「なぜその難しいお酒を造ってみようと思ったのですか?」

中「息子が福島県に修行に行っていたのですが、そこに都道府県のお米を全部集めて造った【絆舞】というお酒があったんです。それがすごく面白いなと思い、いつか滋賀県のお米を集めて造ってみたいな〜という思いが前からあったんです。今、世の中がこういう状況になり、酒蔵も酒屋さんも飲食店さんもダメージを受けておりますが、米農家さんもダメージを受けています。酒造りに使うお米の減少、飲食店さんが制限されることによるお米の減少。それを助けるという程ではないが、少しでも滋賀県のお米のアピールや手助けになれば良いなと思いました。」

藤「普段から酒造りに滋賀県のお米は使っていますか?」

中「滋賀県産の渡船と日本晴は使っていました。」

藤「では今回のお米の仕入れルートは最初から手探りだったんですか?」

中「そうですね。一番苦労していただいたのは米問屋さんです。とてもお世話になりました。僕らはツテもないので、もう、お願いします〜という感じでした。米農家さんにも連れて行ってもらって直接お願いしに行ったりもしました。」

藤「なるほど。米問屋さんの力添えがあり、今回23種類のお米を集めることができたんですね。今回【湖の辺にして】を造るにあたって、最初社長がこんなお酒を造ろうと浪乃音酒造の他のスタッフに伝えた時、皆さんもやってみよう!という感じだったんですか?僕から見るとどうなるかわからない企画に挑戦するのはリスクがあるんじゃないかと思ったり、、。」

中「僕がやろうと言った時、みんなもやろうと言ってくれましたね。弟が杜氏をやっているんですけど、自信はあったと思います。どうなるかというイメージはあったと思うのですが、まぁとりあえずやってみないとわからんという感じでした。お米の吸水なんかはもち米も入ってるしどうなるか、と。でもバランス良くできました。」

藤「今まで培ってきた経験でなんとかなると。力強いですね!」

中「正直搾った時はどうなることかと思ったけど、クラウドファンディングが始まる頃にはめちゃくちゃ美味しくなってたんです。甘みもあるし、バランスも良いから料理食べながら飲んだらクイッと進むようなお酒ですね。」

藤「じゃあ危ないですね(笑)」

中「僕もこの前味見しとこと思って飲んだらついつい飲み過ぎました(笑)。」

藤「今回造るにあたって苦労したことや、印象に残ってることはありますか?」

中「吸水は少し苦労しました。お米にどのくらい水を吸わせるかというのを決めるのが難しかったです。蔵によって違いますが、僕らは普段あまり水に長い時間お米を浸けておくことはしないのですが、この酒造りついては今までで一番長く浸けてたんじゃないかなと思います。しっかり水を吸わせて、しっかり味を出すタイプです。」

藤「お米を水に浸ける時間で味の濃さが変わるんですか?」

中「変わります。濃さも変わるし、あんまり浸けると雑味も出てくるし。色んなタイプがある中で、あとはそこから甘みや酸味のバランスをとっていきます。そのバランスが搾ってすぐの時より寝かせた方が整っているお酒ですね。」

中「今回2種類あって、中汲みとそうでないお酒なんですが、どちらも美味しいです。どう違うかと言われたら中汲みの方が綺麗な味わいのお酒ですね。」

藤「僕今日初めて飲み比べたんですが、中汲みが綺麗っていうの分かります。」

中「中汲みじゃない方は甘いかな。その違いが面白いと思います。やっぱり料理と合わせながら飲むのが良いと思います。」

井「どんな料理と合いますか?」

中「お刺身なら、例えば脂ののってるマグロとか。この前きんぴらごぼうと食べたんですが、めちゃくちゃ良かったです。うちのきんぴら甘いんですけど、その甘いのと合いましたね。」

藤「今までたくさんの種類のお酒を造ってきたと思いますが、今までのお酒と今回の【湖の辺にして】とでは味わいに違いがありますか?」

中「浪乃音のお酒は綺麗め(上品な甘み)を追求しているのですが、今回のお酒は味があります。味がある中で、酸と甘みのバランスが良くできています。浪乃音のお酒にはあまり無かったような味わいです。」

藤「それはやはりお米の種類の多さによるものですか?」

中「そうですね。来年、お米の種類が23種類から増えたりしたら味も変わっていきますし、僕たちにも造ってみないとどうなるかわかりませんが、目指せ全36種類で頑張ります!ALMOST SHIGAをALL SHIGAにできるように。 」

藤「このコンセプトを初めて聞いたときに僕がパッと頭に浮かんだのが、ワインのボジョレーヌーボーなんです。ボジョレーヌーボーにはその年のブドウの出来栄えをはかるという役割もあるようですね。毎年同じ品質のものを出し続けるというのもプロフェッショナルだと思うのですが、使うお米によって毎年味が変わるというのが、2022年はどんな味になるんだろうという楽しみや、この年はこんな味だったなというのがあって面白いと思いました。」

中「最初【湖の辺にして】という名前を付けるとき、琵琶湖の周辺で作られているお米という意味合いにもなるし、〈この辺〉という曖昧さがお米の種類が増えても減ってもという意味ですごく良いなと思ったんです。」

藤「【湖の辺にして】という名前の由来を教えていただいて良いですか?」

中「俳句の高浜虚子という先生がおられまして、浮御堂(堅田にあるお寺)に湖中句碑があるんですけど、それが【湖も此の辺(このへん)にして鳥渡る】というものでして。ここ(湖の辺にしての箱の裏)に書いてあるんですけど、ここ!と決めつけずに、この辺とぼやかしているのがすごく良いな、と思いまして。今回のお酒【湖の辺にして】も、滋賀県産のどこのお米作ってるの?と聞かれたら、(何種類もお米を使っているので)滋賀県のこの辺の琵琶湖の周辺で作ってますよとお答えするような感じなので。色んな方からいい名前やな、と言ってもらっています。字もええ字やねと言ってもらっています。僕が書いたわけじゃないですけど(笑)」

藤「どなたが書いたんでしたっけ?」

中「僕の叔母です。叔母が俳句をやっていて、字を書いてもらいました。【湖の辺にして】にすごくマッチしている字かなと思います。」

藤「断定しすぎない感じが、毎年味が揺らぐこのお酒にぴったりですよね。今コロナで飲食店さんも厳しい状況だと思いますが、落ち着いたらこのお酒は飲食店さんでも飲めるようになりますか?」

中「そうですね。ぜひ一升瓶も出したいと思っているし、お店で浪乃音ってどんなお酒なの?と聞かれた時に、こんな面白いお酒造ってるよと言ってもらえるようなお酒になればいいなと思っています。」

藤「お店で是非注文していただきたいですよね。湖の辺にして〜って注文するのも面白いかも。それにしてもこういう面白い企画を面白がれる浪乃音のマインドっていいですね。」

中「有難うございます。いろんなことしたいっていうのがありますね。古壷新酒(ここしんしゅ)っていうのを浪乃音の理念にしています。ここに書いているんですけど、高浜虚子先生が書かれたものです。造語(ぞうご)と言って、自分で(高浜虚子が)作った言葉です。古い壷が伝統、そこに新しい酒なので、伝統を守りながら新しいことにチャレンジしなさいという意味なんです。」

藤「浪乃音の理念を体現したようなお酒ですね。ちなみにクラウドファンディング初めて1ヶ月ほど経ちましたが、新聞などの取材も受けられてますよね?」

中「そうなんです。ありがたいこと私たちが思っている以上に応援していただいて、浪乃音まだまだ愛されてるな、と。改めて感謝です。来年また絶対いい酒を造ろう!という自信にもなってるなと感じております。」

藤「続いて、ボトルやパッケージのデザインについて井上さんにお話しを聞いていこうと思います。デザインのコンセプトやポイントはありますか?」

井「はい。コンセプトは浮御堂という近江八景の1つにもなる堅田の有名なお堂があり、その浮御堂の近くに浪乃音酒造があるんですけど、その景色をラベルで表現できたら【湖の辺にして】の名前だったり、造っている場所の様子を伝えられるんじゃないかと思い、こういったデザインにしました。デザインのポイントはラベルの内側に鳥が飛んでいる様子が描かれていて、これは近江八景の落雁(らくがん)、雁という鳥が飛んでいる様子なんです。琵琶湖越しの落雁のようにお酒越しの落雁という風に表しています。毎年味が変わるお酒と琵琶湖の景色も日によって変わるっていうところがリンクしていると思います。変化の面白さをデザインで表したところがポイントです。」

中「ラベルの形も特徴的で、なかなかないラベルの形ですね。これ瓶に貼りにくいんですけど(笑)、瓶の色とラベルも合っていてしっくりきています。」

井「お酒も飲んでみて、美味しさを表現しつつ、新しいことにチャレンジしていることも表現したかったのでこのようなラベルの形だったり、ラベルの内側に鳥が飛んでいたりというデザインになりました。」

藤「このお酒の今後の展望、ALL SHIGAに向けてこうして行きたいというのはありますか?」

中「ALL SHIGAに向かって突き進んでいくのはもちろんですが、今回は中汲みと生酒しかないけれど、例えばにごり酒があっても面白いかなとか、斗瓶取りと言って少量しか取れない搾り方があるんですが、そういったのをやってみてはどうかなと思っています。いろんなことにチャレンジして変化というか進化をしていくことが大事だと思っています。」

藤「クラウドファンディングですが、現時点で169名の方に応援いただいていますが、どう思われますか?」

中「本当に予想を上回るたくさんのご支援をいただいて、浪乃音のことを知らない方からも応援いただいたり、本当にありがたいです。」

藤「何かおすすめのリターンはありますか?」

中「色々あるのですが、はかり売りと言って毎月第4金土に行っている浪乃音酒造のイベントがあるのですが、基本浪乃音のお酒はシングルモルトで、例えば山田錦50%精米のお酒といったらそれだけで瓶詰め、渡船60%だったらそれだけで瓶詰めするのですが、はかり売りはほとんどお酒をブレンドしています。例えば渡船のお酒と雄町のお酒をブレンドしてみたり。はかり売りでしか手に入らないお酒です。【湖の辺にして】はお米のブレンド、はかり売りはお酒のブレンド、といった感じで楽しんでいただければと思います。」

藤「なるほど、では今回のクラウドファンディングでは遠方の方もはかり売りのお酒をゲットできるチャンスということですね。クラウドファンディングが始まるまでバタバタしていますが、始まってみたらもう1ヶ月以上経っているのか、という感じですね。」

中「そうですね、今回のクラウドファンディングで今まで浪乃音酒造をご存知なかった方からも応援のお声いただいたりしているので、美味しいお酒を造るのは当たり前なんですが、これからも美味しいお酒を造って、これからもどんどん浪乃音のことを知っていただければ嬉しいです。」

藤「浪乃音酒造を知っていただくきっかけになれば嬉しいですし、それによって滋賀県のお米に興味を持っていただればいいですよね。」

中「【湖の辺にして】を通じてたくさん応援していただき、本当に感謝しております。浪乃音酒造を大事に思っていただいてとても嬉しく思います。モーションギャラリーにてクラウドファンディングがまだあと半月ありますので、応援していただければと思います。よろしくお願い致します。何か質問があればメールでもインスタのDMでもメッセージいただければと思います。」

全員「本日は有難うございました!」

今回インスタライブを行った浪乃音酒造の夏季限定の料亭「余花朗」。実は【湖の辺にして】の由来となる「湖も此の辺にして鳥渡る」という俳句を見ることができます。

↑浮御堂の絵と共に

↑余花朗の庭。どこに俳句があるかというと、、

↑こちらの句碑。実は浮御堂にある高浜虚子先生の湖中句碑の試し彫りが余花朗の庭にあるのです。

余花朗にお越しの際はぜひご覧ください^^

最後までお読みいただき、有難うございました!

浪乃音酒造【湖の辺にして】クラウドファンディングページはこちら

よろしくお願い致します。

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