プロダクションノート#2
vol. 3 2018-05-22 0
瀬々監督による、プロダクションノート2回目です。
【キャスティングに向けて】
資金は遅々として集まらなかったが出演希望者は約700人の応募があった。著名な人、既に見知った人以外は会うことにし、2016年5月2日から5日間、延べ約500人の第一次オーディションを行う。関西でのオーディション、2次、3次を含めると600名弱の役者と会う。木竜麻生を花菊、寛 一 郎を古田、女相撲力士とアナキストを含め決定していく。韓英恵、山田真歩は公募HPを見て自ら出演志願。東出昌大はちょうどスケジュールに空きがあったのと本人が歴史に興味があったことも幸いして引き受けてもらう。こうして俳優たちが決まっていった。
6月、日本大学相撲部での相撲の稽古。四股、鉄砲、腰割り、そんきょといった基本的な動作から始まる。女優たちの運動神経には個人差があったが、コーチは各人の身体的個性と気性を見てから得意技を決め個性ある力士に仕上げてくれた。稽古は週二回、イン直前まで続いた。他にも「いっちゃな節」、三味線、触れ太鼓、アフリカンダンス、力士チームが練習して覚えることは際限なくあった。一方、「ギロチン社」グループは、アナキズム研究者でもある太田昌国氏を講師役に招いて勉強会を行い、時代背景や思想を頭に入れて貰った。
初期の出演者公募チラシ
次回へ続く