予言の書で謎解きを…
vol. 28 2021-09-17 0
この本のテーマ、切り口を変えれば、環境や防災の話でもあり…
過去を振り向き、未来を見る。
私たちはどう振舞ってきたの? 先には何が見える?
そうゆう意味ではこの本、実は【予言の書】でもあります。
87ページ目で、ある秘密を図解しました。
ある意味、残り100頁余りの文章は、さまざまな角度からそれを解題しているに過ぎません。
その謎解き、いろんな角度でしてもらえたらな…そんなふうに思ってます。
凡人の私の言葉なんか聴くまでもなく、すでに気付いてしまった人たち、
すでに行動してます。
自然と共に生きる者だからこそ知り得た、容易には言語化できない叡知、
木こりたちもまた、それぞれ備えているはずです。
それを言語化して、未来を世の人々と分かち合いたい…
そう思うのは幻想でしょうか?
たぶん、とても困難を伴う仕事でしょう。
やれやれ、たいへんなことに気付き、手を染めてしまったものだと。
これまでの多くの哲学者や研究者の著作、聞き書き作品にも触れてみてください。
そこには叡知が詰まっています。
でも私はそれを里山田文集でもやらずにはいられない。
だからやります。
木こりという山人の営みがこれからもずっと続くように。
もし日本人口学会の推計が正しいなら、そして「歴史は繰り返す」という言い習わしが正しければ、仮に未来が上手くいっても、この日本列島では、サバイブできる人口はいまのせいぜい2割。
もし未来が上手くいかないと、たったの5万人…。
残りの人々は滅びます。
すでに自然と歴史が自ら証明しています。
それを伝えようと、多くの科学者と哲学者たちが鐘を鳴らし続けてきたにもかかわらず、火の点いた家から逃げ出そうとしないのです。
多くの人々が。
すでに私は、自分だけ助かろうなんて気は捨てました。
私はいずれ先に死にます。
その日まで共に生きてきた人たちと一緒に居られたらいい。
けれど私が死んだ後も、誰かには生き残ってほしい。
森と川と海と共に生きてきた日本人と文化が、未来にも続いていてほしいのです。
そのためには、未来への橋渡しをする方舟や種蔵になるオルタナティブが必要です。
彼らを育てなければ、それは叶わない。
私がそうしてもらったように。
新しいことなんて、それほどたくさんは必要ありません。
ただ育ててもらったのと同じように彼らにもそうすればいい。
古いものは、結果的に自然の理に適っているからこそ、残ってるんだから。
未来の人口にカウントされるために必要となる、生きる智慧…それに至るために必要な、境地…その科学と哲学の入口について、この本は全編にわたって書いています。
ですがこの本を多くの人が読んで、意味がわかって、行動してしまうと、結局ケンカになってしまうかもです。
だから私は謎解きのように書きました。
それが2・3章のエッセイの部分です。
私はこの本を、私に秘密を教えてくれた古老たちに感謝しながら、若い彼らのために、書きました。
彼らは、私の言葉を理解できます。
そして行動します。
そして生き残ります。
若者よ…あなたがその一人になるかどうか。
それはあなたの自由だ。