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映画「ずぶぬれて犬ころ」をクラウドファンディングで実現!

夭折の俳人・住宅顕信を描く、映画「ずぶぬれて犬ころ」製作支援プロジェクト

「船、山にのぼる」「モバイルハウスのつくりかた」などのドキュメンタリー映画を製作してきた映画監督・本田孝義が、夭折の俳人・住宅顕信を描く監督初の劇映画の製作に挑みます。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額2,500,000円を達成し、2017年7月28日23:59に終了しました。

コレクター
256
現在までに集まった金額
3,055,055
残り日数
0

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このプロジェクトは、目標金額2,500,000円を達成し、2017年7月28日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
本田孝義

映画監督です。これまでドキュメンタリー映画を多数製作し、現代美術展にも参加する活動を続けてきましたが、この度、32年前、25歳の若さで亡くなった夭折の俳人・住宅顕信を描く、初めての劇映画『ずぶぬれて犬ころ』を作りました。この映画をより多くの方に見ていただきたいと思っています。

このプロジェクトについて

「船、山にのぼる」「モバイルハウスのつくりかた」などのドキュメンタリー映画を製作してきた映画監督・本田孝義が、夭折の俳人・住宅顕信を描く監督初の劇映画の製作に挑みます。

この映画について

2002年、精神科医・香山リカさんが住宅顕信のことを書いた本が出版され、全国的なブームが起きました

 

住宅顕信と同じ岡山県出身の私も、この時に初めて住宅顕信のことを知り、彼の俳句を初めて読みました。

住宅顕信(本名・春美)は1961年岡山県岡山市に生まれました。中学卒業後は下田学園調理師専門学校に通いながら、レストラン等で働いたのち、19歳で岡山市の清掃業に採用。この頃から、自由律俳句(5・7・5の字数にとらわれない俳句)と宗教に興味を持ちます。1983年、22歳の時に京都西本願寺で得度、浄土真宗本願寺派の僧侶となり、法名を顕信とします。この年、自宅に無量寿庵という仏間を作っています。また、同年、1歳年下の女性と結婚。しかし、1984年23歳の時に、急性骨髄性白血病を発症し、岡山市民病院に入院。入院中に長男・春樹が誕生しますが離婚し、以後、病室で育児を行います。

入院中、俳句作りに没頭。全国に句友もでき、俳句誌にも投稿をしています。病状が回復し、一時退院出来たこともありましたが、回復するには至らず、1987年2月7日没。生前残した俳句は281句。

私は2014年に、諸般の事情で精神的に落ち込んでいました。その時、なぜか、「ずぶぬれて犬ころ」という住宅顕信の句が自分の中で蘇ってきたのです。住宅顕信の句は、闘病中に書かれたこともあって、暗い句が多いです。ですが、だからこそ精神的に厳しい状態に置かれた人たちにとっては、胸を打つ句でもあるのです。

2002年のブームから時代は一回りし、住宅顕信が生きた岡山県でも顕信のことを知らない人が増えてきました。私は住宅顕信の生き様・死に様を描くことで、もう一度、顕信のこと、顕信の句を知ってほしいと強く願っています。そして、病を抱えながらも文字通り言葉に命を削った生き方は、世代を越えて、人間が生きる意味を考えさせてくれると思っています。(監督:本田孝義)  

住宅顕信の代表句

 

ずぶぬれて犬ころ  

気の抜けたサイダーが僕の人生  

若さとはこんな淋しい春なのか  

立ち上がればよろめく星空  

捨てられた人形がみせたからくり   

鬼とは私のことか豆がまかれる 

春風の重い扉だ  

見上げればこんなに広い空がある 

握りしめた夜に咳こむ

「顕信の一撃」 詞・曲/友川カズキ

何ゆえもなく 男根は刈られ

コンビニの林に バラバラばらまかれる

ヨーイドンでどこまで行けるかなんて ばかばかしいぞ

立ったまま眠り 寝転がったまま踊ればいい

口笛のようにあっけらかんが何よりグゥ

「若さとはこんな淋しい春なのか」

身じろきもせず 火鉢みたくが人間で

言霊はまわりを ウロウロと往来

確然として命脈は 灰のように生あたたかい

おばあさんの無知と おじいさんの無知を

足して二で割ると 血しぶきがあがる

「若さとはこんな淋しい春なのか」

夢どきはまた 不安に満ちて 痩せこけたあばらのようだ

君はそうだった まつげを 夜にふるわせて

その全容のウブなる石を 抱きとった

一人である あることのヨイショ!

「若さとはこんな淋しい春なのか」  

住宅顕信はどんな人だったか

私の好きな芸術家は夭折の人が多い。短い命でも完全燃焼をして、何事かを成し遂げてゆく、悲しくも美しい人生。そんな人生に昔からあこがれていた。そんな私にとって、顕信こそ現実に会うことのできた夭折の芸術家だった。顕信が発散するものは、夭折の芸術家のみがもつ独特の光というものではないか。私の心の深部まで浸透してきた、その青い光。所詮自分はこの程度のものなのだという思いにとらわれて、ふやけきった日常を送っていた私には、顕信はほんとうにまぶしかった。多くの人に顕信を知ってもらいたい。その命を削って作った作品を読んでもらいたいと、深く思うようになった。

池畑秀一(岡山大学名誉教授)

一年足らずの顕信さんとの文通は、いつも自由律俳句への情熱が伝わって来るものでした。一途な句への熱い思いは、大いに影響を受けました。

意気投合したことは、句への同じ思いです。それは、難しい、意味の分からないような句ではなく、胸に響いてくるような句を作っていこうということでした。

このたびは、本田孝義監督は、諦めることなく、熱い思いで、顕信さんの映画を作る働きを始めておられます。とてもうれしく思っております。

そして、この映画をきっかけに、また顕信さんの自由律俳句を読んでいただく人が増えることを願うばかりです。

井上敬雄(よしお)(俳人)

住宅顕信ゆかりの地


顕信が卒業した岡山市立石井中学校


顕信がよくデートしていた奉還町商店街

 
顕信が作った仏間「無量寿庵」


顕信が入院していた旧岡山市民病院

なぜ、劇映画なのか

私は長年ドキュメンタリー映画を製作してきました。今でもドキュメンタリー映画は好きです。住宅顕信のことを映画として描きたいと考え始めた頃も、ドキュメンタリー映画としての企画でした。しかしながら、すでに亡くなった人のドキュメンタリー映画となれば、住宅顕信と縁があった人たちの証言、住宅顕信の句を受け止める現在の人たちなど、どうしても撮影出来ることが限られ、私には面白い作品になるようには思えなかったのです。そうしてしばらく思案している中で、住宅顕信のことを描くには、劇映画でしか描けないと考えるようになりました。実は私は、映画製作を始めた大学生の頃は劇映画を撮っており、全く未経験というわけではなく、30年の時を経て、また劇映画に戻ってきた、という気持ちでいます。(監督;本田孝義)

映画「ずぶぬれて犬ころ」あらすじ

(※脚本はすでに出来ています)

2015年、小堀明彦は中学校でいじめにあっていた。教頭の諸岡は、掃除用具に閉じ込められていた明彦を見つける。教室に落ちていた張り紙「予定は決定ではなく未定である」を書いたのは、住宅春美という、かつて諸岡が担任の生徒だったことを語り始める。

1980年前後、住宅春美が働いていた食堂で彼女を紹介されたこと、商店街で再会したこと、春美が得度し「顕信」という法名になり「無料寿庵」という仏間を作ったこと。そして25歳の若さで亡くなったこと。

2015年、小堀明彦は、教頭の諸岡から借りた住宅顕信の句集「未完成」を読み始める。徐々にのめり込んでいき、住宅顕信の生涯にも興味を持つ。

1984年、22歳の住宅顕信は急性骨髄性白血病を発症し、岡山市民病院に入院。家族の献身的な介護に支えられながら、句作に没頭し、全国に句友も出来ていく。退院して俳句の結社を作るが、病状が悪化して再び入院。句集「未完成」の原稿を握り締めながら1987年、25歳の若さで亡くなる。

2015年、小堀明彦は住宅顕信の句を支えにいじめを乗り越えて生きていくことを決心する。

監督・本田孝義略歴

1968年岡山市生まれ。1984年山陽町立高陽中学校卒業。1987年岡山県立岡山朝日高校卒業。1992年法政大学文学部日本文学科卒業。大学在学中から、自主映画の製作・上映を始める。その後、テレビの製作会社に2年間在籍した後、独立。ドキュメンタリー映画の製作と並行して現代美術展でも映像作品を発表。

主な作品・展覧会

  • 1995年「デフ・ディレクター~あるろうあ者の記録~」※
  • 1996年「コマンド・オクトパス」(大阪/モダンde平野)
  • 1997年「平野幻想」(大阪/モダンde平野)
  • 1998年「東京-大阪ミクスチャー」(大阪/モダンde平野)
  • 1999年「科学者として」※(2000年に劇場公開)
  • 2001年「ビデオリレー となりのお店」(岡山/奉還町アート商店街)
  • 2002年「リターン」(岡山/アートウェーブ岡山)
  • 2003年「ニュータウン物語」※(2004年に劇場公開)(岡山県山陽団地のドキュメンタリー、2002年に山陽団地で開催したニュータウン・アートタウン展のプロデューサー)
  • 2004年「樋門」
    (岡山/西川アーツフェスティバル)
  • 2004年「沖縄ソウル 石川真生×本田孝義」
    (沖縄/佐喜眞美術館)
  • 2007年「船、山にのぼる」
    ※(2008年に劇場公開)
    (広島県灰塚ダムでのPHスタジオによるアートプロジェクトのドキュメンタリー)
  • 2011年「クロスポイント」
    (岡山/朝鮮学校ダイアローグ)
  • 2011年「モバイルハウスのつくりかた」
    ※(2012年に劇場公開)(建築家・作家の坂口恭平のドキュメンタリー) 

  • 2013年「ヒカリエイガ」
    (渋谷ヒカリエ開業1周年記念オムニバス映画、兼プロデューサー)    

  • 2013年「山陽西小学校ロック教室」
    ※(岡山/「廻遊-海から山から-」アーティスト・イン・レジデンス)


(※は長編ドキュメンタリー映画)

脚本・山口文子(やまぐちあやこ)略歴

脚本家、歌人。広告代理店勤務を経て、東京藝術大学大学院映画専攻脚本領域を修了。映画や企業PVの脚本・企画に参加。脚本にオムニバス映画「らもトリップ」内「仔羊ドリー」、「ヒカリエイガ」内「Make My Day」など。中学時代より短歌を始め、2015年歌集『その言葉は減価償却されました』(角川学芸出版)上梓。朝日新聞「あるきだす言葉たち」等に短歌を寄稿。「りとむ短歌会」所属。

ご支援金の使用用途

「ずぶぬれて犬ころ」製作費概算:

  • キャスト費           1,500,000
  • スタッフ費(演出部、制作部等) 1,500,000
  • 撮影費              700,000
  • 照明費              300,000
  • 美術費              800,000
  • 装飾費              300,000
  • 衣装費              800,000
  • 美粧費              300,000
  • 録音費              600,000
  • 現場費             2,000,000
  • 編集費              200,000
  • 音楽費              300,000
  • サウンド仕上げ費         200,000
  • 合計:              8,000,000

監督の持ち出し、企業協賛など5,500,000円の目処は立ちつつあるので、不足分2,500,000をクラウドファンディングで集めたい。集まった支援金の使用用途は、上記製作費のいずれかにあてる。映画の製作によって、住宅顕信の生涯と句を世の中に広めたい。

プロジェクトのリターン

監督からのお礼メール
ファンディングしていただいたお礼の気持ちを込めて、監督からメールを差し上げます。

コレクター限定の進捗状況のお知らせ
役者オーディションの様子やロケハン、撮影の様子などを写真を交えてお知らせします。

撮影台本の進呈
撮影に使われた印刷台本(監督・役者サイン入り!)を進呈します。

監督の前々作「船、山にのぼる」DVDの進呈

2500円相当のDVD(冊子つき)を進呈します。

エンドロールへのお名前記載
映画の最後に流れるクレジットにて、製作協力者としてお名前を掲載いたします。

エキストラとしての出演(撮影場所までの交通費はご負担ください)
病院、商店街、学校など映画の各場面にエキストラとして出演いただけます。

完成試写会へのご招待(岡山、東京予定)※交通費はご負担ください。
一般上映の前に、スタッフ・役者なども参加する完成試写会にご招待します。

(企業の場合)エンドロール、宣伝媒体に協賛企業として掲載
映画のチラシ、ポスター、パンフレットに協賛企業として掲載させていただきます。(会社のロゴをご提供ください)

監督による、住宅顕信ゆかりの地、及びロケ地案内 ※集合場所(岡山)までの交通費、宿泊費等はご負担ください。
岡山県岡山市で住宅顕信が暮らした地、ゆかりの場所、句碑、撮影場所などを監督自らがご案内します。

監督とのお食事会ご招待
監督とゆっくり食事をしながら撮影の裏話などを聞けます。

想定されるリスクとチャレンジ

十分な製作費が集まらなかった場合、無理をして撮影をスタートさせることはしたくありません。なぜなら、現場のスタッフ、キャストに多大な迷惑がかかるからです。スタッフやキャストは大きな夢を抱いて映画の仕事をしていますが、同時に生活もかかっているからです。また、映画の製作には、天候を始め、予測不能なことが必ず発生し、問題を解決できなければ、最悪、映画が完成しないということもありえます。ですから、監督は、劇映画の経験が不足しているため、演出部、制作部には経験を十分に詰んだスタッフを集めるつもりでいます。なお、本作は自主制作であるため、どのような形で広く見ていただくかが決まっていませんが、全国のミニシアターや公共施設での公開を想定しています。こうしたリスクはありますが、支援していただいた方々と映画の製作、完成をリアルタイムで共有出来ることは、ワクワクするようなことだと思っています。   

製作スケジュール  

  • 2015年 脚本完成
  • 2017年 6月キャスティング 8月製作準備 9月撮影(20日程度)10月仕上げ
  • ※2017年は住宅顕信没後30年にあたります。
  • 2018年映画公開(ミニシアター系、もしくは公共施設)(上映時間は90分を予定)

スタッフ・キャスト

  • 企画・監督:本田孝義、脚本:山口文子 その他未定。
  • キャスト未定(オーディションを行う予定)
  • 原作:横田賢一著「生きいそぎの俳人 住宅顕信-25歳の終止符」(山陽新聞にて連載、後、七つ森書館刊)

         

メッセージ

僕は、2014年、人生に絶望していました。そこへ蘇ってきたのが住宅顕信の「ずぶぬれて犬ころ」という句でした。なぜか、この句から生きる力をもらいました。この映画を作り、見てもらうことで、現在、厳しい状況にある人たちにも、生きる力を与えることが出来る、と信じています。
(監督;本田孝義)

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    • 2018年02月 にお届け予定です。
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    • 完成試写会へのご招待(岡山、東京予定)※交通費はご負担ください。
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    ずぶぬれ度4

    • 監督からのお礼メール、コレクター限定の進捗状況のお知らせ
    • 完成試写会へのご招待(岡山、東京予定)※交通費はご負担ください。
    • 撮影台本進呈
    • 監督の前々作「船、山にのぼる」DVDの贈呈
    • エンドロールへのお名前記載
    • エキストラへの参加
    • 住宅顕信ゆかりの地、及びロケ地案内 ※集合場所(岡山)までの交通費、宿泊費はご負担ください。
    • 2018年02月 にお届け予定です。
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    ずぶぬれ度5

    • 監督からのお礼メール、コレクター限定の進捗状況のお知らせ
    • 完成試写会へのご招待(岡山、東京予定)※交通費はご負担ください。
    • 撮影台本進呈
    • 監督の前々作「船、山にのぼる」DVDの贈呈
    • エンドロールへのお名前記載
    • 住宅顕信ゆかりの地、及びロケ地案内 ※集合場所(岡山)までの交通費、宿泊費はご負担ください。
    • エキストラへの参加
    • チラシ、ポスター、パンフレットへの広告掲載
    • 2018年02月 にお届け予定です。
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  • 100000

    ずぶぬれ度6

    • 監督からのお礼メール、コレクター限定の進捗状況のお知らせ
    • 完成試写会へのご招待(岡山、東京予定)※交通費はご負担ください。
    • 撮影台本進呈
    • 監督の前々作「船、山にのぼる」DVDの贈呈
    • エンドロールへのお名前記載
    • 住宅顕信ゆかりの地、及びロケ地案内 ※集合場所(岡山)までの交通費、宿泊費はご負担ください。
    • エキストラへの参加
    • チラシ、ポスター、パンフレットへの広告掲載
    • 監督とのお食事会への招待
    • 2018年02月 にお届け予定です。
    • 6人が応援しています。