活動報告 -バリ島取材 8月編①-
vol. 56 2017-08-31 0
こんにちは、カンカクフィルム立和田です。
8月中旬にバリ島へ取材に行ってきましたので、その時の様子をご報告します!
今回の一番の目的は、川村亘平斎が昨年11月から修行を続けてきたインドネシアの伝統影絵ワヤンクリのお披露目の撮影!
途方も無い世界に足を踏み入れた川村亘平斎のここまでの修行の集大成ですから撮影しない訳にはいかない!とカンカクフィルムとしても意気込んでいたものの、僕たちが出発する2日前にお披露目が延期になったとの知らせ。。。バリだからなにがあるかわからない、と様々な場面で耳にしていたもののまさかの2日前に延期決定するとはさすがに予想だにしていませんでした。
しかし購入した航空券を無駄にする訳にもいかないので、気持ちを切り替えてバリ島に暮らす川村亘平斎に焦点を当てて撮影することにしました。
バリ初日、まず目指すはバリ北東部のランプヤン山にあるランプヤン寺院。バリ島6大寺院の1つとされており、影絵(ワヤンクリ)にも登場する東の方位の神様『イスワラ』が奉られています。
川村亘平斎の運転でいざ出発。しかし急勾配の山道!!そして迷路!!途中眺めの良い場所でドローンを上げ撮影したり、ガイドをかってでてくれた村人を乗せたりしながら進みます。
バリの人もドローンに興味津々
するとまさかの事態に、、そうそれは脱輪!こんな山中で、思った以上の車の傾き!!僕個人としては初めてのバリで着いて間もなくの非常事態に、夢か現実か、ここはどこなのか~どうでもいいことさ~と細野晴臣氏の大名曲が頭をよぎる余裕もなく焦る、焦る。すると同乗していたガイドの村人が慣れた様子で近所の家から木の板を持ってくる。えっ、これ人力で上げるの?まさか冗談でしょ??なんて右往左往してたら、通りすがりの村人があっという間に10人ほど集まり、これまたあっという間に人力で車を道路に持ち上げちゃいました。
見事に脱輪。偶然通りかかった村人が慣れた手つきで車にロープをくくりつける
復旧後。後から聞いた話ではここは脱輪が多発している場所とのこと
図らずもインドネシアにある「ゴトンロヨン」と言われる相互扶助の慣習を体感し、いきなりバリ島の人々の奥深い人間性に触れることとなりました。(幸い全員ケガもなく無事でした。)
その後も様々なハプニングがありつつ(ここでは割愛)目的地のランプヤン寺院に到着。
正装してお参りし、近くの村から来た一団に混ぜてもって祈祷し清めてもらいました。川村亘平斎に教わりながら手を合わせたり聖水を口に含んだりお米をおでこにつけたりして祈祷をしました。ハプニングを乗り越えた直後だっただけに、これほど清々しい気持ちになったことはありません。
ランプヤン寺院。真ん中の階段は神様の通る道なので昇ってはいけません。
近くの村からやってきた一団に混ぜてもらい参拝
写真の天気が良ければ正面にバリ島で最も神聖な山とされるアグン山が拝めます
既に数回バリを訪れているカンカクフィルムの小暮監督が「バリに行けば何かしら起こるから撮れる映像は絶対にある」と出発前に話していましたが、これがバリか!と初日にして早くも納得するほど濃い体験の連続でした。
次回のアップデートでは川村亘平斎の影絵伴奏のグンデルの修行、バリ人の結婚式、バリ島の雄大な景色などなど撮影した様子をご報告します!