活動報告 -バリ島影絵取材②-
vol. 54 2017-07-17 0
おはようございます。監督の小暮哲也です。
前回に引き続きバリ島から影絵取材の報告です。
7/14、この日は川村亘平斎の影絵パフォーマンスのワークショップの様子を撮影しました。
ワークショップは、短い影絵パフォーマンスの後に質疑応答に答える内容。バリ芸術大学の影絵科(専攻に影絵があるのがすごい)の先生でもあるダラン(影絵師)のデロレンさんと一緒に行われました。
ダラン(影絵師)のデロレンさんと影絵パフォーマンスをする川村亘平斎
質疑応答の内容は
「スクリーンの表に出て影絵を見せるのはどういう意味があるのか」
「コンテンポラリーの影絵が古典影絵になりえるのか」
など、普段から儀礼の古典影絵に接している人たちならではでとても深い内容。1時間ほどをデロレンさんと川村亘平斎が1つずつ自分の考えを話すアカデミックなものです。
質疑応答に答えるデロレンさんと川村亘平斎
「デロレンさんとの話も、質疑応答も自分が影絵のパフォーマンスをする上でとても勉強になった」
とその日の夕食時に川村亘平斎は話していました。
川村亘平斎はバリの人たちにとっては外国人。日本に置き換えれば、外国人が神楽にインスパイアされた現代パフォーマンスを演っているということに近いと思います。
その背景の中で、バリの人たちにとって地元の古典影絵と現代アートの影絵表現に真摯に向き合う文化の行き交う時間に立ち会いました。
次の更新では、川村亘平斎の今回のインドネシア滞在では初のバリでの影絵パフォーマンス公演を報告します。