春の空のした、開眼法要。スコップを持ち、一掘りをみなさんと。
vol. 1 2019-04-09 0
読経とスコップ
春のあおい空のしたで、4月7日に井戸掘りのための「開眼法要」を行いました。
ココルームのゲストハウス3周年と、釜ヶ崎芸術大学8年目記念の催しの、最初のプログラムです。
井戸掘り予定地には、シーサーやろうそく、お香、お香たては鳥のかたち、
やまなみ工房の正巳地蔵、庭で摘んだお花など、いろいろと祀られ、にぎやかです。
井戸掘りナビゲーターの蓮岡修さんは僧侶でもあり、僧衣に着替えての登場。
諸仏を招く阿弥陀経という、とても尊いお経が唱えられました。
そのあとは、焼香ではなく、みなさんがスコップを手に、順番に一掘りしました。
ちいさい赤ちゃんから、74歳の腰のまがったおじいさんまで、いろんな人たちが参加してくれました。
ざっくと、スコップをつきたてます。
足でスコップを踏み込みます。
「よいしょ」と掛け声。
この日、40数人の人たちが入れ替わり、スコップを握りました。
土のにおいをすぐさま感じたのは、ジョウビタキという鳥でした。
独特の鳴き声がして、見上げると美しい羽のジョウビタキが
いちじくの木にとまっていました。
翌朝も、その翌朝も、74歳の釜のおじさんが掘りに
「昔を思い出したわ」と言いながら、朝に、つづけて来てくれたのは、
近くに暮らす、たけちゃんと呼ばれる74歳のおじいさん。
腰は少し曲がっていますが、若い頃に土を掘ったことがあるようです。
暮らしている施設の職員さんにも、井戸掘りの話をして、
「職員さんを誘った」と笑って話してくれました。
日常の話のなかに、「井戸掘りしてる」と話してくれるのが、うれしいですね。
いまのところは、一人で掘ることができるので、
雨でもなければ、ふらっと来て、掘っていただくことができる状況です。
どうぞ、いらしてください。
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