シリア人難民の方の声 サナド・ハリールさん
vol. 13 2021-02-21 0
クラウドファンディング終了まであと9日です!
JIM-NETが現在イラクで支援をしている、シリア人難民の方にインタビューした「声」をお届けします。
シリアにいた頃のことや、シリア国内に残る親族から聞いた近況などもお話しいただきましたので、ぜひお読みください。
本日は、サナド・ハリールさん(写真右から2番目)の声です。
2011年、紛争が始まってすぐ私はイラクに出稼ぎでやってきました。しかしその後まもなく紛争が激化し、シリア北東部にある故郷の村にも戦火がせまり、電気や水も止められてしまったことから2013年、家族もイラクへと避難してきました。現在はダラシャクラン難民キャンプに暮らしています。
キャンプでの生活は厳しく、不満もあります。そして今は白血病を患っている娘の面倒も見なければならず、仕事もできません。私の人生はもうこのキャンプの中にあります。しかし、私の3人の子どもたちの未来をこのキャンプの中に見い出すことはできません。いつか彼らがキャンプを出て、自分たちの人生を築いてくれることを願っています。
親戚の話だと、シリア国内の方が状況は厳しく、物価も高くなり給料も不十分で、パンの在庫もないそうです。必死に働いても一日の食事が賄えればいい方です。水もガスも値上がりし、さらに生活を圧迫しているといいます。
もし誰かが助けを必要としていて、そこに少しでも手を差し伸べてくれる人がいるとしたら、それはその物資以上に私たちの心を満たしてくれます。
日本の皆さんの支援に対する感謝の気持ちは、言葉で表しきれません。本当に心から感謝をしています。今後も引き続き、シリア国内のキャンプに住む人たちに支援を続けていただければうれしいです。