シリア人難民の方の声 ラビア・ガッラーブさん
vol. 12 2021-02-20 0
クラウドファンディング終了まであと10日です!
JIM-NETが現在イラクで支援をしている、シリア人難民の方にインタビューした「声」を、今日から御三方分、お届けします。
シリアにいた頃のことや、シリア国内に残る親族から聞いた近況などもお話しいただきましたので、ぜひお読みください。
本日は、ラビア・ガッラーブさんの声です。
私は夫と、4人の子どもたちとイラクのダラシャクラン難民キャンプに暮らしています。
娘の一人は脳性麻痺をおい、一人はADHDの診断を受けていています。
私たちはシリア北東部のハサカ郊外の村に暮らしていましたが、戦火が村にも及んだ2013年、イラクのクルド自治区へと避難しました。
キャンプ生活を開始してから色々な困難を直面しました。私たちはアラブ人であり、難民でもあり、娘に障がいもあるため、差別的な扱いをされたこともありました。キャンプ内の生活は不自由で、まるで大きな監獄です。物価も高くて満足に医療へもアクセスできません。
キャンプ生活に対し不満もありますが、ここはシリアに比べて安全です。シリアにいる親戚の話によると、最近は生活が厳しく、パンと水さえないそうです。「こんな人生なら死んだ方がましだ」とも言っていました。
JIM-NETがシリア国内を支援してくれることに感謝をします。
人種や宗教に関係なく、同じ人間だから…という理由で私たちのことを支援してくれる日本の皆さんに感謝しています。世界中の人々が大きな一つの社会として、ともに助け合えるようになればと願っています。