株式会社アレッポの石鹸 共同代表 太田昌興さんより応援メッセージが届きました!
vol. 7 2021-02-11 0
1994年創業以来、アレッポの石鹸一筋に販売を続けている株式会社アレッポの石鹸。共同代表の太田昌興さんより、本プロジェクトへの応援メッセージをいただきました!
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#シリアを忘れない、JIM-NETがシリアの国内難民に向けた医療支援クラウドファンディングを始めています。
僕は2000年、シリアの古都アレッポから伝統的な石鹸を輸入する会社、株式会社アレッポの石鹸に入社し、それからシリアとの関わりが始まりました。そこには世界でも非常に古い歴史の積み上げの中で誇りをもって暮らす人々がいました。決して貧しい訳でも支援が必要でもなく、家庭を大事に幸せに暮らしている人々がおり、弊社はそんな誇りある石鹸を輸入販売してきました。
内戦が始まって今年で10年になろうとしています。
未だにシリア北部を中心に戦闘が続きます(*参照リンク:Map of Syrian Civil War)。深刻なことはたくさんありますが、推定38-50万の死者。シリアの外に非難した国外避難民660万人以上、国内で家を無くし国内で非難している人々600万人(*参照リンク:UNHCR )、シリアの人口は内戦前は2,000万人だったのだから、半分以上の人々が家を失ってしまったことになります。
そして国内避難民は仕事が無い上に凄まじいインフレと物価高に苦しんでいます。(内戦前1ドル≒45シリアポンド→現在1ドル≒3000シリアポンド、内パン戦前 15シリアポンド/kg → 2020年 225シリアポンド/kg、ガソリン 45シリアポンド/L→900-1687シリアポンド/Lなど)
僕などに彼らの苦しみは分かりませんが、国内避難民がどうやって日々の糧を得ているのか、おそらく筆舌に尽くしがたい苦労をされていると想像します。国内難民や仕事が無い人々は国連からの支援物資や他の支援団体から来るを配給を何時間も並んで待つそうです。そこに追い打ちをかけているのがコロナです。
色々と支援が必要な国内外のシリアの人々ですが、あまりにも数が多い上、この内戦のそもそもの原因と事情から国内外で分断がすすみ支援も行き届いていません。特にシリア国内への直接支援は困難な中、JIM-NETがシリア北東部の町ハサカを中心に医療現場への直接支援を行うことは快挙だと思います。
これを機にさらにシリアの問題がより世界につまびらかにされ、シリアの無辜の人々が救われることを願っております。
太田 昌興(オオタ マサオキ)
株式会社アレッポの石鹸 共同代表
1970年生まれ2000年同社入社