イベント開始2日前!!2
vol. 29 2021-11-25 0
本イベント「J-Anime Meeting in Russia2021」の開催まで残り2日となりました。開催に向け、私達インターン学生の
1「なぜこのインターンに参加したのか?」
2「このインターンを通して何を伝えたいのか?成し遂げたいのか?」
上記の2つの質問の回答を連続投稿します!ぜひどんな学生が参加しているのか?どのような思いを持って活動しているのか?お伝えさせていただきます。
M.Bさん
1「なぜこのインターンに参加したのか?」
J-Anime Meeting でのインターンは、一つあるいは複数の業務の領域で、自分を試す機会です。ソーシャルメディアマーケティングに参加し、スポンサーを探して交渉し、フェスティバルそのものを組織し、日本のアニメの傑作をロシア語に翻訳します。これらがどういったことなのか知りたかったので、このインターンに参加することにしました。
PR班はコンテンツを作ります。画像や動画を作り、投稿素材を探してインターネット上で公開します。セールス班は協賛企業を探し、誰がJ-Anime Meeting に融資し、推進し、協力することに関心を持ってくれそうか分析します。オペレーション班はスケジュール作成を行い、ゲストを招待し、インタビューを行い、さまざまな講演会を企画します。翻訳班は字幕の作成、文章の翻訳を行います。
様々な役割を「フィッティング」できる以外に、このインターンは日本の雰囲気を感じさせてくれるものでもあります。JVTAの特色や、日本の企業全般の、組織のニュアンスをより身近に知ることができます。JVTAは企業の行動規範として「企業の社会的責任」の重要さを示しており、翻訳だけでなく教育事業も行っています。大人や学生や子供を様々なイベント、フェスティバル、レクチャーに引き入れているのです。インターンに参加したもう一つの目的は、このような空気に浸ること、他のメンバーの仕事の重要さを評価し、インスピレーションを受けることでした。
具体的には、J-Anime Meeting は学生たちに、無料で自由参加できる幅広いオンラインイベントを提供しています。だからこのインターンは、自分の知識の幅を広げ、日本についてだけでなく映像翻訳、PR、映画やテレビの世界にもっと深く入り込むための機会なのです。
このインターンが提供している、もう一つのとても嬉しい恩恵は、人と出会う機会です。ここでは、ある面では、プロの方々の監督のもとで業務を行い、日本や日本語やJVTAについて、また彼らの経験全般について知る機会があります。またある面では、さまざまな学術機関から多くの学生が参加しており、彼らととても仲良くなったり、良いチームを組んだり、単に会話を楽しんだりできます。つまり、J-Anime Meeting では人脈を広げたり、交流のスキルを磨いたりできるだけでなく、たくさんの新しいことを直接知ることができるのです。
言葉の話は、J-Anime Meeting のインターンの重要な部分です。学校のロシア語課程の記憶を奥底から取り出す時、頭がフルに回転し始めます。業務の間に、自分の母国語について新しいことをたくさん知ることができます。忘れてしまっていたらしいことや、考えもしなかったようなことです。たとえ言語の知識レベルが高くなくとも、あるいは全くなくとも、どの人もここで業務を乗り越えるに十分な力を持っています(大事なのは意欲です!)。とはいえ日本語に精通した人にとっても活躍の場があります。アニメの翻訳、日本のTikTok制作、スポンサーへの公式文書の執筆、こういった機会は全て、日本語に熟達した人にとっても、言葉に関して新しい視界を開くものです。
以上の理由から、J-Anime Meeting のインターンに参加することにしました。これが私が見て、体験したかったことです。
2「このインターンを通して何を伝えたいのか?成し遂げたいのか?」
このインターンを始めた時、とてもわくわくしてやる気に満ちていました。まず最初に私はどんな領域にも足を運び、全てのセミナーや会合や講義に積極的に参加していました。ただ秋になると、全部をこなすことは難しくなってしまったので、欲張りすぎないようにしなければなりませんでした。
まず第一に、私はさまざまな役割を体験し、いくつかの方向性を試してみたかったのです。私は翻訳の業務で最も成果を上げましたが、これは自分でも予想しなかったことでした。私の日本語のレベルは翻訳班に求められるような複雑そうな作業をするには不十分だと思っていたからです。しかし「アキラ」を見ると私はエネルギーで満たされ、翻訳に没頭してしまいました。スラングなどの言葉について、他にどんな訳し方が可能か、大学の教授に何度か尋ねたりさえしました。教授にはしばしば驚かれ、どこからそんなにインフォーマルで特殊な言葉を持ってきたのかと尋ねられました。翻訳は見事成功したと私は思います。成果をどのように見るかは人それぞれでしょうが私たちは皆互いに耳を傾け合い、最終的にチームとしての結論を出しました。
セールス班では、もっと成果を出せたらよかったのにと思います。ロシアの企業は親切とはいえませんでした。目の前に迫ったり、涙ながらに説得したりしないうちは、J-Anime Meetingのようなイベントには誰も興味を示してくれません。だから話を聞いてもらうためには、しぶとく、時には図々しくさえなる必要があります。
オペレーション班では、自分がフェスティバル自体に参加して、コンテストを行ったり、インタビューをしたり、何らかのテーマについて話したいと思っていました。実際何かできると思いますし、そうしてその過程から、他の参加者とともにポジティブな感情をたくさん得られるでしょう。今のところ私は、Vlad Durovさんとのインタビュー企画において積極性を発揮しました。まだいろいろと議論している途中なのですが、すべてうまくいくことを願っています。
PR班ではTikTok制作に携わっています。もちろん、もっと多くのビデオを撮り、投稿頻度も上げたいのですが、10~50秒の動画を作るのも簡単なことではないとわかりました。シナリオを書く以外にも、撮影場所やカメラ、衣装、ヘアメイク、動画のために必要なものを用意する必要があります。それからそれらを編集プログラムに落とし込むのに数時間かかります。しかしそのプロセス自体は喜びをもたらしてくれるものです。
このインターンの最後に、私は自分がどんなことをするのが好きで、何がそうでもないか、明確に理解したいと思います。遠く離れてはいますが日本の精神を感じて、自分が日本の文化にどれくらい親しみ感じているのか、自分の日本語の知識レベルがどの程度向上したのか評価したいです。特に、幸運にも知り合い、交流することができた人たちとの繋がりを保ちたいです。
全体として、もしこのインターンが私の将来のキャリアのスタート地点になるのなら、疑いなく素晴らしいことだと思います。しかし仮にそうでなかったとしても、良い経験と思い出、積極性を発揮する試みであったことに変わりありません。私の成し遂げたことは偉大なこと、大規模なことではないでしょうが、それでも私は、J-Anime Meeting のイベントに参加できたことをとても嬉しく思います。
T.Mさん
1「なぜこのインターンに参加したのか?」
渡露が難しそうな状況下において、何かロシアに関わることがしたかったのでJ-Anime Meeting in Russiaに参加しました。
また、露和翻訳ではなく和露翻訳であることも動機になりました。母語への字幕翻訳の機会は自ら見つけることができますが、言語能力が必然的に劣る外国語への字幕翻訳をする機会はなかなかありません。日本語をロシア語に翻訳する(しかもそれをお客様に見て頂くレベルにする)という経験を積み、露和翻訳にその学びを還元したいという思いもあり、このインターンシップに参加しました。
2「このインターンを通して何を伝えたいのか?成し遂げたいのか?」
つまるところは、日露の交流を深め障壁を取り除きたい…という点に収束されるのかもしれません。
翻訳作業を例に取ると、最も注意を要したのはコンテクストの翻訳(文脈や文化も翻訳すること)だと言えます。ロシア語でどう表現すべきなのかケースバイケースで見極める作業は、日露の学生が揃って翻訳する本インターンならでは。私たちの翻訳によってロシアの観客と日本の作品の間にある言語的・文化的バリアが取り除かれ(あるいは翻訳作業を通して私たち日露の学生間でも交流が生まれ)、日露の相互理解がより深まることができたならば、この上ない幸せのように思います。