クラウド最終日です
vol. 15 2016-01-08 0
クラウド最終日となりました。これまでご支援いただいたことに心からの御礼を申し上げます。24時の締め切りまであと僅か。ご興味を持っていただけました皆様には是非ご支援をお願いいたします。この映画は2001年のニューヨークテロ事件以降、連続して戦われたアフガニスタン、イラク、シリアの人々を15年間追ったドキュメンタリです。
出演するフォトジャーナリストの久保田弘信は、2001年以前からアフガン難民を取材してきたカメラマン。
私(プロデューサー・演出:板倉弘明)と久保田カメラマンは9・11を機に番組取材で出会い、以降15年間一緒に仕事をしてきました。
それから2年後、戦火はアフガニスタンからイラクへ。
久保田カメラマンがバグダッドから空爆の下で日本の放送局にリポートをし、私がそのコーディネーションを行っています。空爆当時は文字通り24時間、テレビ局向けのリポートをしてきましたが、リポートとは別に久保田カメラマンが戦時下で回したビデオテープの量は相当なものに登っていました。
空爆終了後、私たちASIANEWSのメンバーも久保田カメラマンとともにイラクに入り、以後定期的に訪れて市民生活がどう変化したのか定点取材を継続してきました。
そして今度はシリアの内戦に。15年間を振り返って思うのは、年々最前線の取材の困難度が増しているという点です。ご存じのように日本人ジャーナリストがイラク・シリアを始め各国で命を落としています。最前線に入れば誰が襲ってくるのかが非常に見極めにくい状況となっています。
加えて、国際報道自体が放送される機会が急速に減少しています。僕たち自体は戦争報道を「伝えなかった」とは考えていません。自分たちのできる限り、放送・出版・新聞・雑誌・ウエブ・講演等、媒体を変えつつ発信はしてきたと考えています。
しかし限りある紙面や放送時間では「伝えきれなかった事実」が相当数あることも事実です。これまでにそうした思いを自主制作映画として発信もしてきました。
今年2016年はニューヨークテロ事件から15年目となります。そして去年から多くの難民が欧州を目指し、国際社会でも再び難民問題が大きくクロースアップされることとなりました。
この機会を私たちの15年の集大成として一本のドキュメンタリー映画にまとめたいと思い立ち、このプロジェクトを立ち上げました。
久保田カメラマンはこう語っています。「放送されなかった事件は”なかった事件”に等しくなっている」。私たちが眼の前で起こった様々な出来事。それをなかった事件にはしたくありません。
この映画には遠く海の向こうで起こった戦いの事実を、久保田カメラマンという日本人ジャーナリストの目を通して、身近な問題として提起してくれると信じています。
もう一つ注目していただきたいのは、この映画をお子さんたち(小学生や中高校生を指します)にも見ていただけるよう、編集の配慮を行う点です。
もっとも戦争を取材したドキュメンタリですから戦闘シーンはあります。しかし暴力的なシーンや殺戮などのシーンはありません。人の生き様・死に様は避けて通れぬテーマですが、そのシーンの扱いについても子供たちに理解してもらえるように構成をします。
何より、この映画にはたくさんの子供達が出てきます。僕たちが子供達をたくさん撮った理由については下記の動画に詳しく説明をしていますので是非ご覧ください。
最後のご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
その他のトレーラーも是非ご覧ください
プロデューサー:板倉弘明(ASIANEWS)