すぐ隣にいる難民
vol. 6 2015-12-11 0
今日でプロジェクト開始からちょうど一週間経ちました。私たちのプロジェクトに関心を持っていただき、ありがとうございます。
今日は欧州取材中の久保田カメラマンから届いた写真をアップします。
ウイーン駅構内を歩く難民の子供たち(撮影:久保田弘信/2016年12月)
これはウイーン市内の駅構内を歩く難民に子供たち。姉妹でしょうか。ドイツに向かう難民は観光と音楽の街・ウイーンにも殺到しています。
現在ドイツの南部バイエルン州には登録希望者100万人殺到していると時事通信は報じています。ウイーン駅構内の難民もドイツを目指していますが、各国が受け入れ上限に近づいているため、移動できずに滞留。そこで駅構内に難民たちの睡眠スペースと給水所が設置されています。
通勤客や観光客のすぐ隣に難民が大勢いるという状況は、日本ではなかなか想像出来ません。それだけに難民問題や中東で起こっていることは、「海の向こうで起きている出来事」になりがちなのかもしれません。
多くはシリアやイラクからの難民なのですが、久保田カメラマンによるとバングラディシュやスリランカからのいわゆる経済難民と思われる人々も相当数いるとのこと。
久保田カメラマンは引き続き、こうした難民たちを取材します。
映画では2001年のアフガニスタン難民から今年の欧州に流入する難民まで15年分の取材映像をドキュメントしています。