撮影日誌4「旅の終わり 東京の海」
vol. 17 2016-12-12 0
みなさん
こんばんは。跡地です。
いよいよ、クラウドファンディングも締め切りの時間も近づいてまいりました。
撮影日誌もこれでひとまずの完結をします。
今回は「ほとく」のラストシーンの様子や考えてきたこと報告いたします!
よかったら、見ていってくださいね。
では、川の旅、終着点のお話しです。
再び川を探す
「ほとく」は、糸を辿る女性の旅の物語です。
その旅は、川に始まり、川に終わること想像して、制作をしてきました。
主人公は糸を辿り、夜通し川を歩き続けます。
彼女は、途中で、辿ってきた糸を落としてしまいます。
さらには、辿ってきた川さえも埋め立てられ、地中近くに隠れてしまい見失ってしまいます。
川の無い橋に耳を澄ませると、水の流れる音がします。
その水音を忘れないように、主人公は街で一番高いところへ登って行きます。
再び川を見つけるためでした。
街を見下ろせる場所で、主人公はあることに気がつきます。
「この糸はどこから出ているのか」と。
この疑問は、主人公が糸を見失って初めて、浮かびそして、自分の体からほつれ出る「糸」に答えを知るのでした。
糸は、主人公の体から出ていました。
主人公が走り出すほどに、夜の街に白い線を残すのでした。
彼女は自分の身体が赴くまま、走り出します。
その後を白い糸がひとすじの流れを残してゆくのでした。
いつの間にか彼女の横を川が寄り添っているのでした。
再び、川と出会い、彼女はさらに速度を上げるのでした。
旅の終わり 東京の海
走り抜けた先には、海が広がっていました。川が終わり、海が始まっていたのでした。
「ほとく」の物語は海で大きな転換を迎えます。
夜は明け、主人公は走り抜けた速度を宿したまま、踊り出すのでした。
自分の身体から出る糸の意味を知った彼女は、海で息が切れるまで踊り続けるのでした。
最後に
先述では、僕の想像しうる「ほとく」の撮影した内容を書きました。
まだまだ、編集しながら、変化して行くかもしれませんが、
主人公そして僕たちは無事に海へと辿り着いたのでした。
この日の撮影は初めての、太陽の出ている時間帯。
水越さんは、暖かさに感動していました。
「ほとく」はほぼ川の流れと順撮りでしたので、この海のシーンの撮影は、スケジュールの最後の方でした。
踊り出すごとに、糸が出て行き、衣装が変化してゆきました。
とても綺麗なのですが何度も撮影が出来ません。
もう一度、再撮影する場合は、からんだ糸を全員で「ほとく」のでした。
最後のダンスを終えた水越さん。
とても素敵でした。
<この日のメンバー>
出演 :水越朋
衣装:SEi
DP:齊藤領
録音:高橋玄
メイク:井上好美
スチール:保立真
助監督 車両部 特機部:松尾健太
応援:五十嵐耕平
監督:跡地淳太朗
<この日のスペシャルサンクス>
有限会社YDS様
サボテンワークス(テント貸し出し)