撮影日誌3「川の表情の変化について〜中野・護国寺・浅草橋」
vol. 16 2016-12-12 0
みなさん
こんにちは。跡地です。
いよいよ本日、クラウドファンディングも最終日を迎えました。
最後の最後の時間まで「ほとく」の現場の様子や考えてきたこと報告いたします!
よかったら、見ていってくださいね。
では、本日は神田川について書かせていただきます。
川の表情の変化について
短編映画「ほとく」は、全編を通して神田川近郊で撮影してきました。
撮影しながら、ぼくたちも川を下り、海へ向かって行きました。
川に則して歩いて行くと、川の表情がゆっくりと、しかし確実に変化していたことに気づきました。
はじめは畳1畳ほどの川が次第に巨大な橋を渡すほどに大きくなってゆきます。その経過は、生き物のようでとても不思議で魅力的です。
吉祥寺 源流付近
井の頭公園内にある、神田川源流。
この時は、 1mほどの川幅でジャンプをすれば対岸にゆけるほどでした。
川の周りは、草木が生い茂り、公園内を通り抜けて、中野の方へと流れています。
昼は賑やかな、夜は妖しくひっそりと。
コースには、住宅地に挟まれながら、縄文の史跡や神社にも出会えます。
ちょうど吉祥寺から中野富士見町まで5~6Kmくらいだったかと思います。
写真を撮りながらゆっくり歩いて、ちょうど小腹が空く程です。
帰りには、ビールがとっても美味しい頃合い。
中野富士見町付近 " 岬 "
ここでは、善福寺川と神田川が合流する場所があります。
その様子を上から眺められる、" 岬 "のような場所があります。
ふたつの川は、ひとつになり、川は大きくなります。
幅はおおよそ、15mほどでしょうか。
気配を残す ” 川 ”
中野富士見町付近には、神田川や善福寺川の親戚のような小さな川がたくさんあります。
その中で、川はここに住み住民の生活のため、水面を閉じられ、暗渠化されていたりします。
劇中では、川を見失い、地面に水音を聴く様子を撮影しました。
護国寺から飯田橋にかけて
この辺りに来ると、神田川は一級河川の名にふさわしく、太く龍のようになっています。
その様子は、この辺りにある首都高5号線からも想像できます。
神田川の上空をコンクリートで出来た龍がうねるように、高速道路が浮かんでいます。
この辺りまでには、書や文学にまつわる人物の碑が多くあったような気がします。
神田川から隅田川へ 変わる呼び名
そして、皇居へと水を注ぎながら、神田川は分岐し海を目指します。
ちょうど浅草橋のあたり、神田川は隅田川へと名前が変わります。
巨大になり、流れは重くゆるやかで、海の気配を感じます。
次のアップデートでは、撮影日誌の最後、海について書いて行こうと思います。