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翻訳家と翻訳ファンたちの祭典「日本翻訳大賞」の存続をクラウドファンディングで実現!
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日本翻訳大賞実行委員です。メンバーは西崎憲・平岩壮悟・古川耕・与儀明子の4名です。
2014年、クラウドファンディングで誕生した日本翻訳大賞。設立から10年が過ぎ、現在、資金難によって存続が危ぶまれています。世界に誇る日本翻訳文化を言祝ぐために。本プロジェクトの支援と応援をお願いします。
クラウドファンディングにより、2014年から始まった日本翻訳大賞。韓国文学の日本での隆盛を呼び寄せ、バスク語、チベット語など、これまで顧みられることの少なかった言語の小説にスポットライトをあて、翻訳文芸の出版全体を大いに活性化させました。書店では毎年多くのフェアがおこなわれ、一般公開の授賞式には100名以上の読者が駆けつけます。
しかしその一方、寄付金やイベント収益、選考委員の朗読音声の販売などの自助努力も及ばず、現在深刻な資金難に陥っています。必要経費は少なくありません。賞金をはじめ、選考委員の専門外の言語のチェック依頼費用、イベントや授賞式の諸経費、選考委員・実行委員への謝金などなど。近年の実施においては、選考委員や実行委員の持ち出しによる活動でどうにか維持していましたが、このままでは存続が危ういと言わざるを得ません。
このような状態を改善するため、そしてさらにこの先10年、日本翻訳大賞を続けていくために、いま一度クラウドファンディングを試みることにいたしました。
そもそも当初の予定では、日本翻訳大賞は10回で終了する予定でした。その10回は2024年で達成しました。ですので、いま終了するにしても、計画通りではあります。しかし、いざ10回目を終えてみると、日本翻訳大賞がいま消失するという事態はまずいのではないか、出版や翻訳に関して後退が生じてしまうのではないかという懸念が生じました。それは思い過ごしではないと思います。
このような経緯で、2度目のクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。みなさま、ご無理のない程度で協力をお願いできれば幸甚です。
日本翻訳大賞実行委員
「読者と翻訳者のために、もっと開かれた翻訳の賞をつくりたい」
2014年、翻訳家・西崎 憲のTwitter(現X)でのつぶやきに、ゲームクリエイターの米光一成が賛同したことがきっかけとなり日本翻訳大賞は設立されました。同年、Motion Galleryのクラウドファンディングの目標金額をわずか1日でクリアし、最終的に385人もの方々から約340万円の支援を受けました。
翻訳者による完全なインディー体制の賞で、出版界の他を見てもこのような賞はありません。
現在の選考委員は、岸本佐知子、斎藤真理子、柴田元幸、西崎憲、松永美穂です。(第一回から第六回までは翻訳家の金原瑞人も参加。第六回から斎藤真理子が参加)
●岸本佐知子(きしもと・さちこ)
(撮影:講談社)
翻訳家。主な訳書はルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』『楽園の夕べ』、リディア・デイヴィス『話の終わり』、ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』『最初の悪い男』、ニコルソン・ベイカー『中二階』、ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』、ショーン・タン『内なる町から来た話』など。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』、柴田元幸との共編訳『アホウドリの迷信 現代英語圏異色短篇コレクション』など。著書に『ねにもつタイプ』(第23回講談社エッセイ賞受賞)『死ぬまでに行きたい海』『わからない』など。
「日本翻訳大賞は、賞であると同時に、大勢のみなさんが好きな本を推薦し合う収穫祭のようなものでもあります。私もこの賞を通じてたくさんのすばらしい翻訳書と出会うことができました。この良きお祭りがこれからも続くよう、ご支援をよろしくお願いいたします。」(岸本)
●斎藤真理子(さいとう・まりこ)
(撮影:増永彩子)
翻訳家。2015年、パク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳)で第1回日本翻訳大賞受賞。第6回から選考委員に就任。主な訳書はハン・ガン『別れを告げない』『ギリシャ語の時間』『引き出しに夕方をしまっておいた』(きむふなとの共訳)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、『翼 李箱作品集』など。著書に『韓国文学の中心にあるもの』『本の栞にぶら下がる』『隣の国の人々と出会う』、くぼたのぞみとの共著『曇る眼鏡を拭きながら』など。
「私はこの賞がなければ絶対に翻訳者にならなかったので、はかりしれないほどの意義と恩義を感じています。今後も読者の皆さんの推薦文を読みつづけたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。」(斎藤)
●柴田元幸(しばた・もとゆき)
翻訳家。雑誌『Monkey』責任編集。主な訳書はポール・オースター『幽霊たち』『幻影の書』『4321』、スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』、スティーヴ・エリクソン『黒い時計の旅』、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』、スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エドワード・ゴーリー『ウィローデールの手押し車』など。著書に『死んでいるかしら』『つまみ食い文学食堂』『アメリカン・ナルシス』(サントリー学芸賞受賞)『翻訳教室』など。
「この賞を通して、日頃なかなか報われない翻訳者が報われたり、日頃なかなか出会えない読者や編集者や書店員が出会ったりしてきました。そしてこの賞を通して、この賞がなかったら出会わなかったかもしれない作品にそれなりに多くの読者が出会ってきました。できることなら、この賞を続けたいと思います。ご支援よろしくお願いします!」(柴田)
●西崎 憲(にしざき・けん)
翻訳家、作家、アンソロジスト。訳書に『郵便局と蛇』コッパード、『ヘミングウェイ短篇集』、『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集』(亜紀書房)など。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』、『蕃東国年代記』『未知の鳥類がやってくるまで』『全ロック史』『本の幽霊』など。フラワーしげる名義で歌集『ビットとデシベル』『世界学校』。電子書籍や音楽のレーベル〈惑星と口笛〉主宰。音楽家でもある。
「ほんとうにこの賞はあるとないでは大変な違いだと思います。とにかくいつも編集者のかたが嬉しそうなのが印象的です。そして一次選考の読者推薦が熱く、ためになります。」(西崎)
●松永美穂(まつなが・みほ)
(撮影:石黒ミカコ)
翻訳家。早稲田大学文学学術院教授。訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(2000年毎日出版文化賞特別賞)、ラフィク・シャミ『夜の語り部』、ミリヤム・プレスラー『マルカの長い旅』、エヴァ・バロンスキー『マグノリアの眠り』、マーレーネ・シュトレールヴィッツ『誘惑。』、カトリーン・シェーラー『ヨハンナの電車のたび』、セース・ノーテボーム『木犀!/日本紀行』、フォルカー・ウルリヒ『ナチ・ドイツ最後の8日間』、著書に『誤解でございます』『世界中の翻訳者に愛される場所』など。
「これまで翻訳文学ファンのみなさまに支えられ、日本翻訳大賞が続いてきたことを感謝します。本や翻訳者との忘れがたい出会い、世界が拡がる体験……翻訳文学は人生に欠かせないものだと思っています。10歳になったこの賞を、ぜひこれからも一緒に育てて下されば幸いです。」(松永)
*選考基準
翻訳家と読者が「この一年で発売されたなかで、最も賞讃したい翻訳作品」を選ぶ。
*選考対象
12月1日から翌年の12月31日まで、13ヶ月間に発表された新訳の翻訳作品。
小説・詩・エッセイ・評論など、日本語に翻訳されたもの。
ただし、選考委員自身の訳書や、選考委員が解説文・帯コメントなどに関わった作品は選考外とする。
*選考過程
①第一次選考(例年1月15日〜31日)
日本翻訳大賞公式サイトの投稿フォームから読者が推薦文と共に翻訳書を一冊推薦。
②第二次選考(1月〜3月)
一次選考の上位10冊に選考委員5名それぞれが推薦した1冊を加え、合計15冊を第三次選考に。
③第三次選考(4月)
選考委員が分担して審査の上、15冊から最終候補作を5冊に絞る。
④最終選考(5月)
選考委員全員で討議のうえ、1作品または2作品の大賞を決定する。
⑤大賞授賞式(7月)
*2000円
・柴田元幸朗読集/岸本佐知子朗読集(共にMP3)/『英日誤訳しやすい表現』西崎 憲(電子書籍&PDF)※ここからどれかひとつ
*4000円(100口)
・柴田元幸肉筆訳稿(以下、訳稿はすべて草稿です。誤記誤訳はご容赦を!)1枚
*6000円
・「日本翻訳大賞通信」(選考委員の書き下ろしエッセイをまとめたPDF)
*10000円(50口)
・柴田元幸肉筆訳稿1枚
・「日本翻訳大賞通信」(選考委員の書き下ろしエッセイをまとめたPDF)
*15000円(10口)
・「翻訳福袋」(選考委員が翻訳した本一冊にサイン×5名分)
※選書はお任せください。
*30000円(50口)
・柴田元幸肉筆訳稿短篇
*40000円(30口)
・柴田元幸肉筆訳稿短篇
・電子書籍「日本翻訳大賞通信」(選考委員の書き下ろしエッセイをまとめた小冊子)
・柴田元幸朗読集/岸本佐知子朗読集(共にMP3)/『英日誤訳しやすい表現』西崎 憲(電子書籍&PDF)※ここからどれかひとつ
*50000円(50口)
・選考委員5人がそれぞれ訳し下ろした短編アンソロジー書籍(5人のサイン入り)
・電子書籍「日本翻訳大賞通信」(選考委員の書き下ろしエッセイをまとめた小冊子)
・柴田元幸朗読集/岸本佐知子朗読集(共にMP3)/『英日誤訳しやすい表現』西崎 憲(電子書籍&PDF)※ここからどれかひとつ
*翻訳大賞 5年分の運営費(1年50万円×5年分) | 250万円 |
*前回までの赤字補填、クラウドファンディング手数料等 | 150万円 |
計 | 400万円 |
(1年間の運営費 50万円の内訳) | |
*賞金 | 10万円 |
*選考費用(外部チェック費、資料費等) | 10万円 |
*授賞式費用 | 10万円 |
*運営諸経費(謝金・ホームページ管理・会計外注費等) | 20万円 |
計 | 50万円 |
本に対する賞が数多く存在する日本の出版界においても、日本翻訳大賞は読者と翻訳者たちが盛り上げてきた唯一無二の賞です。出版社や書店といった企業からの援助はなく、あくまで自主独立のインディー体制でこれまで運営してきました。
2014年に行なった第一回のクラウドファンディングでは、ひとまず5年から10年の存続を目指し、その運営資金として3,382,500円を調達。その後、実際に日本翻訳大賞は10年間続けてきました。
しかし近年はその資金も尽き、選考委員・運営員が持ち出しや無償の活動でなんとか維持している状況が続いておりました。
そこで今回、日本翻訳大賞の更なる存続に向けて、まずは「5年分」の資金調達を目標とするクラウドファンディングに挑戦することにしました。また、この機会に運営体制も刷新。実務は実行委員が担い、会計業務は外注。こうすることで選考委員は選考に集中する体制を整え、より健全かつ持続可能な組織として生まれ変わります。
資金が集まらなかった場合でも、日本翻訳大賞は継続しますし、未達の場合でもリターン品はお送りいたします。ですが、日本が世界に誇る翻訳文化の発展のため、その充実ぶりを言祝ぐためにも、日本翻訳大賞“フェーズ2”の応援と支援をよろしくお願いします。
【前回のクラウドファンディング】(2014年12月31日)
【歴代受賞作と受賞者】
*第一回
『カステラ』パク・ミンギュ/ヒョン・ジェフン、斎藤真理子訳
『エウロペアナ 二〇世紀史概説』パトリク・オウジェドニーク/阿部賢一、篠原琢訳
『ストーナー』(読者賞)ジョン・ウィリアムズ/東江一紀訳
*第二回
『素晴らしきソリボ』パトリック・シャモワゾー/関口涼子、パトリック・オノレ訳
『ムシェ 小さな英雄の物語』キルメン・ウリベ/金子奈美訳
*第三回
『すべての見えない光』アンソニー・ドーア/藤井光訳
『ポーランドのボクサー』エドゥアルド・ハルフォン/松本健二訳
*第四回
『殺人者の記憶法』キム・ヨンハ/吉川凪訳
『人形』ボレスワフ・プルス/関口時正訳
*第五回
『ガルヴェイアスの犬』ジョゼ・ルイス・ペイショット/木下眞穂訳
『JR』ウィリアム・ギャディス/木原善彦訳
*第六回
『アカシアは花咲く』デボラ・フォーゲル/加藤有子訳
『精神病理学私記』H. S. サリヴァン/阿部大樹、須貝秀平訳
*第七回
『失われたいくつかの物の目録』ユーディット・シャランスキー/細井直子訳
『マーダーボット・ダイアリー 上・下』マーサ・ウェルズ/中原尚哉訳
*第八回
『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』キム・ソヨン/姜信子監訳・一文字辞典翻訳委員会[李和静、佐藤里愛、申樹浩、田畑智子、永妻由香里、邊昌世、バーチ美和、松原佳澄]訳
『星の時』クラリッセ・リスペクトル/福嶋伸洋訳
*第九回
『チェヴェングール』アンドレイ・プラトーノフ/工藤順、石井優貴訳(作品社)
『辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿』莫理斯(トレヴァー・モリス)/舩山むつみ訳
*第十回
『母を失うこと 大西洋奴隷航路をたどる旅』サイディヤ・ハートマン/榎本空訳
『台湾漫遊鉄道のふたり』楊双子/三浦裕子訳
2000 円
残り89枚
4000 円
6000 円
残り32枚
10000 円
SOLDOUT
15000 円
残り47枚
30000 円
残り29枚
40000 円
残り46枚
50000 円