短篇アニメーション「火づくり」ご支援者の皆様へ(20.6.28)
vol. 38 2020-06-28 0
こんにちは。松浦です。
梅雨の時期になり、シトシトとした空気に包まれる日々になりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
「火づくり」は、着実に作業が進んでおります。
レイアウトと原画の残りは10カットを切りました。
今、50カットほどが、動画(絵と絵の中間の素材)に出せる状況になり、
各所で準備を進めております。
実は、残りの制作資金が不足しかけていたのですけれど、制作協力を
してくれている、私の所属スタジオのギークトイズという会社が負担して
くれることになり、「お金がないから進まない」という状況が改善され、
心底、ホッと安心しています。。。
理解と協力をしてくれている会社のプロデューサー陣には、感謝しかありません。
いつもありがとうございます。
今日は、皆様へのご報告として、少しビジネス的なお話をしますね。
作品完成後の上映や一般公開(配信なども含めて)における活動も、
ギークトイズのプロデューサー陣が協力してくれることになり、
今週、打ち合わせをして、来月から、宣伝や興行に関わるパートナー企業を
探すための営業活動をしてくれることになりました。
自分は法律的なことは素人なのですけれど、「著作権」についても、
会社と共有するような形で、近々、ちゃんとした契約書を結ぶ予定です。
私は言わば漫画でいう「原作者」としての存在になり、「映像化権」を、私個人と
会社が、7対3くらい?の割合で権利を持つ、というイメージです。
これ以上の説明は自分からできないのですけれど、支援者の中には、法人の
方々もいらっしゃるので、作品の完成後、何かしらビジネス的な活動を
一緒にやりたい、と思ってくれる会社さんがあれば、今回のお話は「軽い前振り」
だと思っていてください。
ビジネス展開?というと大げさですが、そのフェーズと領域になったら、
その道のプロの方々に助けて頂く感じになってきた、ということなので、
作品にとっては、ポジティブな前進だと思っています。
今後、必要なお話し合いが必要な方々に対しては、ギークトイズが窓口となり、
作品の管理を行ってもらう、ということになっているので、個別にご連絡を
させて頂くかと思います。
その際は、どうぞよろしくお願い致します。
ただ、自分の意識としては「その道のプロがいるんだから、全てお任せ!」と、
丸投げして、胡坐をかくつもりは全くないです。
「お知恵をお借りして、その都度その都度、作品にとって一番最善となる選択をする」
という強い当事者意識を持って、今後の協議に挑むつもりです。
なので、支援者の皆様と私の関係が変わることもありません。
作品にとって重要な部分、、、物語や演出面は、勿論、私が監督として責任を持って形に
していますし、完成後の展開についても、一つ一つのジャッジを、私が一番腑に落ちる
形で進めさせてもらおう、という心意気です。
今回の状況変化は、作品にとって良い方向に進んでいる事ですし、皆様に対しても、
「より良い視聴環境でご覧になって頂ける可能性が高まった」という意味なので、
私はポジティブに捉えています。
収益化を第一の目標にしていないとはいえ、「時間がかかっても黒字にしたいなぁ」とは
思っています。
その辺のお金の事情については、もし支援者の中で興味がある方がいれば、
完成後も情報提供を行っていきたいと思います。
「個人作家の自主制作作品」という小舟が、「資本主義社会の市場原理」という
大海原に向かって航海を始めた、って感じです(笑)
・・・
長々と失礼しました。
今後とも短篇アニメーション「火づくり」を、どうぞよろしくお願い致します!
「火づくり」監督/松浦直紀