『若き日の詩人たちの肖像』東京公演 無事に終演いたしました。
vol. 5 2024-05-22 0
すっかりこちらでのご報告が遅くなってしまいましたが、去る5月19日に『若き日の詩人たちの肖像』東京公演が無事に終了いたしました。
noteにて終演のご挨拶をしたためておりました。
お時間のある時にでもお読みいただけましたら幸いです。
https://note.com/hiraoyogihonten/n/n5d75fd93e1a3?sub_rt=share_pw
「野外劇」というだけでさまざまな先入観が皆様おありになるようで、ざっくりというと「そんなに簡単にはできない」「コストがものすごくかかる」ということを仰っていただいたりもするのですが、本当にぜんぜんそんなことはなくて、なぜならそれは東京都の戸山公園の側が演劇関係者に向けて「何かやってください」という風に募集をかけて下さっているからなのです、ということを直接お伝えするために実施したバックステージツアー『夜のピクニック』は毎回信じられないほどの盛況となりました。
『夜のピクニック』実施時の様子。箱根山の頂上にて、サイリウムで足元を照らしながら戸山公園センター長の杉山さんから箱根山の由来を伺う。
- バックステージツアーでお話しした内容としては大まかに
- 今回の所作台製作において、特に工夫されている点について
- 照明を使うための電源について
- 今回使用した照明の機材について
- 今回新たに製作した客席について
- 劇場のすぐそばにある箱根山について
といったことをシェアさせていただきました。
(※今回実は野外劇用の客席もついでに製作いたしました。これで数十席〜100席程度の小劇場サイズの客席ならういつでも簡単に組めるようになりました。)
また動画や、文章でも後ほどまとめて共有させていただければと思っています。
東京都、戸山公園の方々が演劇に対して結構前のめりでいてくださる、ということが実はかなり大切なことなのです。
そうして場所を公園の側から用意してもらったので、そういうことなら一参加団体として、目の前の公演の機会のなかでできる限りのことをしたい、と思って今回こういうイベントを開催したり、クラウドファンディングを実施したりさせていただいております。
もちろん行政の方からの直接の支援を待っていてもいいのですが、個人(任意団体)のアーティストの方が小回りが効きますし、何しろ思いついてから実行までとにかく信じられないくらいの短期間でアイディアを形にしていけます。
それもこれもこうして今回のプロジェクトに気づき、支えてくださる皆様のご支援のおかげであります。誠にありがとうございます。
もちろん公園なので、あまり一つの団体が独占したり色をつけすぎたりすることは好ましくないことも重々承知した上で、できる限りのことをしたいと思っています。
たとえばこれから公園の利用にあたっていろいろな仕組みが整えられ、それによって利されるのが自分や自分の団体でなくても、それはそれで構わないという気持ちがあります。
それよりはもっと強い確信として、この場所が野外劇場として存在し、機能し続けることが必ず向こう10年の演劇のためになる、と信じているからです。
こうして一生懸命思っていることを書くと「そういう真っ直ぐすぎる熱意ってなんか偽善に見えるんだよな…」といじられたりもしたのですが、まあでもしかし、心からそのように思っています。
どうぞ引き続きプロジェクトの成功まで、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします!
松本一歩