バリアフリーかあちゃんが生まれた理由(わけ)
vol. 4 2018-08-25 0
今回のタイトル「バリアフリーかあちゃん」がなぜ生まれたのか?
ひがしうら映画プロジェクトから監督を依頼された際に、
東浦町の特性として出てきたのが、
「他者受容」
「多様性」
「於大の方の出生地」
この3つのキーワードでした。
これをコンセプトに脚本を書き、映画を創ること。
それが私の使命。
外国人の在住率が高く、行政も福祉に力を入れていて、実際におおらかで他者を受け入れる住民性があることや、徳川家康の母・於大の方の人物像などを理解していくうちに、
さまざまなバリアを持つ人たちを受け入れて、理解し合う姿を描くストーリーが思い浮かびました。
さまざまなバリアとは、
性別、国籍、年齢、障がい、貧困、地域、LGBTなどなど。
そして、そんなバリアを大きな心で受け止める母の愛。
於大の方のように、かわいい我が子「竹千代」と遠く離れてしまっても、
「家」というバリアを超え、愛し続けた尊い母の愛のように、
母の愛は(母だけではなく親の愛と言った方がいいですね)大きい、広い。
東浦町で「バリアフリー」なまちづくりを進め、
全国に発信できたらと思います。
元々、私には発達障がいのあるこどもがいて、彼の生きにくさを身を持って感じ、経験していました。そして、なぜこんなに生きにくいのか、なぜいつも親の私も戦わなくてはいけないのか?
それは、わかりにくい障がいであることで、誤解や偏見が生まれてしまうからだと思いました。
障がいの特性について、「知る」機会があれば、誤解や偏見も無くなり、理解することが出来、
お互いにストレスも無くなります。
また当事者も自信を無くし、社会に出ることすらできなくなってしまう人も多く、そんなバリアを少しでも打ち破るお手伝いができたら!と2014年にドキュメンタリー映画「ちがってていいよね?」を創ったという経緯があります。
(その際は、こちらのモーションギャラリーで応援していただきました。ありがとうございました)
また、我が家は母子家庭でもあることで、母子ともにやはり偏見や心ない言葉、セクハラなど、辛い思いを経験してきたことも、今回の脚本に活かされています。
まずは「知る」ことから理解は始まると考え、
映画を観ていただき、「多様性」を知っていただき、
「他者受容」につながったら嬉しいです。