FUNDED
スタッフ紹介
vol. 11 2022-07-20 0
ドワーフのプロデューサーの松本です。
ご支援、本当にありがとうございます。
たくさんの仲間とめぐり合って始まった奇跡のようなこのプロジェクトを、クラウドファンディングを通じて、更にたくさんの方と共に作っていけることを、ホントーーーに幸せだと思っています。
さて、現在撮影真っ最中！ですが、この機会に、現場レポートなどに登場するスタッフ、すなわち、この映像の「中の人」をご紹介したいな、と思いました。（このあとも続々と仕上げに向けてのメンバーも登場しますが、今回は、準備から撮影までの人々です。）
プロデューサーとしての松本の独断的目線で愛をこめて、ご紹介させていただきます。
人形の増産が簡単じゃない、など、この作品の「作り方」の特徴もあり、ドワーフのいつもの長編作品の現場と比べたら、実は関わってる人数はそんなに多くないんですよ。
少数精鋭！の大事な大事なメンバーです！担当部署ごとにいってみます！
※とはいえ、現場は生き物。撮影3週目のここ以降から参加のスタッフもいますし、我々プロデューサー仲間は今回、書ききれませんでしたので、それはまた、別のところでご紹介しますね。
【演出部】
川村真司 原案／キャラクター原案／監督
言わずと知れた、この「左甚五郎」のおおもとの企画者。そして今回初の長編演出にチャレンジしようとしているのが川村さんです。
ずっと、長いモノ作ればいいのに、って口説いていたものの、初めてこの企画の話を聞いたとき、練り込まれた物語や仕掛け、目指すものの面白さ、そして川村さんのキラキラした熱量に衝撃を受けました。・・・って、始まった頃のことから書くと長くなるので、それはまた別のところで！
いつも、アイディアはクールでセンス良いクリエイターだけど！しかしアウトプットに向かうのは熱い！熱い！監督です。（今回はここに至るまでもピンチと困難の連続だったんだけど、そんなときの川村さんって、アタマはクールでも、困難への立ち向かい方も熱いんだよなー、ってことも知りました。逞しい、頼りになる監督です！）
小川育 キャラクターデザイン／共同監督
「左」を具体的に映像にしよう、と思ったときに、川村さんをサポートする現場を知り尽くした共同監督としてアサインしたのがドワーフの小川育です。
「リラックマとカオルさん」以降、ドワーフのすべての長編作品の現場を縦横無尽に立ち回り活躍する（左甚五郎の立ち回りのシーンのイメージ）演出家ではありますが、実は今回の世界観（時代物＆アクション）が大好き！なのが誘ったいちばんのポイント。川村さんのやりたいことを見ながら、自分の面白いと思うところを差し込みながら、2人がかりで、ちょっと日本人離れした演出になっていきそうな予感。コンテも2人がかりで描いてますが、そう言えば、育くんの初稿はマンガだったよね・・・。
【人形・美術・造形チーム】
八代健志 立体キャラクターデザイン／木彫／美術コンセプトアート
現代の天才木彫師。自身も監督であり、アニメーターでもある八代さんに、「他の人が演出して動かす」アニメーション用の人形制作の部分をお願いするのはすごく思い切ったことでした。
でも、八代さんが「動かすことを考えずにひたすらカッコいい人形を作る」ことをしてみたら、どんなことになるか見てみたい！というのもあったんです。
どんなデザインも八代ワールドに引きずり込む造形力！それを私たちは「八代化する」って呼んでます。今回も小川育のコミック調のキャラデザを見事に「八代化」して、自分がコンセプトアートを描いた世界観にビシッとはめ込んできてます！
原田脩平 人形設計
自分もアニメーターでありながら、ドワーフでは数々の大きなプロジェクトで人形制作チームのアタマを務めてきている原田。彼を人形制作のプロセスで八代さんにぴったりつけることで、「八代さんによる八代さんのための八代さんにしか動かせない」人形を、他のアニメーターに渡すことを可能にしていこう、と思いました。
過去に作られた八代人形を前に、その構造、そしてどのように今まで私たちが使った（ドワーフの）人形と違うのか、を目をキラキラさせながら私に説明してくれた原田を見たところで、これは面白いコラボレーションになるな！と確信したのです。
上野啓太 人形制作・アーマチュア設計・美術小道具制作
アニメの名手でもある上野さんですが、今回はテカラチームの一員として、「堅いモノ」を担当しています。最も大事なところは人形のアーマチュアー（金属関節）の制作。上野さんって、人形の外科医だって、プロデューサーの大内さんが言ってました。なるほど！スポーツ選手に寄りそう外科医か、整形外科医のように、理想の骨格を作り上げていく。
でも、これ以外も今回は大工道具とか「堅いモノ」が多いので活躍の場、多し！です！
ミニチュアの大工道具、あれ、みんな手作りのオリジナルですからね！注目！
崎村のぞみ 人形制作・衣装
今回の衣装は和風でありながら、特殊な設計と仕掛けで着付けられています。アニメがやりやすいように。アニメをしたとき美しいように。でもしっかり「大工の甚五郎」の衣装になってる。
八代人形は衣装の布にもこだわってヴィンテージ品を使うことが多いそうですが（なので複製が難しい！）その布の美味しいところをうまく使ってなんとも素敵な衣装を作ってくれています。
そして、小粋なステッチがあったり、飾り紐がついてたり、ホントに細かな洒落たポイントが見れば見るほど楽しいのです！
根元緑子 人形制作・衣装
根元さんはオールマイティの美術制作者なんですが、今回は布周りの崎村さんをサポート。
とはいえ、テカラで八代さんとずっといっしょにやってきた根元さんは、八代イズムと八代化の仕組みをよくご存じ。
テストのときは、簡易制作の針金人形だったけど、本番は、ちゃんとしたモブ（その他大勢）が斬られるので、衣装も沢山必要なわけです。なんなら斬られるし！そこをチクチク手作りで大量生産してくれています！
能勢恵弘 美術デザイン・美術セット、小道具制作
八代さんのコンセプトアートを元にしたりしなかったりしながら（笑）猛烈な美術セットを作ってくれたのがテカラの能勢さん。最初の打合せのときには3階建てのミニチュア（いや、本番もミニチュアなんだけど更にそのミニチュア。。。）をあっという間に作ってくれててびっくり！でも、そういう立体物があると、すごく打合せの精度が上がるんです。能勢さんはそういうことをきちんとわかってる。それ使ってアングルを探りまくりましたよね。
道具箱とか、今回は面白い細かい仕掛けモノ、デザインモノも多いし、舞台そのもののも分割されたり回ったり、するのですが、涼しい顔で対応してくれる、力強い美術さんです！
中根泉 美術セット、小道具制作
今回の美術セットは、ミニチュアにしてはサイズが大きく（ドワーフに来たセットとしても、実写人間サイズ以外のモノでは最大かも）モノも多いのですが、それを能勢さんと共に形にしてくれたのが中根さん。今回は素材にもこだわって本当の古民家の廃材を活かしてセットを作っているので、これはこれで手がかかったでしょう。ほぼ二人で作ったって驚きです・・・！
ちなみに、人形たちが履いている草鞋（わらじ）は中根さんが編んでいるオーダーメイドです。
武内勲 ナイショの特殊造形
まだ言えないけど、大仕掛けなとあるモノを竹内さんにはお願いしています。
はい。変形する「なにか」です！
そのモックアップ（仮で組んだ構造模型）をがちゃんがちゃん！と動かしてくれたトキの打合せ現場の盛り上がりったら・・・！「なにか」の完成品がマジで動いたら（動かすんだけど）・・・うーーー！楽しみ！いま、現場では照明部が、灯りを仕込みまくってますよーー。
【アニメーション・アクションチーム】
稲積君将 アニメーター／アクション・クリエイター
この企画が立ち上りに、このチャレンジの多い仕事のアニメーターを誰にお願いすべきか…って考えたときに、私も、ドワーフ小川育監督も、最初に思いついたのが、稲積さん。
こま撮りってキュートなキャラを可愛く動かす印象ですが、・・さにあらず！・・・の極みのような人。（いや、可愛いのも上手いんだけど）そして、今回のこの企画にぴったりの、「かっこいいポージングに命を懸けてる」タイプ。
あのテスト映像（公開中）のことは語りだすと長いので別の機会に、だけど、あそこで、人形の動きだけではなくカメラの動きもやってみせてくれたところで、このプロジェクトがグン！と更なるパワーを帯びたのは間違いなし。（ちなみに、テスト映像のカメラワークは、カメラ自体は回り込んでなくて、舞台が回ってるんです。わかります？？？これ、すべて稲積さんの仕業です！）
オカダシゲル アニメーター
2人目のアニメーターのオカダさん。これまた「かわいいだけがアニメじゃない」って思っているでしょ、ってのをお付き合いする中で感じていたのと、「八代化」された甚五郎がどんどん、どエラいことになっていく中で、これ、もう、常識的なアニメーターじゃダメだよね、でも、相当の実力派じゃないと難しいよねってところで、招集。
人形もどエラいけど、セットもどエラい。今回はセット内でのドラマシーンを担当のオカダさんですが、床は古材で人形の固定が難しいし、盗品倉庫の設定で、モノも多いこのセット、いろいろ大変。でも、苦笑いしながら楽しそうにやってくれてます…よね。ライブ中継では無理な体制でのアニメがすっかりおなじみ。。。ごめん！
小林玄／小長谷陸人／山中美咲／加藤鳳 アニメーターアシスタント＋モブ・アニメーター
いずれもアニメーターとして活動している有望な若手たちを今回は「面白い機会だから！」と誘って来てもらっています。二人のアニメーターをしっかりサポートしつつ、困難な局面さえも興味津々で現場にいてくれるから、現場のエネルギーにもなるのです！
アニメーションのサポートしつつ、いろいろなアナログなアニメーションのエフェクト・ツールを作ったりしつつ、横目で「いつかはアニメやったるで」の気迫を感じさせる。現場になくてはならない若者たちです！
えーと、良く言うとフレキシブル、えーと、要するに変更の連続の現場なので、彼らも徐々にアニメーターもやってもらうシーンもありそう。鳳さんなんぞ、見学に来たいって言ったら、そのままアニメをする羽目に・・・！？これからも、そんな巻き込まれる名手がいそうな予感・・・
【撮影・照明部】
杉木完 撮影／撮影設計／モーションコントロール
ドワーフの撮影監督兼特撮監督！ですが、今回は稲積さんがアニメする立場からアングルを攻めてくるのを、苦笑しつつ受け止めてて面白い。それをモーションコントロールカメラに落とし込んだり落とし込まなかったりして現場で再現していくのです。現場までの撮影設計だけでなく、編集に素材を渡すまで、すべての素材を揃える面倒見るのも完さんの仕事。おがくずの血しぶきはうまくいってるみたいだけど、その先もいろいろあるよねー。
加藤祐一 照明技師
いつもは実写の照明技師をやっている加藤さんなのですが、私たちの現場では、いつも、リアルを超越した素敵な照明を、遊び心と実験心をもって作ってくれます。（ここまで、トンコハウス堤さんの「ONI」のパイロットや、川村さんとはDOMO WORLDをご一緒してます。）ホント、柔軟なアタマで、見たことない技が次々に繰り出されて痺れるの。はい。ろうそくの光、揺らいでます。こま撮りで！！！そして、ナイショのあれに仕込んでます！照明！！！
鈴木寛士 照明助手
そして、そんな加藤さんを淡々と、しかし的確に支えるのは鈴木さん。人なつっこく「ない」、スーパークールっぽいガイだけど、実は相当熱い男。加藤さんが細かいところに凝りまくってるときはちょっと引いた目で、そして加藤さんが俯瞰しているときは現場に入り込んで、絶妙なコンビネーションで光を操っています。何気な～く現場を見回して、鈴木さん自身の判断で、シャキーンと先手を打ってくるフットワークはめちゃめちゃカッコいい。
加藤英彦 撮影助手
もうひとりの加藤さんは撮影部のアシスタント。マルチな完さんのアシストは大変なのだけど、そのうえ、ドワーフでは機材の管理からPMやスタジオマンへの指導もしてくれています。今回も手一杯の完さんをサポートして、（物静かだからわかりにくいけど）、かな～り忙しい。A・Bスタジオで呼ばれまくり、渡り歩いてます。（内田PM曰く、の「反復横跳び」ってやつだな）
【制作部】
内田あやめ プロダクション・マネージャー
スケジュールと予算を現場で管理するのがプロダクション・マネージャー。今回は誰にとっても初めてのことの連続なので、先を読むのも大変、なのだけど、作品愛とスタッフ愛で突っ走って、ばっさばっさと仕切ってます。
香盤表（撮影スケジュール表）のボードの前が指定席。公式アカからは「船頭」って呼ばれてますが、まさにそれ！
あ、撮影前、最初のアニマティクス(ビデオコンテ)の声は全部内田がやってて、甚五郎の渋いセリフや、悪役の「やっちまえー」とかってのを高音で言ってたのが猛烈おもしろくて、いまだ、一同、あのシーンになると内田の声が聞こえてくるのです・・・！
里村絵美 プロダクション・アシスタント
今回はプロダクション・アシスタントとして内田をサポートするのが里村。
みんなが撮影しやすいように、という周辺の気配りが効いてます。食事周りや、見学、ステージ外のことも里村がいろいろ面倒見てくれてます。スケジュール後半は玄ちゃん卒業後は稲積ステージのお手伝いも。
実は本人、照明周りのサポートも大好き。手が足らないとき呼んでやってください！