コラム03:橋と柱(小ネタ)
vol. 4 2023-09-10 0
こんにちは。鈴木まどかです。
昨日、本所の運河「竪川(たてかわ)」に架かる橋を地図にプロットしながら、
等間隔ではなく、少しずつ離れていく「フィボナッチ数列」的な位置関係であることに気付きました。
そして、似てる。
平家琵琶の「柱(じゅう/フレット部分)」の間隔と似てる。
平家琵琶は四絃。
開放絃は、雅楽の「楽琵琶(がくびわ)」に由来します。
平家琵琶の柱は五柱。
決まった「勘所」を押さえた時に、決まった高さの音が出れば良く、
楽器の個性、演奏者の指の力、演奏者の好みも反映されるので、
柱の位置は何通りか存在します。
幕末江戸で使われていた琵琶は、
「柱の位置が等間隔に見えるけれども少しずつ離れていく」
フィボナッチ数列的な配置が、比較的多くみられます。
さすがに、橋の間隔に倣って柱の位置を決めた、
などということはありませんが、
こういう距離感が好みだったのかもしれませんね。
これからは、絃を竪川と思って、
柱を橋と思って、演奏してみましょうか。
参考までに、
一之橋に相当する柱を「上柱(かみじゅう)」
二之橋に相当する柱は「二ノ柱」
三之橋に相当する柱は「三ノ柱」
四之橋に相当する柱は「四ノ柱」
五之橋に相当する柱は「五ノ柱」です。似てる。