能楽堂での稽古を行いました
vol. 7 2015-12-02 0
銕仙会能楽研修所にて初稽古を行いました。
まずは楽屋口から能楽堂に入り、初めて能舞台を切り戸や揚幕の内側から見ました。
橋掛りを通って、薄ぼんやりと明かりに照らされた本舞台に立った瞬間、出演者たちの表情がくっと引き締まりました。
緊張の中、能舞台に初めてたつ出演者たちは、能舞台の成り立ち、特徴、足の運び方など、能楽師である佃氏からレクチャーを受けました。
舞台公演「蛇の密約」は、その「能楽の作法」をベースに作り上げていきます。
なかなか一般には知られない裏話も飛び出す佃氏の話に耳を傾けたあと、出演者たちは通し稽古を開始。
ところで、今回の舞台公演に関わるまで知らなかったのですが、揚幕は想像よりずっと相当重いものでした。
布の両端につながった竹の棒を2人で持ち上げて幕をあげる際、これがなかなか思うように上がらない。やっとの思いであげても、重さを支えきれず竹の棒が震えてしまう…
タイミングと上げ方の問題もあるとは思いますが、私はちょっと苦戦しました。
これまで馴染みがない能楽堂という舞台ゆえに、役者の出退場一つとっても学ぶことが多く、とても新鮮です。