制作ノート5 冬のシーンその2
vol. 17 2015-04-22 0
ファミレスの誓い
天気がよすぎること以外は問題なく、予定のカットを撮り、 あとは夕暮れを待ってのシーンです。
ファミレスで昼食後はそれぞれ休憩。 ただし、監督と青木さんはずっと熱く語り合っていました。 監督はさっそく撮影したものを仮につないでみて、 手応えを確認。
勢いに乗って、クラウドのコレクターに向けてのTシャツにイラストを描いてほしい、 という話に。 さらに、青木さんから、健次が劇中で作っているジェンガを、実際に自分で作りたいという申し出もあって、お金がない映画なのに、そういう気持ちがこもったものになるのはとても贅沢なことだな、と思ったのでした。
夕方の斜光のなかで
この日のラストカットはトンネルの中でタバコを吸う健次。
手がアップになるならツメのなかまで汚れていないといけない、と青木さん。
早朝のシーンでも地面に手をこすりつけて、リアルに汚れた手にしています。
「それだけだとどうしても落ちてしまう」とさらに追加したのはアイシャドーでした。
光の具合を見て、いざ、シュート。
行き場のない孤独な健次がそこにいました。