ツインシネマの妖精 ななちゃん。
vol. 8 2024-07-17 0
ツインシネマにやってくる妖精ななちゃん。推定年齢7.0歳。最近、第二歳長期でコロコロしてきて、七人のこびとの一人みたいな、妖精さんと思おう。
ななちゃんのお父さん戦前の済州島から北九州門司にやってきた韓国の人。こういえば想像される方もおられるだろう。お母さんは、島根県津和野町出身の日本人。縁あって、山口県萩市のかまぼこやさんを受け継ぐことになる。日本最初の総理大臣、伊藤博文が、山陽側の田布施町というところから一家まるごと萩の伊藤家に養子入れしたみたいな、感じですね。
お父さんは、いつもにことこ、不平不満など、全く言わない人だったみたい。日本語の読み書きは完璧でなかったけど、映画が大好きで、子どもたちを映画館にたくさん連れていく人だったんて。でも、一度だけ怒った。萩の大水のときに、かまぼこ屋の台帳流されて、その年、税金徴収にきていた市役所のやつが、ななちゃん家から徴収していた税金を着服してしまったものだから、家中に差し押さえの赤札を張られたらしいよ。税金を二重に支払って。その後、その着服が明るみに出て濡れ衣がわかったんだけど、あとの祭り。で家業は傾いたんだと。お父さんは、57歳でポックリ亡くなってしまう。日本に、祝日が日曜日だったときの、振り替え休日が始まった、昭和48年その4月30日に。かまぼこ屋さんは、あっさり廃業。
車の運転はしないななちゃんは、今は、ツインシネマでかかる映画を二回ずつ観てくれる。、ヘビーローテーション。ツインシネマの妖精なのだ。
そして、家電オタクて、おうちはすごいの。テレビも大好き。ドラマは全部録画してるんだよ。全部観るかどうかは、一応第一話は全部観てから決めるんだって。N○Kのドラマを絶賛傾向にある。そりゃ、予算があるからな。、ってテレビをみない館長sumikoは思う。
ななちゃんは、レコード屋さんに勤め始めた。レコード屋さんでは、映画の前売り券も売っていた。よく話をしたそうだ。そのときは、もうひとつツインシネマ以外にスカイシネマってのがあった。だから、とっても、萩のまちのエンタメの歴史に詳しい妖精なのだ。
ちなみに、ストリップ劇場はあって、そこで踊るおネェさんが、舞台で踊る曲のレコードを買いにくることがよくあったんだって。躍りの雰囲気から曲を選んであげることも、あったんだって。おネェさんたちは、全国のストリップ劇場をまわる巡業みたいな興行をやっておられて、なんか、その土地レコード買うって、想像する、楽しい。
平成元年にそのレコード店も終わってしまう。
その後は、ひたすら一市民として、映画館通いを続けるのだ。
館長sumicoと妖精ななちゃんが、お友達になったのは、2019年のこと。前回の映写機壊れたときのクラウドファンディングのときなので、わりかし最近なのだ。
でも、館長は、この妖精ともちつもたたれずすっかり仲良しなのだ。
ぜひ、萩ibasho映画祭で、ななちゃんに会いにきてください。ころころする前のななちゃん。