「劇場公開までの道のり#70」が更新されました
vol. 103 2015-06-25 0
みなさまこんばんは!プロジェクトマネージャーの野村です。
今日はドキュメンタリー映画監督の椎葉健さんより映画へのコメントをいただいたので、ご紹介します。椎葉さんのドキュメンタリー映画『うたごころ』シリーズも被災地を舞台にした映画です。公式サイトへのリンクもありますので、この機会にチェックしてみてください。
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「劇場公開までの道のり#70~ドキュメンタリー映画監督の榛葉健さんよりコメントをいただきました!~」
おばんかたです。我妻です。
さて、この度震災後の南三陸町を舞台にしたドキュメンタリー映画『うたごころ』シリーズの監督として知られる榛葉健さんよりコメントをいただきましたのでご紹介させていただきます!
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震災発生以来、私は南三陸町に通っている。支え合いながら生きる人々の昔ながらの習俗が美しい。豊漁、豊作の時には食べ物をお裾分けし、子どもたちは地域皆で育てる…。元々経済的に厳しい地域だが、人々の「幸せ」の実感は都会人より強く見える。
震災前の南三陸町を撮った映画『波伝谷に生きる人びと』は、そんな三陸の、時に煩わしくても有難い《地縁》の濃さ=経済至上主義に陥った日本の都会が失った価値観を、見事に捉えている。
ここにあるのは、日本の原風景――。
彼らは《大家族》だから、震災に立ち向かえるのだ。
―榛葉健(ドキュメンタリー映画監督 『うたごころ』シリーズ)
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榛葉健監督は、長年大阪毎日放送のディテクターを務めていた方で、阪神大震災の際には多くのTVドキュメンタリーを手掛けています。それがきっかけでできた『with…若き女性美術作家の生涯』は、TV番組として初めて映画化された作品としても知られています。
そんな榛葉監督が震災後に自費で南三陸町に通い詰め取り上げた映画『うたごころ』は、全国各地で自主上映の輪が広がり、多くの方の支持を受けています。僕も南三陸町の上映会で作品を拝見したのですが、相手の心の深いところに沈んだ気持ちを何とか理解しようとする榛葉監督の姿勢からは、作家の原点のようなものを考えさせられました。
そんな榛葉監督の推薦のおかげで、昨年のヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》で『波伝谷に生きる人びと』を上映していただいたのですが、その後も気仙沼で二人で飲むなど、何かと交流を続けさせていただいております。そのような関係から、今回も作品へのコメントを快く引き受けてくださいました。
現在も南三陸町に並々ならぬ思いを寄せている榛葉監督ですが、今後も作家としていろいろな面で勉強させていただければと思います。榛葉監督、この度は素敵なコメントありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします!
■ドキュメンタリー映画『うたごころ』公式サイト
http://utagokoro.info/
■『波伝谷に生きる人びと』公式サイト
http://hadenyaniikiru.wix.com/peacetree
■『波伝谷に生きる人びと』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=hGi-K4mHV_4
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