残り7日です!石垣金星さんより応援コメント紹介!!
vol. 9 2017-11-28 0
クラウドファンディングも残り7日となりました!
ここからは告知もしつこくなっていくかもしれませんが、
何卒よろしくお願いします。
石垣金星(いしがき きんせい)さんの応援メッセージを紹介します!
金星さんは、西表島の伝統芸能を今に伝える継承者であり、西表の歴史にも詳しい郷土史家、西表の環境保全のため日本でいち早くエコツーリズム協会を立ち上げ、環境を重視した島の在り方を是唱してきた、かなりアクティブな活動家です。
写真のキャプション左 石垣金星さん、右 黄監督、金星さんのご自宅にて (撮影:中谷駿吾)
『緑の牢獄』においては、再現フィクションパートの撮影における、美術再現のアドバイザーとしてご協力いただいています。金星さんの幼少の頃には、山の上からまだ当時現存していた炭坑村を見下ろし、黒い屋根が並んでいたのを覚えているとおっしゃっています。炭坑村の家屋は、他の集落が伝統的な茅葺屋根だったのに対して、黒いコールタールが塗られた真っ黒な屋根が多かったそうです。(そんな風景を再現したい!と制作陣は密かに思っております、が、お金かかるなぁ。。。)
ご自宅の庭に大きく育つ、台湾から移入したリュウガンの木を見せて下さった。(撮影:中谷駿吾)
金星さんが住む祖納から見える海、外離島。祖納港は昔、貿易が盛んな国際港だった。(撮影:中谷駿吾)
実は、金星さんの叔父さんも、西表炭鉱の一つ、丸三炭鉱という会社を発展させた人物で、その活躍を、若くして亡くなった母の親替わりであった叔母さんから毎日のように炭鉱の話を聞いたそうです。金星さんも直接炭鉱と関わった世代ではないですが、こうして私たちの世代に伝えていこうとする姿勢を受け止めなければいけませんね。
長くなりましたが、以下、金星さんの応援コメントです。
緑の牢獄。西表炭坑の実態を一言でを言い表した言葉である。斡旋人のまるでこの世のパラダイスであるかのような甘い言葉に載せられ信用してやって来た西表島はマラリヤが猛威を振るう地獄そのもので気が付いた時には全てが後の祭りであつた、おまけ警察権力も一つになり坑夫らを厳しく取り締まり、生きて島から出ることなど到底不可能な仕組みであったという。日本各地、沖縄、そして台湾からきた坑夫たち、、その余りの過酷な労働と待遇にマラリヤ病魔は追い討ちをかけ毎日死んで行く坑夫たちは墓を造り葬るいとまもなく潮が引いた砂浜にスコツプで穴を掘り埋めたという。あれから72年がたったが今尚せめて「魂」を拾い里帰りさせたい、、という子孫らが西表を訪れる。また台風の後の炭坑現場の砂浜から波に洗われ頭蓋骨が出てくるのは珍しいことではなく、つい昨日の出来事のように語りかけてくる。
石垣金星
【プロフィール】
石垣金星(いしがき きんせい)
郷土史家・伝統芸能継承者。1946年西表島生まれ。
首里高校卒業後、パスポートを手に日本に留学。順天堂大学卒業後、沖縄本島の中学校教員となるが、日本復帰の年(1972年)に西表中学校教員へ。75年、夫人の石垣昭子さんと共に、消滅していた西表の染織芭蕉布の復興と創造を行うため「紅露工房」を開設。島の生活や行事と共に生きてきた唄を若い世代に伝え続けながら、農業を生業とする一方で島おこし運動を始める。日本でいち早くエコツーリズム協会を立ち上げ、環境を重視した島の在り方を是唱している。国の重要無形文化財に指定されている西表島・祖納の「節祭(しち)」のDVDの監修や島の文化誌として貴重な「西表民謡誌と工工四」を38年かけ発刊したり、西表島の歌や文化を守り続けながら、全国でライブや講演活動をしている。